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2008年、自作PCの変化を振り返る
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PC自作大全 2008
冷却編
TEXT:橋本新義
トレンド4
VRMなどの冷却まで考えたCPUクーラーが登場 image
メインファンにプラスした補助ファンによる周辺冷却も
 最新CPUクーラーのトレンドの一つが、冒頭でも紹介した周辺パーツ(チップセットやメモリなど)に対する冷却効果を狙うというもの。

 現行マザーボードはチップセットなどの冷却がファンレスタイプとなっている製品がほとんどだが、こうしたチップセットのヒートシンクなどは、CPUクーラーのエアフローが必要になる。

 これらの要求エアフローは、リテールファンなどでも十分なレベルに設計されているが、発熱量の多いCPUを搭載した場合などは、そもそも周辺パーツに到達する前に気温が上がってしまい、オーバークロック時などにエアフローが足りず、問題となることがあるのだ。

 実際の代表製品としては、ファンの装着角度を工夫し、ヒートシンクに適切な風量が届くようにしたGIGABYTEの「G-PowerII」シリーズや、何と周辺冷却用の補助ファンを搭載してしまったThermaltakeの「BigTyp VP」などが挙げられる。こうしたCPU周辺の発熱源は、基本的には年々増加傾向にあるため、2009年にはより重要なトレンドとなることが予想される。要注目だ。
imageCPUクーラーでVRMも冷却
GIGABYTEの「G-Power II Pro」は、ファンを斜め方向に装着することでVRM部などの効率的な冷却を実現している
Thermaltake
BigTyp VP
実売価格:7,000円前後
問い合わせ先:info.jp@thermaltake.com(日本サーマルティク)
URL:http://www.thermaltake.co.jp/
image補助ファンを搭載した冷却重視モデル
12cm角の補助ファンを搭載することで、ビデオカードにまでもエアフローを送ることが可能な製品。補助ファンの角度は調整可能になっている
SPECIFICATION
ファン:12cm角×2(1,300~2,000rpm)
対応CPUソケット:LGA775、Socket754/939/940/AM2
トレンド5
ビデオカードクーラーの人気が上昇 image
リテールクーラーの静音傾向により複数ファン搭載の強力タイプが人気に
 CPUクーラーに続いて重要性が増している冷却パーツが、ビデオカードクーラーだ。

 GPUはCPUとは異なり、ハイエンド製品を中心に発熱が増加傾向にある。さらに最近のGPUメーカーのリファレンスクーラーは、高級クラスの製品を中心に、静音性を重視したものが多い(GeForce 9800 GTX+やRadeon HD 4800シリーズが代表的だろう)。また、ミドルレンジ以下の製品でも、メーカー独自の静音クーラーを搭載する製品が増えている。これらの傾向により、ビデオカードの静音性は全体的に高い水準にあるため、静音化というよりはオーバークロック用途や安定性の強化のために、高い冷却能力を持つクーラーの需要が高くなっている。

 とくにThermaltakeの「DuOrb」など、2基以上の大型ファンを搭載した製品の人気が高まっている。また、定番となっているZALMAN製品も、安定した強さを発揮。さらにCPUクーラーで強いサイズが初の自社製品「MUSASHI VGAクーラー」で参入したことで、競争の激化が予想される。2009年もにぎやかなジャンルとなりそうだ。
image
GPU温度が大幅に低下
GeForce 9600 GSOカードでのリテールクーラーとMUSASHI VGAクーラーの比較。17~27℃も低い温度を達成している


【検証環境】
CPU:Athlon 64 X2 5000+(2.6GHz)
マザーボード:InnoVISION SM2550A(NVIDIA nForce 550)
メモリ:ノーブランドPC2-6400 1GB×2
ビデオカード:AOpen Aelous F96GSO-WDC384X(NVIDIA GeForce 9600 GSO)
HDD:日立GST Deskstar T7K250 HDT722525DLA380 (Serial ATA 2.5、7,200rpm、250GB)
OS:Windows Vista Ultimate SP1、室温:24℃

