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CPUがまたおもしろくなった!
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CPU性能全方位比較 1/6
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CPU性能全方位比較 3/6
CPU性能全方位比較 4/6
CPU性能全方位比較 5/6
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AM2とAM2+の性能差を検証する 1/2
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簡単!BIOSアップデート方法
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チップセットを一挙紹介 2/3
チップセットを一挙紹介 3/3
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最新CPUでオーバークロック! 1/2
最新CPUでオーバークロック! 2/2
最適CPUクーラー選び 1/2
最適CPUクーラー選び 2/2
CPUごとに最適な電源容量は? 1/2
CPUごとに最適な電源容量は? 2/2
オレが作るならこんなマシン! 1/4
オレが作るならこんなマシン! 2/4
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発表! 最新CPU番付
TEXT:長畑利博
最新CPUのパフォーマンスを最大限に発揮するための
最適CPUクーラー選び
imageCPUと必ずセットになるパーツがCPUクーラーである。とはいえ、リテールのCPUクーラーがあれば十分なはずなのに、なぜこれほど多種多様なCPUクーラーが売られているのだろう?そこで、実際に冷却効果にどれぐらいの違いが出るのかをチェックしてみた。
リテールクーラーはバカにできない!
 CPUのパッケージ版には製品に合わせたCPUクーラー、いわゆる「リテールクーラー」が付属している。あまり性能がよくないという印象があるが、CPUメーカーが付属させる純正品だけあって、オーバークロックなど定格外の動作をさせなければ、必要十分な冷却性能を持っている。とくに最近のCore 2 DuoやPentium Dual-Core、45W仕様のAthlon X2などの低発熱のCPUなら、マザーボードに搭載されているPWM機能と組み合わせれば、リテールクーラーでも一定レベルの冷却性能と静音性を両立できるので、一度は試してみてほしい。

 そうは言っても、CPUクーラーを交換するユーザーが多いのは事実。その最大の理由は、性能よりもファンの騒音にある。PWMによるファンコントロールは、低負荷時には有効だが、負荷がかかるとファンの速度は当然上がる。人間の耳というものは、一定のリズムや音量の騒音に対しては時間の経過とともに鈍感になる。多少うるさくても「慣れて」しまうのだ。しかし、これが不定期に変動すると敏感に反応する傾向がある。とくにリテールクーラーのファンは口径が小さく最大回転数が高いため、よけいに目立って聞こえてしまうことがあるのだ。

 このほかにも、負荷の高い状況での冷却能力の強化、小型ケースなどの環境に合わせてサイズやエアフローを調整したいといった理由が挙げられるだろう。とくに最近では、コンパクトなケースが流行していることもあり、サイズやケース内のエアフロー補助はCPUクーラー選びの重要なポイントになりつつある。
imagePWMの設定はマザーボードによって異なるが、ASUSTeK製品に用意された「Q-Fan Control」は、ファン回転数を自動調整したり最小限に落としたりできる
トップフローとサイドフロー
 市販されているCPUクーラーの多くは、上からヒートシンク部分に空気を吹き付けるトップフロータイプと、横から空気を吹き付けるサイドフロータイプに分けられる。

 トップフロータイプの特徴は、高さを抑えることが容易で小型のケースでも利用可能な点。IntelとAMDのリテールCPUクーラーも、このタイプである。また、サイドフロータイプと比べると低価格な製品が多い。一方で、大型ファンを採用した製品は頭でっかちになりがちで、VRMまわりのパーツやヒートシンクと干渉したりする製品も見られる。

 サイドフロータイプの特徴は、ファンの向きによってマザーボード上のメモリやチップセット、VRMなどの広い範囲にわたって風を当てることができる点。縦方向の高さを稼ぐことで表面積を増やしているので、最近流行しているCPUソケットまわりに多くのパーツを配置したり冷却フィンを搭載したりしているマザーボードでも問題なく取り付けられる場合が多い。また、ファンの体積を大きくしやすいので大型のファンと組み合わせやすく、高い次元で冷却性能と静音性のバランスを取ることができる。

 一方で、大型化によって高さ制限のあるコンパクトなケースでは物理的に使用できないことがある。また、重量や重心の関係から、専用のリテンションを必要とし、取り付けがめんどうな製品も多い。
imageIntel CPUに付属するリテールクーラー。トップフロータイプで、ファンはPWMに対応している
imageZALMANのCNPS9700 NTは、11cmファンを囲むように大型ヒートシンクを配したサイドフロータイプの製品。大型なので、取り付け時にはケース内部の余裕が欲しい
CPUに合わせたクーラーを買おう
 現在のPC市場には、コストパフォーマンスが高いCore 2 DuoやCore 2 Quad、Athlon X2、Phenomなどハイスペックなデュアル/クアッドコアCPUが流通している。しかし、旧世代のCPUを使用している方もまだまだ多いだろう。

