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TEXT:鈴木雅暢
CPU編
もともと人気の高かったCore 2 DuoとAthlon 64 X2がこの春大幅に値を下げたことで、CPU市場は引き続き活況を呈している。さらに、これらのCPUがもたらした“高性能・低消費電力”という流れはローエンドクラスにまで浸透を始めた。
■
ここ数年で劇的な進化 もう高性能で低発熱は当たり前
PCパーツのうち、ここ2、3年の間にもっとも著しい進化を遂げているのが、CPUだ。イマドキのCPUは、しばらく自作から離れていた方からは信じられないほどの性能で、かつ消費電力も小さい。数年前のハイエンドCPUから今のローエンドCPUに乗り換えたとしても、その進化を実感できるほどである。そして、売れ筋のミドルレンジはもちろん、低価格帯の選択肢も充実しており、実に魅力的だ。
性能面で大きなジャンプアップのきっかけとなったのが、デュアルコアCPUの浸透。デュアルコアCPUは、一つのCPU内部にコア(CPUのプログラムを解釈し、命令を実行する部分)を二つ内蔵する。二つのコアは独立して動作するため、複数のプログラムが同時に動作しているマルチタスク環境下では負荷を分散することができ、それぞれの処理が遅くなりにくい。また、複数のコアで同時に処理できるように最適化されたマルチスレッド対応アプリケーションでは、最大でシングルコアの2倍近い、爆発的なパフォーマンスを発揮する。
マルチタスク環境でのメリットはWindows XPでも実感できるが、常になんらかのサービスがバックグラウンドで動いているWindows Vistaではよりはっきりと感じられる。と言うより、Windows Vistaを本当に快適に利用するには、デュアルコアCPUは絶対条件に近いと言えるだろう。
イマドキのCPUは死角がないのが当たり前
旧世代CPU(Pentium 4/Dなど)
・高性能なCPUは熱い
・デュアルコアはミドルレンジ以上
現在のCPU(Core 2 Duo、Athlon 64 X2など)
・高性能で低発熱
・1万円以下でもデュアルコア
定番のミドルレンジCPU
Intel
Core 2 Duo E6420
実売価格:26,000円前後
問い合わせ先:0120-868686(インテル)
http://www.intel.co.jp/
定番CPUとして君臨しているCore 2 Duoの1番人気モデル。従来のE6400の後継で、2次キャッシュが4MBに増えている。動作クロックは2.13GHz
Intel
Core 2 Duo E4300
実売価格:16,000円前後
問い合わせ先:0120-868686(インテル)
http://www.intel.co.jp/
Core 2 Duoブランドの最廉価モデル。システムバス800MHz、2次キャッシュ容量2MBと、上位のE6000シリーズと比べるとパフォーマンスではやや劣る
AMD
Athlon 64 X2 6000+
実売価格:30,000円前後
問い合わせ先:0120-263-69(日本AMD)
http://www.amd.com/jp-ja/
コストパフォーマンスが魅力のAthlon 64 X2の最上位モデル。ただ、TDPが125Wと、最近のCPUとしては非常に高い。さらなる価格下落の兆候もある
もっとも、当初のデュアルコアCPUは、従来のハイエンドCPUの例に漏れず、消費電力が高かった。そのデュアルコアの高性能と低消費電力を融合させたのが、2006年夏に登場したCore 2 Duoだ。それまでの高クロック至上主義を見直し、電力効率を重視した新しい「Coreマイクロアーキテクチャ」を採用したCore 2 Duoは、それまでのCPUを圧倒する高性能とともに、それまでは考えられなかった低消費電力を実現し、「高性能なCPUは熱い」というそれまでの常識を覆した。しかもプレミアモデルではなく、ごく普通のレギュラーモデルとして投入されたため、あっという間にCPU市場の中心的存在となった。
2007年に入ってからは価格改定やラインナップの拡充などを行なってきており、手頃な価格帯の選択肢も充実。登場から1年経過した今では、ユーザーのイメージする「標準的なCPU」の性能レベル、消費電力のレベルをすっかり変えてしまった。そのパフォーマンスは右に掲載しているベンチマークでも明らかだ。旧世代のメインストリームモデルであるPentium Dを、低価格モデルですら上回っている結果が多い。それでいて消費電力は1/2〜2/3と大幅に下がっているのだから、旧世代CPUの出番はもうほとんどないと言える。
このように、「Core 2 Duo以前」の旧世代CPUと「Core 2 Duo以後」の新世代CPUの差はとても大きい。IntelはCore 2 Duoのデビューにあたって「Pentium以来の歴史的な存在」という表現を使ったが、これは誇大でも何でもなく、まさに初代Pentium全盛の時代が、現代に甦ったのである。
なお、IntelのライバルであるAMDのAthlon 64 X2は、電力効率でやや劣るがために、Core 2 Duoの登場で地味な存在となってしまった。しかし、Core 2 Duoに対抗するために地道に改良を続けて高性能化、低消費電力化を進めるとともに、思い切った低価格化も断行しており、これはこれでまた自作派にとっては魅力的な存在となっている。
クアッドコアCPUは、対応アプリケーションでは爆発的なパフォーマンスを発揮する。その半面、非対応アプリケーションでは同クロックのデュアルコアCPUと同じパフォーマンスになってしまう
【ベンチマーク環境】
マザーボード:
[LGA775環境]GIGABYTE GA-965P-DQ6 Rev2.0(Intel P965+ICH8R)
[Socket AM2環境]GIGABYTE GA-MA69G-S3H(AMD690G)
メモリ:センチュリーマイクロ CD1G-D2U800(PC2-6400 DDR2 SDRAM 1GB)×2
ビデオカード:ASUSTeK EAX1650PRO SILENT GE/HTD/256M(ATI Radeon X1650 PRO)
HDD:日立GST Deskstar T7K160 HDS721680PLA380(Serial ATA 2.5、7,200rpm、80GB)
OS:Windows Vista Ultimate
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