【検証方法】
ATITool Ver.0.27beta4の「Show 3D View」のオブジェクト表示を30分間実行後、温度ログから最高値を計測
サイズ
MUSASHI VGAクーラー
実売価格:4,500円前後
問い合わせ先:support@scythe.co.jp
URL:http://www.scythe.co.jp/
image2基の10cm角ファンを搭載し冷却を強化
サイズの新製品「MUSASHI」。大型ヒートシンクに2基の10cm角ファンを搭載した、期待の製品だ。ファンコントローラも付属している
SPECIFICATION
ファン:10cm角×2(800~2,000rpm)
対応GPU:ATI Radeon 4870/4850/3850/3650/2900/2600シリーズなど、NVIDIA GeForce 9800 GTX/9600/8800 GTS/8800 GTなど
トレンド6
ファンの種類が多様化 image
バリエーションの増加と静音性の追求がトレンドに
 冷却パーツとして、基本ながら非常に重要なのがケースファンだ。2008年は、実は意外と多くの見どころがあった年である。

 まずは、ここ数年低速製品を中心に増加傾向にあった回転数バリエーションの展開が一段落し、主力製品では4、5モデルのシリーズ展開が標準化されたことが挙げられる。現在代表的な製品では、ほぼ同仕様ながら800~1,000rpmの超低速・静音版から、2,000rpm以上の高速・冷却強化版までラインナップする製品が多く、選択が容易になっている。

 また、磁気浮上ベアリングモーターや、固定用ネジの代わりとなるゴムのブッシュといった、不要振動を防止するための機構や部品、さらには風切り音を低減するための特殊加工をファンの羽根に施すなど、さまざまな工夫が行なわれているのも特徴だ。

 今後は、PWM(4ピンコネクタ)対応製品の増加や、さらなる静音性の追求などが期待できる。
image羽根の形状にも工夫が
Noctua製品では羽根の内側に切り込みを入れたり、ザワードの「Golf」ではディンプル処理で風切り音を低減したりするなどの工夫が行なわれている
imageケースファンもPWM対応に
PWM(4ピンコネクタ)方式のファンは、ファンコントロール機能に加え、低速回転時に安定する(停止しにくい)ため、実質的な静音効果もある
Noctua
NF-S12-800
実売価格:2,500円前後
問い合わせ先:03-3526-5777(オリオスペック)
URL:http://www.noctua.at/
image風切り音を抑えた静音ファン
独自のファンブレード設計により、風切り音を抑えた12cm角ファン。回転数は800rpmで非常に低速。ベアリングには流体軸受けを採用している
SPECIFICATION
サイズ:12cm角、25mm厚
回転数:800rpm
Xinruilian
RDH1238B
実売価格:2,500円前後
問い合わせ先:pc-section@nagao-ss.co.jp(長尾製作所)
URL:http://www.xinruilian.com/
imageオーバークロックに最適な超高速ファン
回転数を3,800rpm、厚みを38mmに増大させることで、非常に強力な冷却性能を実現した超高速ファン。動作時の取り扱いには注意しよう
SPECIFICATION
サイズ:12cm角、38mm厚
回転数:3,800rpm
imageLGA1366に対応する新製品が続々登場
 2009年のCPUクーラーは、かなり大きな変革の起こるジャンルとなりそうだ。その中心となるのは、おそらくIntelの新型CPUである、Nehalemこと「Core i7」への対応だ。Core i7で採用される新型CPUソケット「LGA1366」に対応するクーラーは、LGA775用のものとは取り付け穴の位置が異なる(固定方式自体はLGA775と同じくプッシュピン方式)ため、クーラーに互換性がない。そのため、Core i7の発売に前後して、LGA1366対応の新製品が多数出てくると予想される。

 また、Core i7ではHyper-Threadingが実装される予定となっており、現在のクアッドコアCPUと比較しても発熱が大きくなることが予想されている。これに対応するため、各CPUクーラーメーカーはよりコストのかかったハイエンドモデルを投入し、フラグシップの高価格化がしばらく続くだろう。コストを抑えたい場合は、LGA775用クーラーをLGA1366で使用できるようにする変換アダプタが各メーカーから販売予定なので、そういったアクセサリパーツを使うのもよい。
imageCPUソケット一新でクーラーも変化
LGA1366対応をうたう「Dynatron G555」(実売価格:5,500円前後)。LGA775対応製品をLGA1366に対応させるアダプタなども各メーカーから発売予定だ
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