その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:鈴木雅暢 | ||||||||||||
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Windows Vistaの登場で始まった2007年だが、自作市場はその効果もあってかトピックが多く、大きな盛り上がりを見せた。時期的には少し早いが、2007年の自作シーンを振り返ってみよう。 何と言っても1年を通じて2007年の自作シーンの中心にいたのは、IntelのCore 2シリーズだ。技術的に大きなアップデートはなかったものの、製造技術が洗練されたことで、大幅な価格改定にシステムバス1,333MHzに対応した新モデルの追加、ローエンドラインナップの充実など、まさに隆盛と言える繁栄を誇り、市場は大いに盛り上がった。 とくにCore 2 Duo E4000シリーズやPentium Dual-Coreなどが登場し、ローエンドのラインナップまで「高性能かつ省電力」なCoreマイクロアーキテクチャのデュアルコアCPUに置き換えられたことで、ライトユーザーもCoreマイクロアーキテクチャの高性能と省電力を身近に感じられるようになったのは大きい。CPU市場にとどまらず、自作市場全体を活性化させる原動力となった。 ローエンドCPUのCoreマイクロアーキテクチャ化とともに盛り上がったのが、オーバークロックだ。電力効率を重視して設計されているCoreマイクロアーキテクチャのCPUはオーバークロックもしやすく、手頃な価格でトライできることから久々のブームになった。 |
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Windows Vista 5年ぶりの新Windowsとして満を持して登場したWindows Vista。見た目の新しさだけにとどまらず、強力な検索機能やバックアップ機能などを備え、使い勝手も優れている |
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Core 2 Duo 前年に引き続き、2007年も自作市場の主役はCore 2シリーズ。製造技術が洗練されたことで大幅な価格改定も可能となり、圧倒的な勢いで市場を席巻した |
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Pentium Dual-Core 低価格デュアルコアCPU、Pentium Dual-Coreが大ヒット。ライトユーザーでも手軽に購入できることからCPUの進化を身近に感じられるようになり、自作市場活性化の原動力となった |
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IntelのライバルであるAMDには苦しい1年だったが、それでもPhenomシリーズを中心とする新ブランド体系を発表。Black Editionと呼ばれる限定モデルをリリースするなど市場を盛り上げてみせた。AMDはPhenomシリーズが市場に投入される2007年末から2008年にかけて、反撃に転じる構えで、これからの動向が非常に興味深い。 CPU以外のトピックも豊富だった。春頃に大暴落して話題となったDDR2 SDRAMは、その後も上下の激しい変動を繰り返しながら徐々に価格を下げており、1GBモジュールの最安値は2,000円台に突入している。低価格化によって、32bit OSに4GBのメモリを搭載した場合に全容量が認識できない問題なども一般化した。HDDでは主要3社から1TBのHDDが出揃い、いよいよ本格的なテラバイト時代が到来。全体的な価格も下げてきており、容量500GBが1万円ちょっとで購入できるほどになっている。こうしたメモリとHDDの大容量化と低価格化は、ローエンドCPUの高性能化とともにライトユーザーの自作意欲を喚起する大きな原動力となった。 |
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オーバークロック 高い耐性を備えた低価格CPUの存在は必須だったが、その受け皿として、細かな設定項目を持ち、誰でも簡単にオーバークロックが行なえるマザーボードが豊富にあったことも見逃せない |
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DDR2メモリ メモリ、HDDといった根幹パーツの大容量化低価格化は、低価格CPUの高性能化とあわせて、ライトユーザーの自作意欲を喚起する大きな原動力となった |
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大容量HDD 1TBモデルの初登場から1年弱、市場には3社から1TBモデルが投入されている。それに伴い500GBモデルの価格下落が顕著で、誰もが大容量を安価に入手できるようになった |
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ストレージ関連では、フラッシュメモリを使ったSSD(Solid State Drive)の流通も大いに話題となった。ランダムアクセスが高速で、かつ静音性、省電力性、耐衝撃性にも優れるSSDのメリットはマニア以外も引き付ける魅力がある。 GPUは、NVIDIAとAMD(ATI)主要2社のハイエンドからローエンドまでDirectX 10世代への移行が完了したが、この世代のGPUの大きな特徴の一つが、パワーアップした動画再生支援機能の搭載だ。H.264など圧縮率の高いコーデックのデコード処理の大部分をGPUが肩代わりすることで、ローエンドCPUを搭載したシステムでもスムーズにHDムービーが鑑賞できるような環境を整えている。それに関連して急激に普及してきたのが、HDMI端子だ。上記の強力な動画再生支援機能を備えたGPUを搭載したビデオカードはもちろんだが、オンボードグラフィックスを搭載したマザーボードでもHDMI端子を標準装備する製品が増えている。 そして、HDムービーの再生環境が整ってくると浮上してくるのが、Blu-ray Disc、HD DVDといった次世代光学ドライブの存在だ。ちょうどチップセットの新開発によりBlu-ray DiscとHD DVDの両方が再生できる製品が登場してきており、ようやく普及への足掛かりが見えてきたと言える。 以上、市場全体への影響が大きかったトピックを拾ってきたが、ここで触れられなかったパーツもそれぞれに進化を続けている。本特集では、それぞれのパーツ別に現在のトレンドや主要製品をまとめていくとともに、用途や目的にフォーカスを当てたお勧めパーツなども紹介していく。 |
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SSD ランダムアクセスが高速で、かつ静音性、省電力性、耐衝撃性にも優れるSSDの特性は大いに魅力的。2008年以降の展開が楽しみなデバイスだ |
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HDコンテンツの再生 HDムービーの鑑賞が現実的に意識できるようになったことで、ビデオカード、マザーボード、ディスプレイと、各関連分野でHDMI端子を搭載する製品が急激に増加した |
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次世代光学ドライブ HDムービー鑑賞環境の整備、Blu-ray Disc/HD DVD両対応ドライブの登場などによって、次世代光学メディアもようやく普及への足掛かりが見えてきた |
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