その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:鈴木雅暢 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Core 2、Athlon 64 X2世代のCPUが、ローエンドまで浸透し、大きな変革期を超えた感があるCPU市場。だが、冬には新アーキテクチャのCPUの登場を控え、そこをにらんだ動きが始まりつつある。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2007年のこれまでのCPU市場は、技術面で大きな革新はなかったが、Core 2シリーズが登場した2006年以上の大きな盛り上がりを見せている。Core 2シリーズが成熟段階に入ったことで、価格改定や新モデルの登場などが相次いだからだ。 ハイエンド、ミドルレンジでは1年前には非常に高価だった製品が大幅な値下げによって1/2~1/3の価格で手に入るようになったほか、ローエンドまでCoreマイクロアーキテクチャへの置き換えが完了。1万円を切るCPUでも旧世代のハイエンドに匹敵する性能を持ち、低消費電力という価値まで加わった。ライバルであるAMDも低価格攻勢や特別モデル(Black Edition)のリリースなどで対抗し、ローエンド/ミドルレンジの製品が充実した。ユーザーにとっては非常に魅力的な状況が矢継ぎ早に展開されている。 さらに、2007年末から2008年初頭にかけても新しい展開が待っている。AMDからは新ブランドのPhenomシリーズが、IntelからもPenrynコアを採用した新モデルの投入が予定されている点だ。 |
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ここでは現行CPUの力関係を把握しやすいように、基本的なベンチマークテストの結果を掲載している。最初に、Windows Vistaでの快適性の目安とされる「Windowsエクスペリエンスインデックス」を確認しておこう。スコアは「5.9」が最高で、「4」以上で標準的な操作感、「5」以上あれば、Windows Vistaが快適に利用できると考えてよい。結果はごらんのとおりで、現行のデュアルコア以上のCPUはどれも高いスコアだが、最高をマークしたのはクアッドコアCPUのみ。Vistaでは高いマルチタスク性能が要求されることを示していると言えるだろう。 Sandra Professional XI SP2は、CPUの基本的な演算性能を見るのに適している。IntelとAMDの比較では、Core 2シリーズのみが実装するS-SSE3命令を利用しているInteger x8をのぞけば、Athlon 64 X2 6000+はCore 2 Duo E6550より速く、E6750よりも少し劣る程度の性能だと判断できる。また、クアッドコアCPUは同クロックのデュアルコアCPUの2倍前後という高いスコアをマーク。Core 2 Quad Q6600は、平均して旧世代のPentium 4 631の8.6倍ものスコアをマークしており、ここ数年の大きな進歩を確認することができる。ただ、このスコアが示すものはCPUの能力をフルに発揮した場合の性能であり、通常のアプリケーションでCPUの能力がどの程度引き出されるかはアプリケーションの設計に左右される。 PCMark05 Build 120は、実際のアプリケーションの利用状況をシミュレートするテストだ。ここでは「暗号化され圧縮された音声付きの画像ファイルを解読し、再生する」というシーンを想定したテストの結果を抜き出して掲載している。ここではクアッドコアが威力を発揮し、同クロックのデュアルコアCPUの2倍近いスコアをマークしている。また、Athlon 64 X2 6000+は、トータルするとCore 2 Duo E6550とほぼ同等のスコアとなっている。 |
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【検証環境】 マザーボード: [LGA775環境]ASUSTeK P5K Premium/WiFi-AP(Intel P35+ICH9R) [Socket AM2環境]ASUSTeK M2N32-SLI Deluxe(NVIDIA nForce 590 SLI) メモリ:センチュリーマイクロ CD1G-D2U800(PC2-6400 DDR2 SDRAM 1GB)×2 ビデオカード:NVIDIA GeForce 8800 GTXリファレンスカード HDD:Western Digital WD Raptor WD1500ADFD(Serial ATA 2.5、10,000rpm、150GB) OS:Windows Vista Ultimate |
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特別定価:2,310円
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