その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:橋本新義 | ||||||||||||||
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オーバークロック関連に限って言えば、10月までのAMDは大きな話題が少なかった。実際のCPUのオーバークロック耐性という点では、Athlon X2 BEシリーズで3GHz越えの報告が相次ぐなど、Intel製品に対して大きく劣ることはなかったのだが、性能という点では同程度のクロックでは若干分が悪い点などから、あまり大きな話題にはなりにくかったのが実情だ。 しかし、そうした雰囲気を解消させるほどのニュース性を備えた製品が、10月に登場した。「Athlon 64 X2 5000+ Black Edition」である。これは65nmプロセスで製造されたAthlon 64 X2の上位機種、5000+の内部倍率を上昇可能な設定(通常は下降のみ)で製品化したもの。一般的なCPUでは内部倍率の上限が決められており、オーバークロックを実行するには、FSBクロックを定格より上昇させなければならず、それに伴いメモリクロックやPCI Expressクロックなどの設定も変更する必要性が生じる。しかし、このAthlon 64 X2 5000+ Black EditionではFSBクロックを調整しなくとも、CPUの内部クロック倍率を上げることでオーバークロックが行なえるため、FSBクロックを上げることで生じるメモリやチップセット、拡張カードへの影響を抑えられる。また、FSBクロックの設定項目が少ない廉価なマザーボード(果ては一部のメーカー製PC)でも、十分なオーバークロックが可能だ。 実売価格も1万7,000円前後(ただしクーラーは付属しない)と比較的手頃で、実際の耐性に関しても、3~3.2GHzはかなりの高確率で達成可能なようで、耐性の高い個体では3.4GHz前後も狙える。3.2GHzまで上昇できれば、実際の速度も最上位モデルと比肩するレベルを叩き出せるため、実用性も高い。オーバークロックをメーカーが半分公認しているかのような特徴を備えたAthlon 64 X2 5000+ Black Editionは、手軽かつ安全性の高いオーバークロックを試せる、非常に楽しい製品だ。 |
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3.33GHzでの動作を確認 編集部でのテストでは内部倍率を16.5倍(定格13倍)、FSBクロックを202MHz(同200MHz)、コア電圧定格+0.075Vにした3.33GHzが限界だった |
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【検証環境】 マザーボード:ASUSTeK M2N32-SLI(NVIDIA nForce 590 SLI)、メモリ:ノーブランド PC2-6400 DDR2 SDRAM 1GB×2、ビデオカード:MSI NX8500GT-TD256E(NVIDIA GeForce 8500 GT)、HDD:Seagate Barracuda 7200.10 ST3750640AS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、750GB)、CPUクーラー:サイズ ANDY SAMURAI MASTER、OS:Windows Vista Ultimate |
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AMD | ||||||||||||||
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実売価格:16,500円前後 | ||||||||||||||
倍率上昇機能の搭載だけでなく、最新ステッピングのダイを採用し、実使用時の消費電力なども従来のAthlon 64 X2に比べさらに優れたものになっている | ||||||||||||||
対応ソケット:Socket AM2 コア数:2 動作周波数:2.6GHz システムバス:2,000MHz 2次キャッシュ:512KB×2 TDP:65W |
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BIOSTAR | ||||||||||||||
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実売価格:10,000円前後 | ||||||||||||||
NVIDIAのnForce 500を搭載する、実売価格1万円の低価格マザー。AMDの次期主力CPU、PhenomシリーズにもBIOS更新で対応 | ||||||||||||||
CPUタイプ:Socket AM2 対応CPU:Athlon 64 FX、Athlon 64 X2、Athlon X2、Athlon 64、Sepron チップセット:NVIDIA nForce 560 メモリスロット:PC2-6400/5300/4200 DDR2 SDRAM×4(最大8GB) 拡張スロット:PCI Express x16×1、PCI Express x1×2、PCI ×3 |
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ASUSTeK | ||||||||||||||
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実売価格:35,000円前後 | ||||||||||||||
ASUSTeKのゲーマー向け製品R.O.G.シリーズに属する、ロングセラーのハイエンドマザー。他製品を圧倒する多彩なオーバークロック設定が可能だ | ||||||||||||||
CPUタイプ:Socket AM2 対応CPU:Athlon 64 FX、Athlon 64 X2、Athlon 64、Sepron チップセット:NVIDIA nForce 590 SLI メモリスロット:PC2-6400/5300/4200 DDR2 SDRAM×4(最大8GB) 拡張スロット:PCI Express x16×2、PCI Express x4×1、PCI ×3、オーディオ専用スロット×1 |
