デュアル動作のVRMで
より効率的な電源制御が可能に
GIGABYTEのIntel 6シリーズマザーボードは、上位モデルの基板にマットブラックカラーを採用してイメージチェンジを図ったほか、VRD12(Voltage Regulator Down)やDriver MOSFETなど電源部にさらなる改良を施している。なお、VRD12デザインはUltra Durable3の新たな基準として、同社のP67/H67マザーのすべてで採用されているようだ。
そして、今回GIGABYTEマザーでもっとも注目される点は、他社がグラフィカルなUEFIを採用する中、旧来のBIOSスタイルを貫いたことだろう。UEFI設定画面は見慣れたAward BIOSのもので、操作は従来どおり。マウスは使えないが、逆にとまどうことも少ないと言える。2.2TB以上のHDDを起動ディスクとして利用するための設定も用意されており、機能面での不利はない。

VRD12 準拠のVRMになり電源回路がより効率的に動作
GIGABYTEではP67/H67マザーの全製品でIntelが定める電源回路の仕様設計のVRD12デザインを採用。さらに6シリーズマザーでの同社のウリの一つである「Dual CPU Power」に対応(非対応のものもあり)。VRMのフェーズを2組に分けて動作させることで、負荷に合わせて効率よく駆動できるようになった

電源部品も新しくなり効率向上による省電力効果もグレードアップ

BIOS風でもUEFIを採用
GIGABYTEのUEFIの画面はGUIをまったく使用しておらず、従来のBIOSセットアップと変わらないことから、UEFIに非対応であると勘違いするユーザーが多い。しかし、光学ドライブをUEFIで認識させるオプションが用意されており、3TB HDDを1パーティションで起動ドライブとして利用可能なことから、UEFIのサポートは明白だ
USB 3.0を8基と多数装備するSLI対応高機能モデル
- LGA1155
- Intel P67
- ATX
- USB 3.0×8
- Serial ATA 3.0×4
- GIGABYTE
- GA-P67A-UD5 (rev. 1.0)
- 実売価格:26,000円前後

本機はGIGABYTEのP67マザーボードの中では上から2番目のグレードのモデル。最上位のUD7がスイッチチップのnForce 200を搭載し、3-way SLIをサポートしているのに対し、こちらは2-wayまでの対応となる。ただし、20フェーズのVRMや3本のPCI Express 2.0 x16スロットを備えるなど、十分ハイエンド構成。VRD12に準拠し、CPU用電源回路には高効率チップのDriver MOSFETも備えている。また、USB 3.0の実装にハブチップを用いており、バックパネルに4基、ピンヘッダ経由でさらに4基使用することができ、インターフェース類も充実。

USB 3.0ポートが4基、6Gbps対応の2基のeSATAポートはUSB 2.0とのコンボ仕様となっている
Specification対応CPU:Core i7/i5/i3●メモリスロット:PC3-17000 DDR3 SDRAM×4(最大32GB)●グラフィックス機能:-●ディスプレイ:-●拡張スロット:PCI Express 2.0 x16×2(x16/-またはx8/x8)、PCI Express 2.0 x4(x16形状)×1、PCI Express 2.0 x1×2、PCI×2●インターフェース:Serial ATA 3.0×2、Serial ATA 2.5×4、eSATA(Serial ATA 3.0)/USB 2.0コンボ×2、USB 3.0×8 ※、USB 2.0×10 ※、IEEE1394×3 ※●LAN:1000BASE-T×1 ※ピンヘッダを含む

VRD12準拠の最新PWMコントローラを採用
VRD12に準拠した20フェーズのVRMを搭載。PWMコントローラにはIntersil ISL6366を採用し、VRMのすべての制御をこの1チップで、しかもすべてハードウェア制御で行なう

VRMにはDriver MOSFETを採用し
効率アップ&発熱抑制を図る
Sandy Bridge世代から採用された Driver MOSFET。MSIのDrMOSと同様の能力を持ち、従来個別のチップだったドライバICとMOSFETを1チップ化したことで効率を高めている

使用フェーズ数をより細かく制御するDual CPU Power
Dual CPU Powerは、電源回路のフェーズを2系統に分けて制御する省電力機能。低負荷時は片方がOFFになり、高負荷時は両方ともONになる
【問い合わせ先】
GIGABYTE:052-619-1560(CFD販売)/ http://club.gigabyte.co.jp/