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震撼性能! Sandy Bridgeに死角なし!!

OCの常識が変わった!

Sandy Bridgeオーバークロックの基礎知識

TEXT:橋本新義
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従来にはなかった条件が絡むSandy BridgeでのOC動作

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 自作PCのヘビーユーザーの間では、新CPUが登場したと聞けば、どうしても気になるのがオーバークロック(OC)の耐性(OC時のクロック伸び率)だろう。
 Sandy BridgeのOC耐性は非常に高いものの、従来のCPUとはまったく違った制限がかかっているため、新しい常識を頭に入れておく必要がある。
 CPUの動作クロックの基本となるのは、基準となる「ベースクロック」(BCLK)と、BCLKとかけ合わされて実際の動作クロックを決定付ける「内部倍率」(倍率)だが、従来のIntel製CPUではBCLKの上昇が基本だった。対して現状のSandy Bridge用マザーボードでは、BCLKはほとんど上げられないため、倍率を上げるしかない。さらにSandy Bridgeの倍率は、P67 搭載マザーでなければ上げられない(H67搭載マザーはメーカーを問わず、下げることしかできない)。
 内部倍率の上昇は、Kシリーズ以外のCPUの場合では+4倍までだが、Kシリーズの場合は最高255倍までと、事実上制限がない。つまり、Sandy Bridgeで実用的なOCが可能なのは、Kシリーズの製品——Core i7-2600KとCore i5-2500Kの2製品——とP67搭載マザーの組み合わせのみとなるわけだ。Sandy BridgeでOCを楽しむためには、Kシリーズ+P67、まずはこの「新常識」を頭に入れてほしい。

1.ベースクロック(BCLK)はほとんど上がらない

現状のP67/H67搭載マザーは、BCLKがPCI Expressクロック(上げ過ぎると起動不能になる)などと連動する設計になっているため、ほとんど上げられない。高性能なマザーでも108MHz程度が上限だ。

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BCLKは上げられても微々たるものなので、常用レベルのOCではデフォルトの100MHzのままが新常識だ

2.H67搭載マザーは(Kシリーズでも)倍率は上げられない

1よりも大きな変更点がこれ。H67搭載マザーの場合、たとえKシリーズのCPUと組み合わせても倍率の上昇はできない。従来はチップセットとCPUの倍率には直接の相関はなかったので、注意が必要だ。

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一部のH67搭載マザーのUEFI(BIOS)では上昇させるかのような設定があるが、実際には無視されてしまう

3.P67マザーであれば、無印CPUでも倍率+4倍までは可能に

以前より制限が緩くなった点。従来のIntel CPUはExtreme EditionとKシリーズを除き倍率上昇は不可能だったが、Core i7-2600とi5-2500/2400/2400S/2300の5モデルでは定格倍率+4倍まで上げることができる。

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ただしこの+4倍は、Core i7/i5ではという注釈付き。そもそもTBに非対応のCore i3では設定自体ができないと思われる

結論

OCを楽しめるのはKシリーズ+P67マザーのコンビ

こうした"新常識"があるため、Sandy Bridge版CPUで実用的なOCを楽しむには、Core i7-2600Kかi5-2500K+P67搭載マザーが必須になる。そして、このコンビは非常に強力なOCが可能。Sandy Bridgeの高いOC耐性を活かし、4GHz台後半から5GHzでの動作も狙える。

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OCを考えるなら、このコンビのセット導入は基本と考えよう

新時代OC入門
Sandy BridgeのOCは「三つの掟」を守るべし

オーバークロックで失敗しないために

1.EISTとTBは有効に!!

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Sandy Bridgeの倍率変更は、実はTurbo Boost(TB)機能にもとづいて動作している。TBを無効にしてしまうと、倍率変更(=OC)ができなくなってしまうのだ。さらにTBは、Enhanced SpeedStep(EIST)と連動して動作しているため、EISTを無効にしても(TBが連動して無効になるため)倍率変更はできない。従来のOCでは動作の安定性能を高めるためにこれらを無効にしていた人も、今回は有効のままにしておこう。

2.Internal PLL Overvoltage対応UEFIに更新せよ!

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Kシリーズ+P67マザーで内部倍率を48倍以上に設定する際に、非常に重要な掟だ。マザーのUEFIを最新(メーカーによってはβ版)にアップデートし、「Internal PLL Overvoltage」という設定を有効にすること(「Auto」ではなく「Enabled」に設定)。この設定を有効にしないと、CPUコア電圧などにほぼ関係なく、48倍以上の動作ができない。倍率が47倍以下であれば無効のままでOKだが、5GHzを狙う場合には必須だ。

2.冷却には十分気を使え!!

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OCの基本ではあるのだが、やはり冷却の強化は必須。Sandy Bridgeは本来、非常に省電力・低発熱なCPUなのだが、4GHz後半までOCすると消費電力は跳ね上がり、同時に発熱も増す。リテールクーラーなどでは冷却が追い付かず、結果として内部倍率が下がる(CPUコア温度が高いと、TBが内部倍率を下げるように自動調整するため)。CPUクーラーは単品販売されている、高性能なものを用意しておくのが基本だ。

三つの掟を守れば従来よりOCは簡単!!

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 2011年1 〜2月時点でとくに注意したいのは、「Internal PLL Overvoltage」設定のあるUEFIに関してだ。更新が早いメーカーなら、β版などで対応UEFIを用意している……というレベルなので、マザー購入前に対応UEFIがあるかを確認すべきだ。ただ、これらの掟を守っていれば、Sandy BridgeにはPCが不安定になりがちなBCLKの変更がないため、OC自体は従来より簡単だ。
 一般的な手順に関しては、フローチャートにまとめた。最初の「下準備」とは、必要なユーティリティの用意だ。動作クロックをリアルタイムで確認できる「CPU-Z」(http://www.cpuid.com/)と、負荷をかけて、安定して動作するかを確認するためのソフト「OCCT Perestroika」(http://www.ocbase.com/)の2本をインストールしておこう。

Sandy BridgeのOCにおけるメモリの重要度は?

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従来のIntel CPUでのOC手順では、メモリクロックを下げる設定が重要だったが、Sandy BridgeのOCではこの必要はない。CPUの倍率設定を上げる場合、メモリクロックへの影響はないためだ。OC時の安定性を保つためにも、基本的にメモリは定格で使うのがお勧めだ。一方でSandy Bridgeと対応チップセットでは、オーバークロックメモリもより使いやすくなっている。従来のIntel CPUにあったメモリクロック倍率下限(BCLK× 10倍)の制限がなくなった。また、P67搭載マザーでは、多くの製品がBCLKを100MHzに保ったまま、メモリクロックを2,133MHz相当まで上げられる。そのため、XMP対応メモリも従来より安定して動作するようになっている。

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