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メモリ編
TEXT:鈴木雅暢
image オーバークロックメモリ花盛り
ハデな冷却機構などでJEDECの規格を超える高速メモリを実現
 DDR2-800が流通するようになってから1年以上が経過し、生産技術も成熟してきているのだろう。「PC2-8500」や「PC2-10000」といったJEDECの規格にはない速度規格をうたうオーバークロックによる高速動作を前提としたメモリモジュールが目立ってきた。

 これらは1,066MHzや1,250MHzなどといった、DDR2-800の定格を超えるクロックでの動作をうたう。6層以上の高品質な基板設計の採用や、大型ヒートスプレッダなどによる強力な冷却機構などが特徴で、駆動電圧もDDR2の定格である1.8Vを大きく超えた2.3Vや2.4Vなどがメーカーごとに独自に決められている。レイテンシもまたしかりで、それぞれ独自に設定されている。

 とくに最近は冷却機構のエスカレートが目立ち、隣のスロットやCPUクーラーと干渉しそうなほど大型のものや、ハデな色を付けてロゴをあしらったり、ピカピカと光るステータスLEDを埋め込むといったギミックを盛り込んだ製品も登場するなど、ビジュアル的にも華がある。

 さて、このようなメモリは本当に額面どおりのクロックで動作するのだろうか。電圧2.4V、PC2-10000をうたうCorsair MemoryのDOMINATOR TWIN2X2048-10000C5DFを利用し、オーバークロック耐性をノーブランド品、ブランド品のノーマルメモリと比較してみた。結果はご覧のとおりで、さすがに高クロック動作を前提としているだけあって、唯一1GHzを大きく超えた1,192MHzでの動作を成功させている。CPUのオーバークロックとあわせて、最速を追求したい方には心強い存在と言えるだろう。なお、ノーブランド品が高クロックで動作しているが、たまたま耐性の高い製品に当たっただけと思われる。

 このようなオーバークロックメモリは、クロックやレイテンシ、駆動電圧がノーマルのメモリとは異なっていて、それを把握し、手動で設定するのはややめんどうな面がある。NVIDIAとCorsair Memoryが提唱する「EPP(Enhanced Performance Profiles)」は、メモリの定格情報を書き込んだSPD(Serial Presence Detect)の空き領域に情報を追加し、メモリのオーバークロック設定を自動化するもの。EPP対応のメモリとマザーボードを利用して、BIOSでEPPを有効にするだけで自動的にオーバークロック動作の設定が適用されるので、入門者でも手軽にオーバークロックを試せる機能とされているが、CPUのオーバークロック耐性には注意する必要があり、BIOSメニューも分かりやすいとは言えない。現状のところは入門者向けと言うよりマニア層のちょっとした遊びという印象だ。
image冷却の強化は必須
駆動電圧がDDR2の定格を大きく超えるオーバークロックメモリでは冷却の強化は必須。装着されるヒートスプレッダもどんどんハデになっている
imageオーバークロック設定を自動化するEPP
NVIDIAとCorsair Memoryが提唱したSPDの拡張仕様「EPP」。SPDの空き領域に書き込まれた設定情報によりオーバークロックを自動で行なえる
Corsair Memory
DOMINATOR TWIN2X2048-10000C5DF
種別:PC2-10000 DDR2 SDRAM 1GB×2
実売価格:97,000円前後
問い合わせ先:info@synnex.co.jp(シネックス)
URL:http://www.corsairmemory.com/
image同社のメモリブランド「DOMINATOR」最上位のオーバークロックメモリ2枚組。特殊な放熱構造を備える基板とDHXヒートスプレッダを備え、1,250MHzのオーバークロック動作を実現した。EPPにも対応する
Team
Xtreem DDR2-1200 CL5
種別:PC2-6400 DDR2 SDRAM 1GB
実売価格:50,000円前後
問い合わせ先:sales@ocmemory.jp(OCMEMORY)
URL:http://www.teamgroup.com.tw/
imageDDR2-1200相当のオーバークロック動作をうたったハイエンドメモリ。Thermalright製メモリクーラーHR-08が装着されており、高い冷却効果が期待できる。基板設計は8層で、メモリチップはMicronのD9GKX
image
【検証環境】
CPU:Intel Core 2 Duo E6700(2.66GHz)
マザーボード:ASUSTeK P5B Deluxe/WiFi-AP(Intel P965)
ビデオカード:MSI RX1650XT-T2D256E(Radeon X1650 XT)
HDD:Maxtor DiamondMax 10 6L250S0 (Serial ATA、7,200rpm、250GB)
OS:Windows Vista Ultimate
image 2GBモジュールと32bit OSの制限
2GBモジュールの低価格化が64bit OSの需要を引き起こす?
 メモリ価格の値下がりが続くと、これまでよりワンランク上の容量のモジュールが選択肢に入ってくる。これまでの主力は1GBモジュールだったが、最近は2GBモジュールを購入する人が増えてきた。そこで浮上してきたのが32bitの制限だ。多くのマザーボードにはメモリスロットが4本あり、2GBモジュール2本で4GBになる。しかし、4GBを搭載しても、32bit版OSからは3GB前後の容量しか見えないという現象が起こっている。