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オーバークロックを実行する際、非常に重要なパーツの一つがマザーボードである。FSBクロックやCPUコアなど電圧の設定範囲はマザーボードで決定されるため、たとえCPUの耐性が優秀でも、マザーボードにオーバークロック機能が搭載されていなければ、オーバークロックは不可能だ。そのため、実質的にはマザーボードのほうが重要性が高いと言い切っても過言ではない。 こうした事情もあってか、ここ数年の高級マザーボードは、オーバークロックを強く志向した機能を搭載する製品が多い。とくに最近多いヒートパイプなどによるチップセットの冷却を重視した製品や、CPU電源回路の安定性を追求した製品などは、ほぼ間違いなく設計段階からオーバークロックを意識してのものだ。 2007年はそうした流れがさらに加速し、オーバークロックを意識したチップセットも登場。NVIDIAのnForce 680i SLIやIntel X38などは、製品発表時にオーバークロック結果を公開しているほどだ。そしてそれに伴い、普及価格帯のマザーボードやチップセットでも、オーバークロック耐性が全般的に上昇傾向にある。2008年もこうした流れは継続されそうだ。 |
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CPUソケット周辺をまとめて冷却 ここ数年で急速に大型化した高級マザーのチップセットクーラー。その多くはオーバークロックを意識している |
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GIGABYTE | ||||||||||||||
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実売価格:37,000円前後 | ||||||||||||||
Intelの最新チップセット、X38を搭載する最新製品。豊富かつ柔軟なBIOS設定により、強烈なオーバークロックが楽しめるモデルに仕上がっている | ||||||||||||||
CPUタイプ:LGA775 対応CPU:Core 2 Extreme、Core 2 Quad、Core 2 Duo、Pentium Dual-Core、Pentium D、Pentium 4、Celeron 4xx チップセット:Intel X38+ICH9R メモリスロット:PC2-8500/6400/5300/4200 DDR2 SDRAM×4(最大8GB) 拡張スロット:PCI Express x16×2、PCI Express x1×3、PCI ×2 |
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CPU、マザーボード、そしてメモリについで、オーバークロックで重要なパーツがCPUクーラーだ。オーバークロック時に安定して動作させるためには、高性能なCPUクーラーは必需品と言ってよい。また、CPUクーラーはCPUソケット周辺のVRMやチップセットなどの冷却にも影響を与えるため、なるべくよいものを選びたいところだ。 2007年の高性能CPUクーラーは、実はほぼ2006年末に登場した製品と顔ぶれが変わらない。と言うよりは、2006年の製品が売れ続けて評価が定まり、定番化した年と言える。中でも大定番製品と言えるのが、サイズのANDY SAMURAI MASTERだろう。12cm角の静音ファンによる強力かつ安定した冷却能力と十分な静音性、さらに低価格と、本体の大きさからくる装着の難しさを除いて文句の付けようがない。 2007年はANDYをしのぐ性能の製品として、Thermalright「IFX-14」やThermaltake「V1」、などが登場しているが、コストパフォーマンスなどで一歩及んでいないのが実情だ。2008年は、はたしてANDYの人気を超える製品が登場するのかが、一つの焦点となりそうだ。 |
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ZALMAN | ||||||||||||||
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実売価格:8,000円前後 | ||||||||||||||
サイドフロータイプのハイエンドCPUクーラー。放射状に広がる全銅製のヒートシンクに八の字形ヒートパイプを組み合わせ、冷却性能を向上させている | ||||||||||||||
対応CPUソケット:LGA775、Socket478/754/939/940/AM2 ファン:11cm(1,250/2,800rpm)×1 |
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サイズ | ||||||||||||||
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実売価格:4,500円前後 | ||||||||||||||
サイズ製CPUクーラーのサイドフロータイプのフラグシップモデル。同社製品のANDY SAMURAI MASTERをもしのぐ冷却性能を持つ | ||||||||||||||
対応CPUソケット:LGA775、Socket478/754/939/940/AM2 ファン:12cm角(1,200rpm)×1 |
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発売日:12月28日
特別定価:2,310円
発売日:2022/11/29
販売価格:1,800円+税
発売日:2019/05/29
販売価格:1,780円+税
発売日:2019/03/25
販売価格:1,380円+税
発売日:2018/02/28
販売価格:980円+税
発売日:2017/03/17
販売価格:1,680円+税
発売日:2016/09/23
販売価格:2,400円+税
発売日:2016/03/29
販売価格:1,480円+税
発売日:2015/12/10
販売価格:1,280円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/02/27
販売価格:980円+税
発売日:2014/12/05
販売価格:1,280円+税
発売日:2011/12/22
販売価格:980円+税
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