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PC自作大全 2007
CPU編
TEXT:鈴木雅暢
SSE4の威力は確かにあるが一般アプリでの効果はわずか
 Core 2 Extremeはフラグシップモデルということで縁遠い存在に感じるかもしれないが、その性能は、2008年に投入が予定されているハイエンド/ミドルレンジクラスのモデルの性能を予測する上でも非常に興味深いところだ。

 ここではベンチマークテストを実施して、その性能を検証してみたい。比較対象には、Core 2 Extreme QX6850、そして参考までにデュアルコアのCore 2 Duo E6850も用意した。動作クロックはすべて3GHzで共通だ。QX6850とQX9650を比較することで、コアマイクロアーキテクチャを“Enhanced”した進化がどれほどのものかが分かる。

 まずSandra XII/CPUの結果。小さなワークセットで演算を行なうため2次キャッシュなどの影響を排除した純粋な演算性能が分かる。Whetstone iSSE3でQX9650がQX6850に比べて14%も性能が向上している点に注目。これはおそらくRadix-16による除算性能の強化が大きく貢献していると思われる。また、Integer x8 iSSSE4.1、Float x4 iSSE2は、SSE系命令を使った演算性能を示すものだが、Float x4 iSSE2ではごくわずかしか差がない一方で、SSE4に対応したInteger x8では約18%もの高速化を見せている。
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 PCMark05 Build 120では、総合スコアを出すための基本テスト(System Test Suite)と、CPUパワーの影響が強いテストをまとめたCPU Test Suiteを実施している。ファイルの暗号化/解読、圧縮/展開、ビデオ/オーディオのエンコード/デコードなどといった作業が含まれる。SSE4には非対応のため、アーキテクチャの拡張部分とキャッシュ容量でどこまで違いが出るかが注目されたが、ここではQX9650とQX6850の差はほとんどなく、誤差程度と言えるレベルにとどまっている。
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 SSE4については、動画エンコードの際に動き検出を高速に行なう命令などが追加されているが、DivXやTMPGEnc 4.0 XPressのMPEG1/2エンジンなどがいち早くこれに対応している。DivX PRO V.6.7の設定パネルには、動き検索について「実験用SSE4フルサーチ」という項目があり、「なし/SSE2/SSE4」が選べるようになっており、QX9650のみSSE2とSSE4の両方の設定を試してみた。QX6850と比べると、SSE4利用時で27%、SSE2利用時で13%高速な結果となっており、SSE4以外の面での強化点(Super Shuffle Engine)も効いているようだ。なお、TMPGEnc 4.0 XPressの結果はご覧のとおり。QX9650はQX6850よりも40%も高速な結果となっている。
SSE4対応アプリケーション
imageDivX PRO V.6.7
動き検索のオプションに「実験用SSE4フルサーチ」という項目が用意されており、「なし」、「SSE2を使用可能」、「SSE4を使用可能」が選べる
imageTMPGEnc 4.0 XPress
TMPGEnc 4.0 XPress Ver.4.4.0.233の「CPU設定」画面。2007年10月16日リリースのこのバージョンからMPEG1/MPEG2エンコーダがSSE4に対応した
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 今回の結果を見ると、性能が向上しているテストもあるが、ほとんどがSSE4に対応したことによるもので限定的なものに限られる。堅調に進化はしていても市場に大きなインパクトを起こすものではなさそうだ。もっとも、今回はCore 2 Extremeのみ先行してのリリースであり、レギュラーモデルのCore 2シリーズがリリースされる頃にはもう一段階ステッピングが改良されている可能性は高く、さらにマザーボードのBIOSも正式な対応をすませれば、多少の改善は期待できるだろう。
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Trend 1 大幅価格改定でCore 2 Quad Q6600が大人気
得意不得意は激しいが爆発力は大きな魅力
 今のハイエンドクラスでもっとも人気が高いCPUと言えるのが、Core 2 Quad Q6600。一つCPUの中にコア(命令を解釈して計算を行なう部分)を四つ内蔵するクアッドコアCPUである。2007年早々に発表されていたが、当時の実売価格は10万円を超えていたこともあってほとんど存在感がなかった。それが、4月末の価格改定で7万円前後にまで下がり、さらに7月末の価格改定でその半額の3万5,000円前後にまで下がったところで、一気にブレイクした。

