その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:橋本新義 | ||||||||||||||
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ここ数年のスパンでビデオカード市場で製品数を着実に増加させているジャンルの一つに、ファンレスタイプのクーラーを搭載したカードが挙げられる。 ファンレスタイプのビデオカードは、冷却ファンから発生する騒音をカットできるため、動作音が基本的にゼロとなる。また、ビデオカードで故障しやすいパーツの一つである冷却ファンを持たないため、故障の可能性が少なくなるという副次的なメリットもある。 ただし、CPUクーラーなどのケース内のエアフローを利用して冷却を行なう必要があり、設置の難易度が高く、ファン付きカードに比べると(相対的にではあるが)運用が難しい。 ここ数年のファンレスカードは、こうしたデメリットを軽減すべく、少ないエアフローでも安定して冷却を行なえるかが焦点となっている。最新のカードで多く見られる、カード背面に大型ヒートシンクを置いたタイプの製品は、そのための工夫の代表的なもの。こうした製品はCPUクーラーに近い位置にヒートシンクを設けることで、より効率的なエアフローの利用を狙っている。また、ミドルレンジクラスGPUで起こりつつある消費電力・発熱の低減傾向などにより、以前は比較的大きかった標準設計のモデルとの価格差が、わずかながら2006年より縮まりつつあるのも注目点と言えるだろう。 こうした傾向とファンレスカードの人気は、2008年も基本的に継続するものと思われる。 |
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ヒートシンクの搭載位置を工夫 巨大なヒートシンクをビデオカード背面に装備し、ケースのエアフローを積極的に活用 |
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Sapphire | ||||||||||||||
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実売価格:19,000円前後 | ||||||||||||||
問い合わせ先:03-5215-5650(アスク) URL:http://www.sapphiretech.com/jn/ |
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大型ヒートシンクをカード背面に搭載する設計と、低消費電力のRadeon HD 2600 XTの採用により、ファンレスながら高いパフォーマンスを実現した製品 | ||||||||||||||
コアクロック:800MHz メモリクロック:1.4GHz メモリバス幅:128bit 接続インターフェース:PCI Express x16 出力インターフェース:DVI-I×2、S-VIDEO 変換コネクタ:DVI-Dsub 15ピン、DVI-HDMI、S-VIDEO-コンポーネント |
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ファンレスビデオカードと並び、ここ数年で製品数が拡大しているジャンルとしては、GPU本来の動作クロックを上昇させたオーバークロックモデルも挙げられる。こうした製品は、人気とともに製品数が増加しているが、それに合わせるかのようにクロック上昇率も増しつつある。とくに積極的なXFXなどのメーカーからは、リファレンス製品と比べても、大きな価格差のないカードや、1ランク上のGPUと同程度の性能を達成するほど高クロック化された製品も登場している。 また、オーバークロックに伴い増大する発熱を軽減すべく、標準モデルに比べて高性能なクーラーを搭載した製品も増えている。とくに2007年には、冷却性能と静音性のバランスを重視し、2スロット占有仕様のファンを搭載した製品の比率が増加している。 |
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独自の冷却機構で発熱の上昇に対応 GPUをオーバークロック動作させれば、それだけ発熱も大きくなる。これに対応するため、独自の冷却機構を備えたモデルが増加している |
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XFX | ||||||||||||||
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実売価格:30,000円前後 | ||||||||||||||
問い合わせ先:info@synnex.co.jp(シネックス) URL:http://www.xfxforce.com/ |
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オーバークロックカードでは定番的な存在のGeForce 8600 GTS搭載カード。クロックはコアが定格675MHzに対して730MHz、メモリが2GHzに対して2.26GHzに引き上げられている | ||||||||||||||
コアクロック:730MHz メモリクロック:2.26GHz メモリバス幅:128bit 接続インターフェース:PCI Express x16 出力インターフェース:DVI-I×2、S-VIDEO 変換コネクタ:DVI-Dsub 15ピン、S-VIDEO-コンポーネント |
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これまではここ数年のトレンドを紹介したが、ここ数カ月で進みつつあるトレンドとして、ミドルレンジ~ローエンドクラスの製品の急激な低価格化が挙げられる。 この点でとくに目立つのは、AMDのRadeon HD 2600/2400シリーズ。7月に搭載カードが発売されてから、ほぼすべての製品で実売価格が3,000~5,000円程度下がっている。中でも発売当初13,000~15,000円程度で販売されていたRadeon HD 2600 PRO搭載製品は、現在では10,000円を割り、ローエンドクラスの価格帯に突入している。それに合わせてローエンド製品では、Radeon HD 2400 PRO搭載製品が従来の実質的な底値である“7,000円前後の壁”を崩し、5,000円台で販売される製品も登場。この二つのGPUを搭載したカードがお買い得度の高さからヒットを飛ばしている。 そうしたAMDの動きに対抗してか、NVIDIA製GPU搭載カードもここ数カ月で2,000~3,000円前後、実売価格が低下。AMD製品ほど下げ幅は大きくはないが、着実にコストパフォーマンスが増している。 |