 これは、32bitのアドレス空間とMMIO(メモリマップドI/O)の問題が影響している。CPUはメモリに1バイトごとに連続した通し番号(アドレス)を割り当て、これを指定してアクセスする。このアドレスをどれだけ管理できるかで、扱えるメモリ容量が決まる仕組だ。アドレス空間が32bitなら、2の32乗となる4,294,967,296bytes=4GBが上限となる。そしてMMIOというのは、ビデオカードやRAIDコントローラなどの各種デバイスとの通信用にメモリアドレス空間を利用する方式だ。

 32bit OSでは4GBまでのメモリが扱えるはずなのに、それより少ないメモリしか見えないのは、MMIOで割り当てられているアドレスがメモリのアドレスとしては利用できないからである。システム構成が異なればMMIOに使われる空間も異なるため、2.8GBだったり3.2GBだったりと、認識できるメモリ容量も異なる。残念ながらこれはどうしようもないが、64bit版OSならこういうことは起こらない。64bitでもMMIOに使われる空間は変わらないが、メモリはアドレス空間の上から、MMIOでは下から割り当てられるため、搭載メモリ容量がとんでもなく大きくならない限り、アドレス空間が重なることはない。現状はあまり利用されていない64bit版Vistaだが、2GBモジュールの低価格化が続いていけば、需要の増大が期待できるかもしれない。
image4GB超のメモリを認識できない32bit OS
上の例では3.25GBまでしか認識できていないように、4GB超のメモリを搭載しても、32bit版のVistaからはすべての領域は認識できない
バッファロー
D2/667-2GB
種別:PC2-5300 DDR2 SDRAM 2GB
実売価格:15,000円前後
問い合わせ先:03-5781-7260/052-619-1188
URL:http://buffalo.jp/
imageバッファローはJEDECメモリモジュール委員会の標準規格策定に深くかかわっているため、自社設計・製造の基板でJEDEC完全準拠となっている。保証期間も6年間と長い
image 永久保証付き低価格メモリが人気
進む低価格化で1万円未満の製品も
 市場に流通しているメモリには、出所の分からないノーブランドのバルク品と、ブランド品の2種類がある。ノーブランド品は初期不良のみ、ショップ保証のみなどに保証が限られるほか、出所が分からないためブランド品としての品質基準を満たさない製品が混入している可能性も否定できない。一方、ブランド品は、ノーブランド品の何倍もの手間をかけた厳しい品質検査などが行なわれてから出荷される上、メーカーによるサポートが付き、5年や6年の長期保証も当たり前、中には「永久保証」をうたう製品もある。さらにWebサイトなどでPCやマザーボードでの動作確認情報などを公開しているメーカーもある。メモリは比較的故障しにくいパーツとはいえ、当然長期保証付きのブランド品のほうが心強いし、品質面でも期待できる。ブランド品は高いというイメージが強いかもしれないが、最近はそうでもない。メーカーもパッケージの簡略化など低コスト化を進めている上、あまり有名でないメーカーなどは戦略的に最安値クラスの低価格で販売するケースもあり、人気を集めている。
image低価格でも永久保証
メーカー製のメモリでは、永久保証をうたう製品も見られる。右のPQI製メモリは、安価ながら永久保証となっているので、安心して利用できる
PQI
QD2800-1GB
種別:PC2-6400 DDR2 SDRAM 1GB
実売価格:8,500円前後
問い合わせ先:03-5835-4887(PQI Japan)
URL:http://www.pqi.com.tw/jp/
imageフラッシュメモリも手がけるPQI製メモリ。JEDEC準拠設計で永久保証付きながら、バルク品と大差ない価格で入手できるため、非常にコストパフォーマンスが高いと言えるだろう
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