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PC自作大全 2007
電源編
TEXT:長畑利博
Trend 4 人気の定着した高信頼性&高品質電源
高い信頼性をウリとした製品の人気が上昇
 PCを安定動作させるため、電源の品質や信頼性についても重視される風潮が高まっている。とくに高負荷時と低負荷時の消費電力の差が大きいハイエンドビデオカードを使用するユーザーの間では、信頼性重視の安定した動作をウリとした電源の人気が高まっている。

 電源は構造的にどうしてもノイズが入りやすいが、ノイズによって+12V電圧が変動するなどしてパーツに悪影響を与えることになる。このノイズは電源内部のコイルと電解コンデンサを使用して減らすのが一般的だ。

 そのため信頼性重視のハイエンド電源では、高温環境下でも安定動作する105℃品と呼ばれるタイプの電解コンデンサを使用することが多い。なかでも日本製の電解コンデンサは品質もさることながら耐久性も高く、高品質電源ではセールスポイントの一つとなっている。

 また、内部レイアウトを工夫することで冷却の効率化を図り、信頼性を高めている製品も増えてきている。
image高い信頼性の国産コンデンサを使用
信頼性の高い国産の105℃品コンデンサを採用したことをウリとした製品も増えてきた。国産コンデンサの品質は世界一と言われている
imageレイアウトの違い
信頼性重視の製品は、コンデンサなどの部品の配列や、効率的な冷却システムまで考えられている。右の低価格電源と比較すると、違いが分かる
高い信頼性を誇る安心電源
ニプロン
みなもっとさん ePCSA-650P-E2S-MN
実売価格:38,000円前後/定格出力:550W
問い合わせ先:06-6487-0605
URL:http://www.nipron.co.jp/
image品質の高い基板設計、国産コンデンサ採用など信頼性で定評のあるニプロン製のATX電源。品質に対する自信の表われから「2世代電源」を銘打っている
Trend 5 人気の衰えない静音電源
各メーカーがしのぎを削る静音性の追求
 低価格モデルからハイエンドモデルまで、多くの電源が「静音」をセールスポイントにしている。しかし、音に関しては利用するユーザーや環境、条件によって感じ方が異なるため評価が分かれやすい部分もある。さらに、最近流行しているスモールサイズのPCケースでは、電源のファンがケースのエアフローに重要な影響を与えるため、静音性能とエアフローを両立させることがトレンドとなりつつある。

 静音の基本は大口径のファンを低回転で駆動させること。そのため最近では筐体ギリギリの14cm角ファンを搭載した製品も登場している。また、筐体内部の温度を検出して、自動でファン回転数を制御する製品も増えてきている。

 全体的なトレンドとしては、電源容量が底上げされたことから、完全ファンレス電源は姿を消しつつある。また、内部レイアウトを工夫することで、より低回転なファンや小口径なファンを搭載する製品も出てきた。いずれにせよ静音性の追求は、まだまだ終わりそうにない。
image主流は大口径で低回転ファン搭載製品
静音の基本は大口径で低回転なファンを使用すること。静音をうたった製品の多くは、このスタイルを採用している
image完全ファンレス電源は減少傾向
主流が400W以上となった現在、熱処理の問題があるからか、一時期と比べると完全ファンレスの電源はかなり数が減っている
8cm角ファンでも静音
Antec
NeoPower 550
実売価格:20,000円前後/定格出力:550W
問い合わせ先:03-5812-5820(リンクスインターナショナル)
URL:http://www.antec.com/world/jp/
image効率を高めて発熱を抑え、ファンコントロール技術も活かすことで小径な8cm角ファンでも静音性を確保。80PLUSプログラム対応や高度な保護回路もウリ
Trend 6 大容量化も着々と進む
ペースはにぶったが1,000Wオーバーの製品も登場
 昨年は電源の定格出力が1,000Wに達して話題となったが、今年はその上を行く1,200Wや1,400W、1,600Wといった、これまでにない大容量の製品が登場している。最近主流のデスクトップPCでは400~500W前後の容量の電源を使用することが多く、ほとんどのユーザーはこのクラスの容量を必要としない。しかし、高速なGPUを搭載したビデオカードを複数枚使用するようなヘビーゲーマーなどは別だ。