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PowerColor | ||||||||||||||
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実売価格:13,000円前後 | ||||||||||||||
問い合わせ先:03-5215-5650(アスク) URL:http://www.powercolor.com/muti/jp/ |
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AMDの主力GPUを搭載したお買い得カードだ。ミドルレンジクラスで十分通用する性能を持ちつつ、256MB版であれば、10,000円を切った価格で購入できることも | ||||||||||||||
コアクロック:600MHz メモリクロック:800MHz メモリバス幅:128bit 接続インターフェース:PCI Express x16 出力インターフェース:DVI-I×2、S-VIDEO OUT 変換コネクタ:なし |
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Sapphire | ||||||||||||||
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実売価格:7,000円前後 | ||||||||||||||
問い合わせ先:03-5215-5650(アスク) URL: http://www.sapphiretech.com/jn/ |
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AMDのローエンドGPUを搭載した製品。動画再生支援など十分な機能を持ち、ゲームなどをしなければ、性能も十分。低発熱なためファンレスであることもメリット | ||||||||||||||
コアクロック:525MHz メモリクロック:800MHz メモリバス幅:64bit 接続インターフェース:PCI Express x16 出力インターフェース:Dsub 15ピン、DVI- I、S-VIDEO OUT 変換コネクタ:なし |
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PCI Express対応製品がビデオカードの主力となってから2年程度が経過したが、一方で古いPCのアップグレード用やパーツを流用して組み立てるセカンドマシン用として、AGP版の製品もまだまだ人気が高い。そうした人気のせいか、最近は新世代のGPUが登場するたびにAGPへの対応が話題となる感もある。 そうした根強い支持を受けてか、2007年もAGP版ビデオカードは新製品が登場。8月には、AMDのRadeon HD 2600シリーズを搭載した製品も登場し、静かなヒットを飛ばしている。この人気の理由は、同GPUの持つ強力な動画再生支援機能がAGPマシンで使える点が大きいようだ。古いPCをアップグレードして、HD動画の再生が可能なAVマシンに仕立て上げるといった、魅力的なアップグレードが可能になったため、人気が出ていると言う。 このように、AGP版ビデオカードはまだまだ寝強い人気があるのが実情だ。こうした人気を受けて、一時は「出ない」と言われていたNVIDIA GeForce 8600シリーズを搭載したAGP版ビデオカードなどの発売を予定するメーカーも出てきている。 こうした人気がある以上、2008年もAGP版カードは一定の人気を維持するものと思われる。ただし、さすがに新製品は数少なくなりつつあるため、次世代GPUを搭載した製品はかなり数が絞られてもおかしくはないだろう。 |
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AGP搭載マザーボードもまだまだ現役 古めの仕様であるため、数は減っているが、いまだにAGPスロットを搭載したASRock製などのマザーボードの販売は継続中だ |
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AOpen | ||||||||||||||
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実売価格:10,500円前後 | ||||||||||||||
問い合わせ先:048-288-0988(エーオープンジャパン) URL:http://aopen.jp/ |
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Radeon HD 2400 PROを搭載したAGP版カード。Avivoの威力はある意味でPCI Express版以上に絶大で、Socket478クラスのCPUでもBlu-ray DiscやHD DVDの再生を可能にする | ||||||||||||||
コアクロック:525MHz メモリクロック:770MHz メモリバス幅:64bit 接続インターフェース:AGP 8X 出力インターフェース:Dsub 15ピン、DVI-I、S-VIDEO 変換コネクタ:なし |
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発売日:12月28日
特別定価:2,310円
発売日:2022/11/29
販売価格:1,800円+税
発売日:2019/05/29
販売価格:1,780円+税
発売日:2019/03/25
販売価格:1,380円+税
発売日:2018/02/28
販売価格:980円+税
発売日:2017/03/17
販売価格:1,680円+税
発売日:2016/09/23
販売価格:2,400円+税
発売日:2016/03/29
販売価格:1,480円+税
発売日:2015/12/10
販売価格:1,280円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/02/27
販売価格:980円+税
発売日:2014/12/05
販売価格:1,280円+税
発売日:2011/12/22
販売価格:980円+税
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