 Pentium DやAthlon 64 X2のようにTDPが高く、発熱の大きなCPUに、対応TDPの低いCPUクーラーを使った場合、最悪CPUを壊してしまう可能性がある。逆に、CeleronやSempronのようにTDPが低く、低発熱なCPUに高価なハイエンドCPUクーラーを取り付けても効果は少ない。そのため、CPUのTDPや実際の温度などの情報をもとに、なるべくコストパフォーマンスのよいCPUクーラーを選ぶのが、買い物上手な自作ユーザーと言えるだろう。

 今回はCPUごとの特性が分かるよう主要なCPUごとにリテールクーラーと高性能クーラー(サイズ 忍者プラス)の冷却性能を計測してみた。グラフを見ると分かるが、やはりクロックが高く、2次キャッシュ容量の多いCPUほど発熱が大きい。逆にPentium Dual-Coreのように動作クロックが低く、2次キャッシュ容量の小さいものは驚くほど低発熱なのが分かるだろう。
CPUクーラー選びのポイント
冷却性能
冷却性能はCPUクーラーの要と言える。オーバークロックやエンコードなど、継続して負荷がかかる環境では、冷却性能の高いクーラーを使用したほうがシステムが長持ちする。最近のクーラーはヒートパイプと冷却フィン、大型のファンを組み合わせて、冷却性能と静音性を両立させた製品が多い。ただし、CPUクーラーには、対応ソケットの種類やファンの回転数、ノイズレベル、本体サイズについての表記はあるものの、冷却性能については統一された基準となる指標がなく製品パッケージに記載されていないことが多い。このため、冷却性能のチェックには雑誌の記事やWeb上のレビューなどを参考にするのがよいだろう。
image冷却性能の高い製品は、大型で場所を取ることが多いので、取り付け環境を選ぶ面もある
マザーやケースとの干渉
冷却性能と静音性を両立させたクーラーは、どうしてもサイズが大きくなりがちだ。背が高いものはケースと干渉しやすく、高さを抑えた製品はクーラー側のヒートパイプなどがマザーボード上のVRM用ヒートシンクやコンデンサなどと干渉しやすくなる。大型のクーラーを導入するときは、マザーやケースの状況をよくチェックして取り付け可能かどうか確認してから購入することが大切だ。
imageマザーボードではハイエンド製品であるほど大型のヒートシンクを搭載する例が多く、その分取り付けられるCPUクーラーに制約がある
静音性
CPUクーラーでは静音性は重要な要素だ。クーラー自体の大型化が進んでいることもあり、ハイスペックなCPUクーラーでは12cm以上の大型・低回転静音ファンを採用するメーカーが増えてきている。ファンのノイズは、回転数が変化すると耳に付きやすいため、ファンの回転速度を固定にした製品も多い。低発熱CPUが増えていることもあり、大型クーラーだけでなく、小型のクーラーでも同様の傾向が見られる。またケースのクーリングが重要な要素になるが、大型クーラーの中には、ファンレス対応製品も見られるようになってきた。
imageより大型のファンを利用できる製品のほうが、低い回転数でも風量を大きくできるのでオススメだ
CPU温度の違い
 リテールクーラーと別売りのCPUクーラーで、実際にどれくらい冷却性能に違いが出るのだろうか? そこで、代表的なCPUを使用し、リテールクーラーと別売りのクーラー(サイズ 忍者プラスを使用)の性能の違いを見てみよう。

 グラフを見てもらうと分かるが、その性能の差は歴然だ。確かにCPUクーラーを交換するだけの価値はあると言えるだろう。ただ、リテールクーラーでも性能は十分である。かけるコストとのバランスを見きわめるのも重要だ。
image
【検証環境】
マザーボード:ASUSTeK P5E3 Deluxe/WiFi-AP@n(Intel X38+CH9R/Intel CPU)、GIGABYTE GA-MA790X-DS4(AMD 790X+SB600/AMD CPU)
メモリ:センチュリーマイクロ CD1G-D2U800(PC2-6400 DDR2 SDRAM、CL=5、1GB×2/Intel CPU)、Kingston Technology ValueRAM KVR1066D2N7K2/2G(PC2-8500 DDR2 SDRAM CL=7、1GB×2/AMD CPU)
ビデオカード:NVIDIA GeForce 8800 GTXリファレンスカード
HDD:Western Digital WD Raptor WD1500ADFD (Serial ATA 2.5、10,000rpm、150GB)
OS:Windows Vista Ultimate
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