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CPU編
TEXT:鈴木雅暢
image 常識となった低消費電力化
リテールクーラーも静音化 TDPは65Wクラスが標準に
 冒頭で述べたように、イマドキのCPUは高性能であっても、低消費電力なのが当たり前だ。これは2年ほど前にはまったく考えられなかったことである。なにしろ当時の高性能CPUと言えば、TDPが100W以上あっても、当然のようにユーザーに受け入れられていた。これらのCPUは発熱が大きく、冷却には強力なCPUファンやエアフローを求められた。そのため、静音PCを目指すユーザーは、Pentium MやTurion 64などの発熱の小さいモバイル向けのCPUをデスクトップPCに搭載するのがトレンドとなった。高性能と静音、どちらもユーザーの求めるトレンドでありながら、まったく種類の違う製品で盛り上がっていたのである。一部のマニアックなユーザーは、消費電力の大きい高性能CPUを使いながらも、いかに静音性を確保するかにチャレンジしていた。しかし、消費電力や発熱の大きさから、CPUファンのみならずPCケースや電源ユニットなど、PC全体で放熱対策を考えなければならず、高性能な静音PCは非常に敷居の高いものとなってしまっていた。

 その点から考えると、現在は高性能な静音PCの作成は非常に楽になったと言える。定番のCore 2 DuoのTDPは65Wしかなく、Athlon X2はさらに低い45Wである。CPUクーラーやエアフローにも、シビアに神経を使う必要もなくなった。さらにリテールのCPUクーラーも、動作電圧の下がった静音タイプのものになっている。これならとくに何か特別な機材を買わなくとも静音の恩恵を受けることができるし、さらなる静音PCを目指して挑戦してみようという気にもなるだろう。
image最近のリテールクーラーは静音性に優れる
最近のリテールパッケージに標準で同梱されているCPUクーラーは、旧世代製品添付のものと比べてファンの駆動電力を小さく抑えた静音タイプになっている
image
【Core 2 Duo/Pentium D環境】
マザーボード:Intel DP965LTCK(P965)
メモリ:PC2-5300 DDR2 SDRAM 512MB×2、HDD:Western Digital WD Cavier SE WD3200JS(Serial ATA、7,200rpm、320GB)
ビデオカード:Albatron 7600GT(GeForce 7600 GT、256MB)

【Pentium 4環境】
マザーボード:MSI 865PE Neo2-PFS(865PE)
メモリ:PC3200 DDR SDRAM 256MB×2
HDD:Seagate Barracuda 7200.7 ST3160021A(Ultra ATA/100、7,200rpm、160GB)
ビデオカード:MSI G3Ti500 Pro-VTG(GeForce3 Ti500、64MB)

【PentiumⅢ環境】
マザーボード:GIGABYTE GA-60XT(815EP)
メモリ:PC133 SDRAM 256MB×2
HDD:Seagate U6 ST320410A(Ultra ATA/100、5,400rpm、20GB)
ビデオカード:カノープス SPECTRA 5400R2(RIVA TNT2、32MB)

【共通環境】
OS:Windows XP Professional SP2(DirectX 9.0c)
低消費電力になったCeleron 性能も優れたCore 2 Duo Tシリーズ
 バリュー向けCPUであるCeleronが、ようやくCore 2 Duoと同じ新世代のCoreマイクロアーキテクチャを採用。性能はそこそこだが、TDPが35Wとモバイル向けCPU並みに下がった。これまでのCeleronは、旧世代のアーキテクチャであるNetBurstがベースだったため、TDPが86Wと消費電力が大きかった。しかし、「低消費電力」というメリットができたことにより、小型静音のサブマシン用に使ってみようと思わせる存在になってきたわけだ。

 もう一つ、Core 2 Duo Tシリーズは低消費電力なだけでなく、高性能なのも特徴のCPUだ。もともとモバイル向けのCPUであるが、少数ではあるがシステムバス 667MHz版のCore 2 Duo Tシリーズに対応したマザーボードがリリースされている。ただ、システムバス 800MHz版の新しいTシリーズはソケット形状が変更されており、対応マザーボードもまだ登場していない点には注意したい。
静音PC向け低消費電力CPU
Intel
Celeron 440
実売価格:8,500円前後
URL:http://www.intel.co.jp/
image従来のPentium 4ベースのNetBurstアーキテクチャから、Core 2 Duoと同じCoreマイクロアーキテクチャに変更されたエントリー向けCPU。シングルコアで2次キャッシュ容量が512KBと、かなり機能は制限されているが、TDPは35Wとモバイル向けCPU並みに低い
Intel
Core 2 Duo T7200
実売価格:39,000円前後
URL:http://www.intel.co.jp/
imageCore 2 Duo Tシリーズは、本来ノートPC用のモバイル向けCPUだが、TDPが31Wと省電力性に優れる。種類は少ないが、このTシリーズに対応したマザーボードもあるので、自作PCでも利用可能。ただし、新しく登場したシステムバス800MHz版に対応したマザーボードはリリースされていない
image システムバス1,333MHz対応CPUの実力は?
さらに高速化したシステムバスの恩恵はどれほどあるのか?
 近いうちに登場すると言われているCore 2 Duoの新モデルでは、システムバスが1,333MHzに拡張される。システムバスとは、CPUとチップセット(MCH)間をつなぐインターフェースのことだ。低価格モデルとの差別化要因としても使われるこのシステムバス速度の違いには、いったいどんな意味があるのだろうか。

