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PC自作大全 2007
TEXT:鈴木雅暢
メモリ編
image数あるPCパーツの中でも、もっとも価格変動が激しいのがメモリだ。ここ半年ほどで主力のDDR2 SDRAMの低価格化が一気に進行し、買いやすくなっているが、後継のDDR3 SDRAMの動向も気になるところだ。
激しい価格変動が続く 容量、規格にも変化が
 メモリの価格変動が激しい。とくに主力のDDR2 SDRAMは上下の変動を繰り返しながらも低下傾向に進行しており、たびたび大きな話題となっている。現在、売れ筋の1GBモジュールの最安値は3,000円を切る水準まで下がっている。2GBモジュールの低価格化も進行しており、1GBモジュールに比べても割高感はかなり解消されてきている。

 この低価格化は、快適に動作させるのにより多くのメモリが必要なWindows Vistaのユーザーにとってはうれしい状況と言える。Windows Vistaを真に快適に利用するには2GB以上が必要という見方が一般的だが、価格が安くなったこともあって2GB以上の構成にするユーザーが増えてきた。そこで表面化してきたのが、4GBを搭載しても、32bit版OSからは3GB前後の容量しか見えないという問題だ(当然ながら見えないだけでなくユーザーが使うこともできない)。これは、32bit OSが扱える4GBのメモリアドレスのうち、ビデオカードなどのPCパーツに予約されているアドレスがOSから使えないことによるもの。32bit版OSを使う以上、この問題は解決できない(64bit OSを使い、ハードウェアが一定の条件を満たしていれば解決できる)ので、メモリ購入の際には頭に入れておいてほしい。

 メモリ規格は、DDR2 SDRAMが完全に主力だ。2006年まではDDR SDRAMも健在で、ほぼ同程度の価格で販売されていたが、2007年のはじめにはDDR2が主役となり、以降は価格の変動もDDR2を中心に起こっている。

 このほか、生産工程が洗練されてきたことから、オーバークロックを前提に「PC2-8500」や「PC2-10000」などといった高速動作をうたうオーバークロックメモリも目立ってきた。そして、Intel 3シリーズのチップセットがDDR2 SDRAMの後継となる新規格のDDR3 SDRAMをサポートしたことから、DDR3 SDRAMを搭載したモジュールの流通も始まっている。ただ、1GBモジュールの価格が2万5,000円~3万円前後もするなど、一般ユーザーにはまだ縁遠い存在だ。
ハイエンド(30,000円以上)
エスカレートするオーバークロックメモリ
激しい価格変動とはまったく無縁のところにあるのが、オーバークロックメモリ。オーバークロックを前提にメモリチップの定格を大きく超える動作クロックや低レイテンシをうたっており、オーバークロックに耐えられるよう多層基板設計の採用や大型の冷却パーツの装着が特徴で、駆動電圧も定格を大きく超えた値が製品ごとに独自に決められている。これまでのDDR2 SDRAM版に加えてDDR3 SDRAM版も登場しており、1,800MHz(PC3-14400 DIMM相当)での動作をうたうような製品もある。とくに最近は冷却パーツがエスカレート傾向にあり、大きく張り出した大型のヒートシンクやヒートパイプを採用する製品もある。ピカピカと光るステータスLEDなどビジュアル面でも華がある製品が多い。
image発熱の大きいオーバークロックメモリでは、ヒートシンクを搭載する製品がほとんどだ
ローエンド(15,000円以下)
低価格なブランド品が狙い目
市場に流通しているメモリには、ブランド品と、ノーブランドのバルク品の2種類があり、最安価格を記録するような製品はほとんどがノーブランド品だ。バルク品は、出所が分からないためブランド品としての品質基準を満たしていないものが含まれていることもあり、基本的にショップ保証のみで、保証期間も短い。一方のブランド品は厳しい品質検査が行なわれた上で出荷される上、メーカーによるサポートが付き、最近は「永久保証」をうたう製品も増えている。ブランド品もパッケージの簡略化など低コスト化を進めており、最安値に数%程度の上乗せで買えるような低価格の永久保証付き製品も多く流通するようになっている。
imageブランド品のメモリであればノーブランドにはない品質保証があるので安心だ
Trend 1 メモリ価格下落、依然続行中!
価格下落が再び加速 MB単価では2円台に突入
 メモリ関連でもっとも注目すべき話題は、何と言っても価格の変動である。ほかのPCパーツと違い、下がるだけでなく、生産や流通の事情、需要と供給のバランスなどによって価格が上がることもめずらしくないのが、メモリのおもしろいところ。とくに主力の規格/容量では変動が激しく、今ならPC2-6400 DIMM(またはPC2-5300 DIMM)の1GBモジュールがそれにあたる。