 クアッドコアCPUは、デュアルコアCPUの2倍のコアを内蔵するのだから、理屈的にはデュアルコアの2倍近い性能があるはずである。しかし、実際にその性能をフルに発揮できる条件は限られており、そう単純ではない。クアッドコアCPUのメリットが活かせるのは「デュアルコアでも追い付かないマルチタスク処理」、あるいは「4スレッド以上の同時処理に対応したマルチスレッド対応アプリケーション」に限られる。つまり、利用するソフトウェアや作業内容によっては、デュアルコアCPUとまったく性能が変わらない場合もある。
お手頃価格になったクアッドコアCPU
Intel
Core 2 Quad
imageクアッドコアCPUとしては一番安価に手に入るメインストリーム向けモデル。とくにQ6600は実売価格で3万円前半にまで下がっており、気軽にクアッド環境を構築できる人気製品だ
対応ソケット:LGA775
コア数:4
64bit機能:Intel 64
省電力機能:EIST
TDP:95W(G0以降のリビジョン。B0以前のリビジョンでは105W)
製品名 動作クロック 2次キャッシュ システムバス 実売価格
(前後)
Core 2 Quad Q6700 2.66GHz 4MB×2 1,066MHz 69,000円
Core 2 Quad Q6600 2.4GHz 4MB×2 1,066MHz 34,000円
Core 2 Quad Q6600の実売価格推移(円前後)
1月12日 110,000円
4月27日 69,000円
7月27日 38,000円
10月19日 34,000円
 下にベンチマークテストの結果を掲載しているが、WMV HDのエンコードでは、Core 2 Quad Q6600(2.4GHz)のほうがCore 2 Duo E6750(2.66GHz)よりも49%も高速だが、リネージュⅡのフレームレートでは逆にE6750のほうが12%高速なスコアとなっている。このようにクアッドコアに対応していないアプリケーションでは、クアッドコアCPUよりもデュアルコアCPUのほうが性能が高いということはめずらしくなく、得意不得意が激しい。しかも、E6750はQ6600より1万円以上も安く手に入ってしまう。クアッドコア対応アプリケーションはクリエイティブ系を中心に増えてきてはいるものの、まだ数は多いとは言えず、コストパフォーマンスを重視するなら、自分の用途を慎重に考えた上で判断する必要がある。

 もっとも、Q6600の人気を支えているのは、エンコードを主目的とするユーザーばかりではない。「クアッドコア」というテクノロジへの強い関心から、Q6600を選択する人も少なくない。ハマったときの爆発力に加えて「コアが人より二つ多くあること」自体に魅力を感じられるのであれば、多少のコストパフォーマンスなど問題ではないだろう。
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【検証環境】
マザーボード:ASUSTeK P5K Premium/WiFi-AP(Intel P35+ICH9R)[LGA775環境]、ASUSTeK M2N32-SLI Deluxe(NVIDIA nForce 590 SLI)[Socket AM2環境]、メモリ:センチュリーマイクロ CD1G-D2U800(PC2-6400 DDR2 SDRAM 1GB)×2、ビデオカード:NVIDIA GeForce 8800 GTXリファレンスカード、HDD:Western Digital WD Raptor WD1500ADFD(Serial ATA 2.5、10,000rpm、150GB)、OS:Windows Vista Ultimate
Core 2シリーズ購入で、チャンスをゲット!
「インテル わくわくキャンペーン」
インテルは同社製CPUのリテールパッケージ、および同社製CPUを含む店頭/Web通販の自作キット、BTO対応マシンなどの購入者を対象に、抽選で限定オリジナルグッズをプレゼントするキャンペーンを、2007年11月1日から2008年1月14日まで実施している。製品ごとに当選倍率が設定されており、たとえばPentium Dual-Coreは1倍、Xeonは2倍といった具合。キャンペーン期間中は毎週(計10回)抽選が行なわれ、外れた場合でも自動的に次週に繰り越してエントリーされる。
 
モデル名 当選確率
Pentium Dual-Core 1倍
Core 2 Duo 1.5倍
Core 2 Quad 1.5倍
Core 2 Extreme 2倍
Xeon 2倍
Core 2 Extreme(Yorkfield XE) 4.5倍
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