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PC自作大全 2007
TEXT:長畑利博
電源編
image大きな変革はないが、基本機能の進化が続く電源。さらにほかのPCパーツの高性能化と低価格化によって電源の交換需要が高まり、新製品も次々に登場している。ここでは、そんな電源のトレンドを解説しよう。
大きな変化はないが改良が続く電源
 電源全体のトレンドとしては静音性、信頼性の強化という方向性に変化はないものの、それぞれの面で細かな改良が続いている。とくに国産105℃品コンデンサの採用をはじめとした信頼性の向上をうたう製品がミドルレンジクラスまで広がっている。また、売れ筋の一つである低価格製品も、高機能化や高出力化が進みつつある。さらに、PC全体の消費電力が小さくなってきており、以前よりも電力による動作の不安定化や、相性問題などのトラブルが減りつつある。

 現在はリプレース用途などの市場の広がりにより、各メーカーの新製品リリースサイクルが短くなって、次々に新たな製品を投入する傾向も見られる。

 新規のトレンドとしては、ハイエンドGPU用の8ピンコネクタの採用製品が増えたことと、変換効率の高さを示す80PLUSプログラムに対応した製品がかなり増えてきたことだろう。

 来年の予測は難しいが、クアッドコアCPUの導入が本格的に始まり、再び容量や+12V出力の安定性が高い製品の需要が高まる可能性があるかもしれない。
Trend 1 売れ筋はミドルレンジの定番と低価格なシンプルモデルに二極化
実力で選ぶのか、それとも価格で選ぶのか
 Core 2 Duoの登場やAthlon 64 X2の低価格化、メモリ価格の暴落、新GPU搭載のビデオカードの登場といった事情と相まって、新規にPCを作る、もしくはリプレースするために、電源の買い換え需要も高まった。

 そんな中で人気を博しているのが、ミドルレンジの定番製品と、低価格な製品の二つだ。定番製品の売れ筋は価格が1万5,000円前後で、定格出力500~600W前後のモデル。低価格な製品の売れ筋は実売価格で5,000円前後、定格出力400~500Wのモデルとなっている。

 低価格モデルは激戦区であるためか、各メーカーとも力の入れ具合がすごい。低価格モデルはこれまで400W以下であることが多かったが、450Wや500Wクラスの製品も登場するなど、出力が向上しているのが特徴。また、トレンド3で紹介しているような、機能面でも差別化を図った製品が登場し、品質も確実に向上してきている。もはや低価格=低機能とは限らなくなっている。

 ミドルレンジの製品は、定番の売れ筋にあまり変化はない。しかし、このクラスに新しく投入される製品は、差別化のためにプラグインケーブルなどの採用、国産コンデンサ採用などの品質重視、静音性やファンコントロール機能など、後で紹介するトレンドは何かしら押さえている気合いの入った製品が多く、次の定番の座を虎視眈々と狙っている。
安定した実力の定番電源
Seasonic
S12 Energy+ SS-550HT
実売価格:16,000円前後/定格出力:550W
問い合わせ先:046-236-3522(オウルテック)
URL:http://www.seasonic.com/
image定格出力550Wの定番モデル。4系統の+12V出力を持ち、国産105℃品電解コンデンサを採用。SLIやCrossFire対応など基本機能をしっかり押さえた製品
堅実な作りの低価格電源
アビー
ZUMAX ZU-400S
実売価格:5,000円前後/定格出力:400W
問い合わせ先:045-306-6686
URL:http://www.abee.co.jp/
image低価格ながら、しっかりした作りのエントリーモデル。奥行きが118mmと非常に短いので、搭載するPCケースを選ばないのも特徴となっている
Trend 2 ユニークな機能を搭載した製品が登場
独自の機能を搭載することで差別化を図った製品が登場
 トレンド1にも書いたが、電源は機能性重視、品質重視などといった違いはあれど、基本的な機能は同じものだ。しかし、そんな中でも独自の個性的な機能や特徴を持たせることで、差別化を図った製品も登場してきている。