 右のグラフでは、PC2-6400 DIMMの1GBモジュールを例に最近半年間の価格推移を示している。年明けからどんどんと下がり続けて、5月末にはついに1GBモジュールの価格が4,000円を切って大きく取り上げられた。そのあとはしばらく反発傾向を見せるものの、夏以降は再び下降線を描いており、ここ数週間はずっと3,000円以下で推移している。平均値も最安値に比例して変動しているが、ここ数週間は5,000円以下と、はっきり安さが実感できる価格帯まで落ちてきている。

 ちなみに、メモリの速度規格別で、最安値ベースで1MBあたりの単価がもっとも安いのはPC2-5300 DIMMの1GBモジュールで2.6円。次がPC2-6400 DIMMの1GBモジュールで2.7円となっている。やはり1GBモジュールのお買い得度が高いが、ここ数カ月で2GBモジュールのMB単価も急激に下がってきており、PC2-5300 DIMMで4.4円、PC2-6400 DIMMでも4.9円となっている。ちなみに、DDR3-1066 SDRAMを搭載するPC3-8500 DIMM(1GBモジュール)のMB単価は最安値ベースでも24.6円。これはPC2-6400 DIMMの約5倍であり、明らかに割高なことが分かる。
image
Trend 2 DDR3メモリ、普及の見通しは?
高速化は確認できるが価格差に見合うほどではない
 Intel 3シリーズのチップセットの登場と前後して、DDR3 SDRAMを搭載したモジュールが流通するようになってきた。DDR3 SDRAMはDDR2 SDRAMを改良してデータ転送速度の上限を2倍に引き上げたもの。DDR3-1066を搭載したPC3-8500 DIMM(転送速度8.5GB/s)、DDR3-1333を搭載したPC3-10600 DIMM(転送速度10.66GB/s)などがある。

 DDR3では高速転送を実現するために、DRAMセルからI/Oバッファに8n bitずつ取り込む8bitプリフェッチを採用しているほか、チップのピン配置の見直し、コマンド/アドレスバスの配線変更などが行なわれており、モジュール上の配線はDDR2に比べてシンプルになっているのが特徴だ。信号電圧は1.5Vと、DDR2の1.8Vよりも低くなっている。

 下に掲載したグラフは、DDR2-800とDDR3-1066の違いでどの程度パフォーマンスが異なるかを比較したものである。システムバス1,333MHzのCore 2 Duoとの組み合わせで効果を発揮しており、単純なメモリ帯域幅のテストではDDR2に比べて約7%の高速化が確認できる。ただ、7%程度の差ではアプリケーションテストではほとんど分からないくらいになってしまうし、容量単価で5倍もの開きがある価格差を埋める価値はないだろう。まだまだ普及するには時間が必要だと思われる。
image
元祖OCブランドのDDR3メモリ
Kingston
HyperX KHX11000D3LLK2/1G
実売価格:77,000円前後(1GB×2)40,000円前後(512MB×2)
問い合わせ先:support@3max.jp(サンマックス・テクノロジーズ)
URL:http://www.kingston.co.jp/
image同社のオーバークロックメモリである「HyperX」シリーズのPC3-11000(DDR3-1375)対応DDR3 SDRAMメモリモジュールの2枚セット。アクセスタイミングは7-7-7-20。ヒートスプレッダはアルミ製となっている
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