最強のCPUをOCでさらにブースト
PCゲームを快適にプレイしたいなら、Turbo Boostの倍率を任意に設定でき、Sandy Bridgeのポテンシャルを限界まで引き出せる「Core i7-2600K」が最適の選択肢となる。性能重視ならCPUは妥協せず、徹底してこだわりたいポイントだ。そしてビデオカードは「GeForce GTX 570」搭載の上位モデルを組み合わせてみた。さらに上の性能を追求したいなら、もう1枚組み合わせた構成にしてもよい。底面に18cm角の大型ファンを3基搭載し、冷却性能抜群のSST-RV02B-EWなら、こうした発熱の大きい「PCゲーマー仕様」にも十分対応できる。
【High Performance PC】
Core i7-2600Kで組むハイパフォーマンスゲーミングマシン
- A:PCゲームで最高のパフォーマンスを引き出したい
B:Serial ATA 3.0対応SSDの最高性能を体感したい
C:PCゲームをプレイ中でも静かに動作させたい


オーバークロックの限界を攻めるならCore i7-2600Kが最適!
KモデルではTurbo Boost時の倍率を自分で設定できる。強力なCPUクーラーと組み合わせ、Sandy Bridgeの力を限界まで引き出したい場合はこれだ!

多彩なOCツールに対応
GIGABYTE GA-P67A-UD7
LANやBluetoothでつながったほかのデバイスから各種設定が行なえる「Cloud OC」や「HotKey OC」など、BIOS以外からでも簡単にOCできるユニークな機能が満載

XMP対応の高クロックモデル
Corsair Memory VENGEANCE
CMZ8GX3M2A1600C9
Intelが策定したOCメモリ設定用規格「XMP」(Extreme Memory Profiles)に対応し、簡単に高クロック動作が行なえるPC3-12800対応のメモリ。OCを楽しむならメモリも高速動作するものがよい

マザーボードのバックパネルが天板側を向く独特の設置方式。マザーボードベース裏側の背面配線を駆使して内部を整理し、底面から天板へのエアフローを確保した
パーツ | 製品名 | 概要 | 実売価格 | |
---|---|---|---|---|
1 | CPU | Intel Core i7-2600K | 定格動作クロックは3.4GHz。TB時の倍率を自由に設定できるOC向けモデル | 30,000円前後 |
2 | マザーボード | GIGABYTE GA-P67A-UD7(rev. 1.0) | 同社の P67搭載マザーでは最上位。拡張性に優れ、PCI Express x16スロットを4本搭載する | 38,000円前後 |
3 | メモリ | Corsair Memory VENGEANCE CMZ8GX3M2A1600C9 | PC3-12800(DDR3-1600)対応の高性能メモリ。XMPに対応してユーザー設定なしに高速動作 | 12,000円前後 |
4 | ビデオカード | ZOTAC ZT-50201-10P | 上位 GPU「GeForce GTX 570」を搭載。ビデオメモリはGDDR5 1.25GB、コアクロックは732MHz | 39,000円前後 |
5 | システムドライブ | Philips& Lite-On Digital Solutions PLEXTOR SSD M2S PX-128M2S×2 | SATA 3.0対応で、シーケンシャルリード最大350MB/sを実現した高速SSD128GB品を2台使用 | 58,000円前後 |
6 | データドライブ | Western Digital WD Caviar Green WD30EZRS | 750GBプラッタを4枚搭載し、世界初の3TBの容量を実現。省電力機能を備えたエコモデル | 20,000円前後 |
7 | 光学ドライブ | パイオニア BDR-206MBK | 1枚のディスクに最大で128GBのデータを記録できる「BDXL」規格に対応したBDドライブ | 28,000円前後 |
8 | CPUクーラー | Thermalright Archon | 14cmファンを搭載したサイドフロータイプ。12cm角ファン×2基にも換装可能 | 8,000円前後 |
9 | 電源 | Corsair Memory CMPSU-850AXJP | 80PLUS Gold取得の850W電源。プラグインタイプなので、ケース内のエアフローの改善にもなる | 24,000円前後 |
10 | PCケース | SilverStone Raven 2 Evolution SST-RV02B-EW | 底面の大型ファン3基で外気を取り込み、上部から排出する煙突型エアフローで冷却と静音を両立 | 19,000円前後 |
11 | OS | Microsoft Windows 7 Home Premium 64bit版 | 8GBのメモリを活かすために64bit版を選択。用途がゲームメインならHome Premiumで問題ない | 13,000円前後 |
合計289,000円前後 |
【問い合わせ先】
Intel:0120-868686(インテル)/ http://www.intel.co.jp/
GIGABYTE:050-3786-9585(CFD販売)/ http://club.gigabyte.co.jp/
Corsair Memory:03-5812-5820(リンクスインターナショナル)/ http://www.corsair.com/
ZOTAC:03-5215-5650(アスク)/ http://www.zotac.com/
Philips& Lite-On Digital Solutions:03-5812-5820(リンクスインターナショナル)/ http://www.pldsnet.com/
Western Digital:—/ http://www.wdc.com/jp/
パイオニア:03-3206-0806(エスティトレード)/ http://pioneer.jp/
Thermalright:support@scythe.co.jp(サイズ)/ http://www.thermalright.com/ja/
SilverStone:03-5298-3880(ディラック)/ http://www.silverstonetek.com/
Microsoft:0120-41-6755(マイクロソフト)/ http://www.microsoft.com/japan/
組み立て時の注意点
ファンがメモリスロット直上に