 なかでも多いのが、冷却性能の強化だ。効率の改善が進んだとはいえ、定格出力を上げるということは、大きな電力を供給する場面も増え、発熱も増えるということだ。こうした熱をいかに筐体の外に排出するかはメーカーの腕の見せどころである。ケースの冷却機能にCPUクーラーなどで採用されているヒートパイプを搭載することで排熱効率を高めた製品や、何と電源内部を伝導性のない特殊な液体で満たし、液体を外部のポンプで巡回させることで1,200Wの大容量環境を安定動作させる水冷システムと一体化された電源ユニットなど、驚くべき特徴を持った製品も登場している。

 また、GIGABYTEのODIN GTのように、ユニークな機能を搭載した電源も登場した。ODIN GTは電源本体とPCをUSBで接続し、専用のアプリケーションを使ってWindowsから制御できるのだ。電源の消費電力などをモニタリングできるほか、+12V、+5V、+3.3Vといった各電圧をソフトウェアで変更できるなど、これまでにない非常に目新しい機能を備えているのが特徴となっている。

 そのほか、上記のような特殊な機能はなくても、細かな部分で差別化を図っているものもある。その一つが奥行きの短いATX電源だ。最近では、ケースレイアウトを工夫することでフルサイズのATXマザーボードを搭載可能にしながら、microATXケース並みのコンパクトなケースが増えているが、奥行きを短くすることでこうしたケースに対応でき、さらに配線もしやすくなる。
imageWindowsから電源をコントロール
ODIN GTをコントロールするためのアプリケーション「P-Tuner」。消費電力のモニタリングなども可能となっている
imageUSB接続で電源をコントロール
ODIN GTにはマザーボードのピンヘッダに接続するUSB端子がある。通常のUSB端子に変換するためのアダプタとブラケットも付属する
PCからファンをコントロール
GIGABYTE
ODIN GT 550W
実売価格:18,000円前後/定格出力:550W
問い合わせ先:03-3768-1321(マスタードシード)
URL:http://www.mustardgiga.co.jp/
imageUSBでPCと接続することで、電源の各種機能をコントロールできる電源。ファンの回転数制御や出力の手動設定などが行なえるといった多機能性を誇る
Trend 3 低価格電源も高機能、高性能化
ただ低価格なだけでなくプラスαの機能を搭載
 低予算でPCを組みたい場合に、コストカットの対象にしやすいのが電源だろう。実際、最近の低価格電源は定格出力が400W前後あり、スタンダードなパーツ構成であれば十分な容量を持っている。そんな事情もあるからか、通販サイトなどの売り上げランキングでも、常に上位にランクインしている。

 ところが、これまで低価格だから機能もシンプルなのが当たり前だったこのクラスにも、機能や性能による差別化の波が来ている。とくにファンコントロール技術を中心とした静音化機能の強化とプラグまわりの改良が目立つ。

 12cm角以上の低回転で大口径のファンの採用は常識となっているが、さらにファン回転数が可変式の製品が出てきたのが目立つ。

 また、各種電源ケーブルを着脱できるプラグインコネクタを採用した製品も登場。ケーブルによるエアフローの阻害を防ぐこともできるプラグインコネクタは、冷却パーツの点数も少なくして価格を抑えたような低価格な自作PCにも、うってつけの機能と言える。
imageプラグインコネクタでスッキリ配線
これまでミドルレンジ以上の製品にしか採用されていなかったプラグインコネクタが、低価格な製品にも採用されるようになってきた
低価格でもプラグイン
サイズ
CoRE PoWER セミプラグイン 400W
実売価格:5,500円前後/定格出力:400W
問い合わせ先:support@scythe.co.jp
URL:http://www.scythe.co.jp/
image低価格ながらプラグインコネクタを採用。通常のプラグインタイプと違い、本製品は一部のケーブルをプラグイン方式とした「セミプラグイン」となっている
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