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2008年、自作PCの変化を振り返る
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PC自作大全 2008
マザーボード編
TEXT:宮崎真一
トレンド1
チップセットの刷新で新たなユーティリティが登場 image
省電力機能への対応で変化を見せるユーティリティ
 前述したようにP45チップセットのスペックは、P35からあまり大きく変更されていない。ただし、ここで注目したいのは各マザーボードベンダーが独自に用意しているユーティリティである。各社、新チップセット搭載製品のリリースなどに伴い、自社ユーティリティの改良や追加を行なっているのである。

 その一つとして挙げられるのが、省電力機能用のユーティリティだ。これも世代が進むにつれてブラッシュアップされ、機能性や操作性が向上している。たとえば、ASUSTeKは一部のP35搭載マザーボードから省電力機能のEPU(Energy Processing Unit)を搭載させ始めたが、登場した当初は、使用状況に合わせてCPUの動作クロックなどを変える同社ユーティリティのAI Gear3+と連動させて制御を行なっていた。しかし、最新世代のP45搭載製品からは、EPUが新たに「EPU-6 Engine」または「EPU-4 Engine」にパワーアップし、省電力効果が向上したほか、AI Gear3+による制御ではなく、専用のユーティリティが使われるようになった。

 また、MSIの一部のP45マザーボードでは、VRMの高効率化を実現するDrMOSチップが実装されたほか、EPUと同様に省電力化を実現する「GreenPower」という機能が搭載された。そのため、GreenPowerを制御するためのユーティリティ「GreenPower Center」が付属するようになった。GreenPower Centerは、同社のオーバークロックユーティリティのDual CoreCenterから起動可能となっている。それに伴い、Dual CoreCenterも以前のものから微妙に改良され、GreenPower Centerの起動スイッチが用意されるなどといった細かな変化が見られるようになった。
EPUがパワーアップし、省電力効果が分かりやすくなった
ASUSTeK EPU-6 Engine専用のユーティリティは、省電力化の度合いをユーザーが任意に変更できるほか、CPU以外にもビデオカードやチップセットなどの電力制御が可能になった
image(旧)EPU
初期のEPUは、動作クロックを適宜調節する独自ユーティリティのAI Gear3+と連動させることで動作していた。また、タスクバーには現在のCPUの消費電力を表示する機能も用意されていた
image
image(新)EPU-6 Engine
EPU-6 EngineではAI Gear3+の機能を含むほか、その効果を消費電力やCO2の放出量として確認できるようになった。AI Gear3+の名残りも見られ、モード選択時の操作パネルがほぼ共通
メモリやチップセットの電源供給回路も制御可能
MSI MSIは、P45世代の一部マザーボードから、省電力機能のGreenPowerを採用。専用ユーティリティの「GreenPower Center」で細かにコントロールできるようになっている
image(新)Dual CoreCenter
GreenPower Centerに対応しているDual CoreCenterは、以前のものと非常に似かよっているものの、D.O.T.ボタンのすぐ下のボタンから、GreenPower Centerを呼び出せるようになった
image(新)GreenPower Center
GreenPower Centerでは、CPUのVRMだけでなく、メモリやチップセットの電源回路のフェーズ数まで任意に変更できるようになり、より柔軟な省電力設定が可能となった
MSI
P45 Platinum
実売価格:23,000円前後
問い合わせ先:web@msi-computer.co.jp (エムエスアイコンピュータージャパン)
URL:http://www.msi-computer.co.jp/
Intel P45+ICH10R DDR2-1200
image省電力機能のDrMOSとGreenPowerを搭載
VRMには効率化を実現するDrMOSを搭載し、省電力機能のGreenPowerを採用するなど、高機能な意欲的仕様が魅力の製品
SPECIFICATION
グラフィックス機能:-
拡張スロット:PCI Express 2.0 x16×1、 PCI Express 2.0 x8(x16形状)×1、PCI Express x1×2、PCI×2
HDDインターフェース: Serial ATA 2.5×8、eSATA×1、Ultra ATA/133×1
トレンド2
さらに極まる高品質化と高機能化 image
フェーズ数やコンデンサで高品質化を図る
 マザーボードの高機能化および高品質化の流れは、以前よりも一層進んでいる。前述した省電力機能もその一つだが、実装面ではVRMのフェーズ数増加が挙げられる。