CPUクーラーを取り付けるとファンがメモリスロットの一つにかぶさる。編集部在庫の代替クーラーも考えたが、筆者としてはArchonの性能の高さを取った。メモリは8GBあるので問題なし
2.5インチアダプタでSSDを設置

SSDは2.5インチアダプタを使いシャドーベイに取り付ける。標準では2.5インチベイは一つしかない上に、そこに取り付けると2台のSSDをつなぐ電源ケーブルの長さが足りなくなるためだ
各種ベイまでの距離が遠い

配線の状況。このPCケースではベイまでの距離が遠いため、各種ドライブに接続する電源ケーブルの配線に苦労した。シャドーベイのHDDやSSDへの配線はギリギリ届いた状態
パフォーマンスチェック


3D描画性能は飛躍的に向上!
高性能化と省電力化を実現した、NVIDIAの最新ハイエンドクラスのGPU「GeForce GTX 570」搭載カードと、Core i7-2600Kの組み合わせは、PCゲームをメインに考えているユーザーにとってはオススメの選択肢だ。重量級テストの代表格である「3DMark 11」では、旧スタンダードマシンから大幅な性能アップを果たしており、DirectX 11対応の最新PCゲームを快適に楽しめることが分かる。


シーケンシャルリードは約870MB/sに到達!
PLDのSerial ATA 3.0対応SSD「PX-128M2S」をRAID 0構成にすることで、シーケンシャルリードは800MB/sの大台を突破、ランダムリードやライト性能もシングル構成では考えられない速度に達した。Sandy Bridge世代のマザーが搭載するSerial ATA 3.0ポートを使えば、こんな爆速構成も可能だ。


底面の3基のファンで静かに冷却
底面に装備する3基の18cm角の大型ファンは、回転数をLとHの2段階で設定できる。LでもCPUやGPUは十分に冷却でき、騒音レベルはかなり低い。

【検証環境】
CPU:Intel Core i5-661(3.33GHz)、マザーボード:ASUSTeK P7H55-M/USB3(Intel H55)、メモリ:Corsair Memory XMS3 CMX8GX3M4A1600C9(PC3-12800 DDR3 SDRAM 4GB×2)、ビデオカード:MSI R5770 Hawk(AMD Radeon HD 5770)、HDD:Seagate Barracuda 7200.12 ST3500410AS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、500GB)、電源:Corsair Memory CMPSU-850HXJP(850W)、OS:Windows 7 Home Premium 64bit版