 現在のPCアーキテクチャでは、CPUが使うプログラムはCPU自体が持たず、プログラムとデータを外部のメインメモリから読み出す仕組になっている。この方式を採るコンピュータを「ノイマン型コンピュータ」と言う。ノイマン型では、高速なCPUが使うデータやプログラムは、それに見合った速さでCPUに送り込んでやらなければ、CPUの性能をフルに活かせない。いくらCPUが高速化しても、データやプログラムがCPUに到達するスピードが遅いのでは意味がない。本来はCPUと同じ速度でメモリにアクセスするのが理想であるが、実際にはそうはいかない。そのため、このCPU-メモリ間の速度ギャップは「ノイマン・ボトルネック」として、ノイマン型コンピュータにおける宿命的なボトルネックとして認識されている。

 システムバスの高速化はメモリバスの高速化とともに、このボトルネックを直接的に緩和する手段の一つとなっている。CPUの高速化に伴い、チップセットも定期的に高速化を行なうことでボトルネックを緩和しているわけだ。ちなみに、間接的なアプローチとしては、キャッシュメモリの容量増加や高速化などがある。

 それでは、システムバスが高速化することで、どれだけの違いが出るのか? そこで、同じ動作クロックのCore 2 Duo E6700(システムバス 1,066MHz対応)と、未発表のE6750(システムバス 1,333MHz対応)を利用し、システムバス 1,333MHzの効果をベンチマークテストで確認してみた。メモリはDDR2-800とDDR3-1066の2種類を用意している。注目のメモリアクセスは、Sandra ProfessionalのMemory Bandwidthでは、E6750のほうがDDR2環境で10%、DDR3環境では15%と、明らかな高速化を見せている。これは、システムバスの高速化がボトルネックを緩和し、高速化に直結した表われと言える。ただ、CPUのベンチマーク項目では、誤差程度の差しか出なかった。TMPGEncのビデオトランスコードではDDR2環境で4%、DDR3環境で6%の高速化が見られ、消費電力はアイドル時/負荷時ともに、E6750のほうが低くなっている。

 期待したほど大きな差は出なかったが、Core 2 Duoではメモリアクセスの隠蔽機能が発達しているため、はっきり効果がある用途は限られるということでもある。CPUベンダー側から見れば、長いスパンで見た場合には必要なことなのだろうが、われわれが製品選択する際には、特別強く意識する必要はないと思える。むしろ低消費電力であることのほうが、新しいCore 2 Duoにとっては大きなメリットと言えるだろう。なお、システムバス帯域の高速化は本来ならば消費電力増につながる要素となり得るが、製造プロセスの改良により、さらなる省電力化が進んだからだと思われる。
imageシステムバス 1,333MHzに対応したCore 2 Duoの新モデルE6750。動作クロックは2.66GHzで、2次キャッシュ容量は4MB
imageCPU-Zによる、Core 2 Duo E6750のステータス情報。システムバスが1,333MHzであること、ステッピングがG0で、動作電圧も低くなっていることが確認できる
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【ベンチマーク環境】

<DDR3環境>
マザーボード:ASUSTeK P5K3 Deluxe/WiFi-AP(Intel P35+ICH9R)
メモリ:Corsair Memory CM3X1024-1066C7 ES(PC3-8500 DDR3 SDRAM、CL=7、1GB)×2

<DDR2環境>
マザーボード:ASUSTeK P5K Deluxe/WiFi-AP(Intel P35+ICH9R)
メモリ:センチュリーマイクロ CD1G-D2U800(PC2-6400 DDR2 SDRAM、CL=5、1GB)×2

<共通環境>
CPU:Core 2 Duo E6750(2.66GHz)
Core 2 Duo E6700(2.66GHz)
HDD:日立GST Deskstar T7K500 HDT725032VLA360(Serial ATA 2.5、7,200rpm、320GB)
ビデオカード:ECS N8600GTS-256-MX(NVIDIA GeForce 8600 GTS 256MB)
OS:Windows Vista Ultimate
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