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PC自作大全 2007
CPU編
TEXT:鈴木雅暢
Penrynファミリーの先鋒、ついに姿を現わす
速報!Yorkfield入手!!
45nmプロセスルールを採用 より高クロック化が可能に
image Intelは、この2007年秋から2008年にかけて、45nmの新プロセスルールを導入した「Penryn」(開発コードネーム)ファミリーのコアを採用したCore 2シリーズの新型モデルの投入を開始する。今回はその先陣を切ってデビューするYorkfieldコアの新型Core 2 Extreme QX9650(写真左)を入手した。その概要と気になる性能を検証しよう。

 Penrynファミリーの最大の特徴は従来の65nmプロセスルールに代わり、新しい45nmプロセスルールを採用したこと。これにより、単位面積あたりにより多くのトランジスタを集積することが可能になった。ダイサイズは107mm2、トランジスタ数は4億1,000万個。65nmプロセスルールのMeromコアと比較して面積が25%削減され、かつトランジスタ数は1億1,900万個も増えている。

 さらに、High-k(高誘電率)ゲート絶縁膜とメタルゲート電極を採用することによって、リーク電流の大幅な低減を実現している。絶縁膜自体を厚くすることで絶縁を強化し、電子が通り抜けるのを防ぐという理屈で、絶縁膜を厚くしても高速スイッチングに必要な静電誘導を起こすことができるよう誘電率の高い素材を絶縁膜として使っているわけだ。Intelによれば、結果としてトランジスタのスイッチング速度を20%向上しつつ、スイッチング電力を30%低減することができていると言う。要するに、これまで以上の高クロック化(性能を固定した場合は低消費電力化)の余裕があるということだ。
imageP5E3 Deluxe/WiFi Editionで正常認識
今回利用したASUSTeKのP5E3 Deluxe/WiFi-APの起動画面。Core 2 Extreme X9650と表示される。クロックの手動指定でとくに不審な挙動を示すことはなかった
現在販売中のCPUとYorkfieldとの比較
  Intel Core 2 Extreme QX9650 Intel Core 2 Extreme QX6850 AMD Athlon 64 X2 6400+ Black Edition
コアアーキテクチャ Enhanced Core Micro Architecture Core Micro Architecture K8
対応CPUソケット LGA775 LGA775 Socket AM2
製造プロセス 45nm 65nm 90nm
コア Yorkfield Conroe Windsor
コア数 4 4 2
動作クロック 3GHz 3GHz 3GHz
1次キャッシュ 32KB×4 32KB×4 64KB×4
2次キャッシュ 6MB×2 4MB×2 1MB×2
システムバス 1,333MHz 1,333MHz 2,000MHz
対応SSE SSE/2/3/4 SSE/2/3 SSE/2/3
64bit拡張 Intel 64 Intel 64 AMD64
省電力機能 EIST EIST Cool'n'Quiet
TDP 130W 130W 125W
マイクロアーキテクチャはマイナーチェンジにとどまる
 Penrynのマイクロアーキテクチャはほぼ従来のコアマイクロアーキテクチャを継承しているが、「“Enhanced”Core MicoArchitecture」と呼ばれるように、少しだけ手を加えたものとなっている。具体的には、通常の約2倍の割り算性能を持つRadix-16除算器の搭載やIntel Virtualization Technologyの効率化、共有型2次キャッシュの増量、SSEデータの並べ換えを高速にするSuper Shuffle Engineの導入、SSE4のサポートなどが挙げられる。モバイル向けCPUではDeep Power Downという新たな省電力モードも追加される。

 さて、今回入手したのは、YorkfieldコアのCore 2 Extreme QX9650。従来Core 2 Duo QX6850に代わってIntelのコンシューマデスクトップ向けCPUの最上位にランクされるフラグシップモデルだ。従来のKentsfieldコアのCore 2 Extreme QXシリーズと同様に、一つのCPUパッケージにデュアルコアのダイを二つ内蔵することでクアッドコアを実現している。動作クロックは3GHz、システムバスは1,333MHzで、2次キャッシュはダイごとに6MBの共有キャッシュを2組、合計12MBを内蔵する。TDPは130Wと、従来のCore 2 Extreme QX6850と共通である。45nmプロセスルールを採用したわりにスペック的には今一つ地味な印象も受ける。

 PenrynファミリーのCPUでは、従来に引き続き、Intel 3シリーズのチップセットが使われるが、差別化のため、フラグシップブランドであるCore 2 Extremeに正式対応するのは、X38のみに制限している。もっとも、P35チップセットなどを搭載している製品でもマザーボードメーカー独自でCore 2 Extremeへの対応をうたう製品は多いだろう。今回はASUSTeKのP5E3 Deluxe WiFi/AP(BIOS:0301)をテストに利用したが、まだCore 2 Extreme QX9650の情報がないようでマイクロコードエラーとなり「Core 2 Extreme X9650」と認識された。クロックなどを手動指定してやればとくに挙動不審な面は見せなかった。
image
【検証環境】
マザーボード:[LGA775環境]ASUSTeK P5E3 Deluxe/WiFi-AP(Intel X38+ICH9R)、メモリ:OCZ OCZ3P18002GK(PC3-10600 DDR3 SDRAM 1GB)×2
ビデオカード:NVIDIA GeForce 8800 GTXリファレンスカード
HDD:Western Digital WD Raptor WD1500ADFD(Serial ATA 2.5、10,000rpm、150GB)
OS:Windows Vista Ultimate
imageCPU-Zで仕様を確認
CPU-Z 1.41の情報表示画面。動作クロックやシステムバス、開発コードネームなどは正しく認識されているようだが、Revisionは空欄だった
image現行チップセットでも45nm対応
最近発売されたマザーボードの中には、メーカーが独自にPenryn対応をうたうものも多い。Intel 945GC採用モデルにも対応製品が存在する
imageBIOSでPenrynに対応するマザーも
P965チップセットを搭載しながら「45nm Ready」をうたうP5B(BIOS:1604)では、まだ対応BIOSがリリースされていないためか動作が不安定だった
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