 現在、もっとも電力を必要としているのは、ハイエンドなGPUだ。NVIDIAのGeForce 8800 Ultraや、AMDのRadeon HD 2900 XTクラスのビデオカードは、カード単体でもピーク時に80~100Wもの電力を必要とする。さらにSLIやCrossFireなどのマルチGPU環境で安定した電力を供給するとなると、大容量電源が必要不可欠だ。

 ただ、CPUに関しては、以前よりも必要な電力は下がっている。現在の売れ筋であるデュアルコアCPU「Core 2 Duo」のTDPは65Wと、少し前に電力大食いCPUの代表と言われた「Pentium D」のTDP 130Wと比べると半分になっている。おかげで、PCの静音化や小型化に大きく貢献した。ところが、これから普及に拍車がかかるであろうクアッドコアの「Core 2 Quad」や「Core 2 Extreme」ではTDPが90W以上となり、Pentium Dに近いレベルにまで戻ってしまっている。もちろん、このままのペースで消費電力が増えていくことは考えられないが、CPU、GPUともにハイエンド環境を追求していくと、1,000Wオーバーの大容量電源が必要になることもあるだろう。
image+12Vの出力系統
大容量電源で注目したいのが、+12Vの出力系統の数。多くの製品は4系統だが、なかには大容量を活かして1系統にまとめている製品もある
1,200Wの大容量電源
Thermaltake
Toughpower 1200W
実売価格:44,000円前後/定格出力:1,200W
問い合わせ先:sales-jp@thermaltake.com(日本サーマルティク)
http://www.thermaltake.co.jp/
image1,200Wという大容量をサポートした電源。8ピンのPCI Expressコネクタを3個装備し、マルチGPU環境にも余裕で対応できるスペックを持つ
Trend 7 80PLUS対応の高効率は当たり前?
高効率を保証する80PLUSプログラム
 新製品のセールスポイントに、効率の改善をうたった製品が増えてきている。とくに多いのが「80PLUSプログラム」を採用した製品である。80PLUSプログラムとは、北米の独立機関が行なっている認定制度のことで、一定以上の電力の変換効率を達成できていることを示すもの。ATX電源は交流(DC)の電流を直流(AC)の電流に変換する役割を持つ。しかし、入力された交流電流は、そのすべてが直流電流に変換されるわけではない。変換時のおおよそ3割から4割程度は熱として放出されてしまうのだ。この3、4割という数字は電源負荷がピークのときの数値で、電源への負荷が20%や50%といった低いときにはさらに効率が低くなり、多くの電力が熱になってしまう。

 80PLUSプログラムでは、電源負荷が20%、50%、100%の各状態で、80%以上の効率を達成できる電源に対して認定を行なう。認定された製品は消費電力の削減と環境汚染の防止に貢献する優れた製品であるとして、80PLUSプログラムの認定表示が許されるようになる。最近では、この80PLUSプログラムの認定を受けた製品が増えてきており、さらに認定値以上の変換効率をウリとする製品も出ている。

 もう一つ電源の効率で話題になる言葉に力率改善回路(PFC)がある。力率とはコンセントから電源に入ってくる皮相電力とパーツなどの負荷により消費される電力、有効電力の割合のこと。力率改善回路は、無効電力を減らしてピーク電流を抑え、発電側の送電ロスを減らす効果がある。こういった辺りも、電源選びの一つの目安となる。
image80PLUSプログラム
一定の効率を達成した証である、80PLUSプログラムの認定マーク。最近は、この80PLUS対応を表示している製品も多く見かける
堅実な作りのスタンダードモデル
クーラーマスター
iGREEN POWER EMI 500W
実売価格:13,000円前後/定格出力:500W
問い合わせ先:support@kohryu.com(興隆商事)
URL:http://www.coolermaster.co.jp/
imageダブルフォワードスイッチング技術を採用し、85%の変換効率をウリにした製品。電磁干渉、電磁妨害による周辺機器への影響を防ぐEMI対策機能も搭載
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