右のそれぞれのグラフは前項と同じ環境で、GangedモードとUngangedモードのそれぞれに変更して、PCMark05 Build 120とSandra Professional XII SP1を実行した結果である。まずPCMark05では、大きな差は表われていないものの総合スコアを含めてCPUスコア以外はGangedモードが高い値を示している。これは、メモリの帯域幅の広さが功を奏したと考えられる。しかし、CPUスコアだけはUngangedモードのほうがよい結果を残しており、マルチスレッドではやはりUngangedモードのほうがパフォーマンスに優れているようだ。なお、メモリ帯域幅の違いはSandraの結果でハッキリと確認できる。
つまり、デスクトップ用途ではエンコーダなど、マルチスレッド対応アプリケーションを多用する場合を除いて、Gangedモードに設定しておくほうが、高いパフォーマンスを得られる場合が多いことが分かるだろう。
(3)HyperTransport 3.0の設定
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AMD 7シリーズの初期BIOSに注意
Phenomでは、CPU−チップセット間のバス接続で採用しているHyperTransportが1.0から3.0へと強化されている。Athlon 64 X2では、HyperTransport 1.0にもとづき、システムバスクロックが1GHzのDDRとなる2GHzでのデータ転送を行なっていたが、現在出荷されているPhenom CPUでは1.8GHzのDDRで3.6GHzへと高速化されている。
ここで、一つ問題が生じてくる。と言うのも、AMD 7シリーズのマザーボードの中には、初期BIOSの場合にHyperTransportバスのクロックが1GHzより上に設定できないものが存在するのだ。もちろん最新のBIOSにアップデートすることで問題は解決するのだが、何も知らずそのまま使い続けていると本来のパフォーマンスを発揮できない。
GA-MA790X-DS4では、MB Intelligent Tweaker(M.I.T.)のサブメニューに「HT Link Frequency」という設定が用意されており、HyperTransportのバスクロックが変更できるようになっている。そこで、前述の測定環境においてこのHT Link Frequencyのクロックを1GHzと1.8GHzのそれぞれに設定した際のPCMark05 Build 120の総合スコアを比較してみた。
やはり当然のごとく、バスクロックが速いほうが高いスコアを示している。それほど大きな差は出ていないが、せっかくPhenomを使うのであればBIOSでHyperTransportの設定を確認するほうがよいだろう。ちなみにGA-MA790X-DS4では、Autoに設定しておけばPhenomに適した1.8GHzの動作となっていた。