 CPUに電力を供給するVRMは、DC-DCコンバータの出力制御にPWM(Pulse Width Modulation)という変調方式を用いている。PWMでは、いくつかの位相をずらした電圧を重ねることで電源の平滑化および電圧変動に対する安定性を向上させている。この位相数をフェーズ数と呼ぶことが多いが、基本的にはこの数が増えるほど安定性が増す。しかし、フェーズ数の増加とともに部品点数も増えるため、その分コストがかさむほか、消費電力も増えてしまう。したがって、ただ単純にフェーズ数を増やしていけばよいというわけではない。

 ASUSTeKのハイエンドマザーには、16ものフェーズ数を備えた製品がある。ミドルレンジモデルの多くが6フェーズ程度であることを考えると、そのフェーズ数の多さは群を抜いている。フェーズ数が増えたことで、イレギュラーな電圧変動に対する安定性が向上するほか、電圧供給が安定することによるオーバークロック性能の向上も期待できる。

 また、もはやミドルレンジ以上の製品では当たり前の仕様になった感があるが、固体電解タイプのコンデンサを採用しているかも見逃せないポイントだ。そして、こうしたマザーボードの高品質化がさらに極まり、GIGABYTEから独自品質規格のUltra Durable3が提唱された。基板電源部の銅箔層の厚みが増され、発熱の低減化が図られたことで、稼働時の安定性が高められたと言う。
高品質/高機能化で得られるメリット
1
2
3
予期しない電圧変動にも柔軟に対応できる安定動作の実現 電圧供給が安定することによるオーバークロック耐性の向上 温度耐性の向上や品質の改善により製品寿命が長期化
驚異の16フェーズ構成VRM
image
圧倒的な16フェーズ回路。ミドルレンジ向けの製品ではそのコストを考慮し、6フェーズ程度のVRMを採用することが多い
ASUSTeKのX48マザーであるRampage Extremeは、16フェーズのVRMを採用している。以前に発売されたDDR2モデルのRampage Formulaは8フェーズであり、同製品ではフェーズ数が倍になっている。フェーズ数が増えたことで、電源回路の安定性が向上し、オーバークロック性能がアップしているが、その分消費電力も上がる点に注意。
ASUSTeK
Rampage Extreme
実売価格:54,000円前後
問い合わせ先: news@unitycorp.co.jp(ユニティ)
URL:http://www.asus.co.jp/
Intel X48+ICH9R DDR3-2000
imageX48を採用したオーバークロッカー向けのハイエンドマザーボード。省電力機能にはEPU-6 Engineを採用するほか、VRM冷却用のオプションクーラーも付属している
SPECIFICATION
グラフィックス機能:-
拡張スロット:PCI Express 2.0 x16×2、 PCI Express x1×3、PCI×2
HDDインターフェース:Serial ATA 2.5×8、eSATA×1、Ultra ATA/133×1
冷却性を重視した実装を導入
image
Ultra Durable3に準拠した同社のマザーボードは、パッケージなどにそのロゴが大きく描かれている。他社に先んじた意欲的な機能だ
GIGABYTEは、独自の品質規格であるUltra Durable2をさらに推し進めたUltra Durable3を最新マザーボードに採用した。同機能は、マザーボードの電源回路部分に2オンス銅箔層と呼ばれる通常よりも厚い銅箔層を導入することで、電気抵抗を低減し、発熱量の減少を図っている。P45世代のマザーボードでは、こうした独自の改良が見どころだ。
GIGABYTE
GA-EP45-UD3R(rev. 1.0)
実売価格:16,000円前後
問い合わせ先: 03-5812-6120(リンクスインターナショナル)
URL:http://club.gigabyte.co.jp/
Intel P45+ICH10R DDR2-1366
image旧製品GA-EP45-DS3Rのスペックはそのままに、Ultra Durable3への準拠を果たしたP45マザー。新しいオーバークロック用ユーティリティ「Quick Boost」も付く
SPECIFICATION
グラフィックス機能:-
拡張スロット:PCI Express 2.0 x16×1、 PCI Express x1×3、PCI×3
HDDインターフェース: Serial ATA 2.5×8、Ultra ATA/133×1
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