その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:宇野貴教 | ||||||||||||||
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静かな部屋に響きわたるブーンという音。PCを使っていると、どうしてもこの動作音が気になって仕方ないという人も多い。「静音化」は、こうしたPCのノイズを抑えるための工夫やパーツ選びを行なうものである。 | ||||||||||||||
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PCを快適に使うために必要なのは、パフォーマンスやストレージ容量ばかりではない。寝起きする部屋やリビングといった場所でPCを使う場合、たとえわずかでもPCの動作音はうるさく感じてしまう。これを抑えるため「静音化」を施して、ノイズの少ない静かなPCを目指すという自作スタイルが、ここ数年の間に一般化してきた。 PCにおける静音化は、稼働中に発生する動作音を抑えることで実現する。CPUやメモリといったパーツ自体に動作音はないが、電力消費で発生する熱を逃がすために搭載される冷却ファンが主な騒音源となる。このファンの回転が、どうしても耳障りに聞こえてしまうことがあるわけだ。そのほかにも、HDDのシーク音などもノイズの原因として挙げられる。静音化とは、これらのノイズを発するパーツの中でもとくに動作音が大きいものを突き止めて、その音を抑えたり、より静かなパーツへと交換したりすることだ。 ファンの動作音を抑えるには、低回転タイプのものに付け換えるか、電圧を下げて回転数を落とすのがセオリーだ。つまり、ファンをゆっくり回すことで風切り音を減らすわけである。その分風量が落ちるので、冷却性能はダウンしてしまう。ケースファンならシステム全体が、CPUファンなら高負荷時のCPU温度が上がってしまうため、もし冷却が発熱に追い付かないと、突然のシャットダウンが発生するなどシステム全体が不安定になる可能性が出てくる。静音化はこうしたリスクを背負いつつ、発熱と冷却のバランスを見切ることが必要となってくる。 こうしたことから、静音化は低発熱のシステムであるほど難易度が低いと言える。現在は消費電力45W以下のCPU、ファンレスビデオカード、静音をうたうファン、電源など、静音志向のユーザーをターゲットにした製品が多くあるので、静音化への道を進むのもそう難しいことではないはずだ。 |
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マザーボードの静音化機能を使う マザーボードにファンの回転数を制御する機能があれば、追加投資なしで今すぐ静音化が行なえる(写真はASUSTeKのQ-Fan Technology) |
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静かにすれば熱くなる チップセットをVRMまわりと一緒に大型ヒートシンクで冷やすマザーボードも。静かになる代わりにエアフローがないと熱くなることに注意 |
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静音向きのパーツ構成 低消費電力タイプのCPU、発熱が小さめのビデオカード、チップセットがファンレスのマザーボードなど、パーツにも静音向きのものがある |
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ファンレスマシンは現実的か? 究極はファンレスだが、モバイル用のCPUを使うなどしない限り熱暴走は必至。一般的な構成では後部ケースファンだけは使うなどの妥協も必要だ |
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PCの騒音源は、冷却ファンから発せられるノイズが大きなウェイトを占めている。したがって、ファンの音をいかにして小さくするかが静音化の重要なカギを握っていると見てよいだろう。一般的なPCだと、少なくともCPUクーラーと電源ユニットの二つにファンがある。多いと計四つ、五つのファンがあるわけだが、これらのファンすべてが騒音源となっているわけではない。どれか一つが大きな音を発していたり、一つ一つは気にならないレベルでも相乗効果でうるさく感じられたり、普段は気にならないが高負荷時にノイズを出したりと、ユーザーのPC環境と感覚で改良すべきポイントは異なってくる。こうした点を踏まえて、ファンの中からとくに気になる部分をピックアップし、重点的に対策を施していくことがポイントだ。 ファンを静かにさせるには、回転数を落とせばよい。そのためにはファンをより低速なものに取り換えるか、ファンコントローラ(ファンコン)を使って回転数を制御するかのどちらかを選ぶことになる。ファンコンはコネクタにダイヤル式の可変抵抗器を付けただけのシンプルなものもあれば、自動制御や回転数表示といった多機能なものもあり、製品により多種多様で価格幅も大きい。回転数のモニタリングをBIOSで行なうのなら、低価格のものでも性能は十分だ。なお、CPUクーラーのファンの風量を減らすと熱暴走の危険性が高まるが、クーラー自体をより冷えるものに交換すれば、少ない風量でも十分な冷却が維持できる。CPUクーラーの静音化は、ファンだけでなくクーラー自体の性能アップも重要となる。 なお、最近のマザーボードは、BIOSレベルでソフトウェアでのファン制御が行なえる製品が多い。特定のファンコネクタのみ制御可能だったり、回転数のカスタマイズ性能が違ったりなど、製品によって使い物になるかどうかに差があるものの、ファンコン導入前に試してみる価値はある。 |
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サイズ | ||||||||||||||
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実売価格:3,000円前後 | ||||||||||||||
問い合わせ先:support@scythe.co.jp URL:http://www.scythe.co.jp/ |
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同社の「刀」の後継モデルで、3本のヒートパイプと多層フィンで高い冷却性能を実現。フィンは斜めに傾いて取り付けられており、省スペース性が高い。搭載ファンは換装も可能 | ||||||||||||||
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Xinruilian | ||||||||||||||
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実売価格:1,000円前後 | ||||||||||||||
問い合わせ先:pc-section@nagao-ss.co.jp(長尾製作所) URL:http://www.xinruilian.com/ |
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回転数1,200rpmの12cm角ファン。同社のファンはバリエーションが多く、低価格なのが魅力だ。羽根が“静音重視形状”とうたわれており、風量は最大49.97cfm。5V駆動にも対応する | ||||||||||||||
【検証環境】 CPU:Core 2 Extreme QX6700(2.66GHz) マザーボード:ASUSTeK P5B Deluxe/WiFi-AP(Intel P965) メモリ:Transcend JetRAM PC2-6400 DDR2 SDRAM 1GB×2 ビデオカード:MSI NX7900GS-T2D512EZ(NVIDIA GeForce 7900 GS) HDD:日立GST Deskstar 7K80 HDS728080PLA380(Serial ATA 2.5、7,200rpm、80GB) OS:Windows Vista Ultimate 騒音測定距離:ファンから約15cm、暗騒音:35.6dB、室温:26℃ |
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ZALMAN | ||||||||||||||
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実売価格:7,500円前後 | ||||||||||||||
問い合わせ先:03-5215-5650(アスク) URL:http://www.zalman.co.kr/ |
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4系統のファン(1系統はPWM)を制御できるファンコン。カラフルな液晶表示が特徴だ | ||||||||||||||
ファン4基の回転数制御が可能 回転数が個別に表示され、付属のセンサーで内部4カ所の温度計測が行なえる。ファンの近くを測っていれば、急な温度上昇にもすぐ気付ける |
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消費電力を計測できる 付属のアダプタで電源ケーブルを中継し、USBコネクタをPCに接続することで、マシンの消費電力をリアルタイムで知ることができる |
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発売日:12月28日
特別定価:2,310円
発売日:2022/11/29
販売価格:1,800円+税
発売日:2019/05/29
販売価格:1,780円+税
発売日:2019/03/25
販売価格:1,380円+税
発売日:2018/02/28
販売価格:980円+税
発売日:2017/03/17
販売価格:1,680円+税
発売日:2016/09/23
販売価格:2,400円+税
発売日:2016/03/29
販売価格:1,480円+税
発売日:2015/12/10
販売価格:1,280円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/02/27
販売価格:980円+税
発売日:2014/12/05
販売価格:1,280円+税
発売日:2011/12/22
販売価格:980円+税
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