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PC自作大全 2008
HDD/SSD編
TEXT:鈴木雅暢
トレンド5
ダントツの性能を誇る超高速SSD image
10チャンネル並列アクセスで高速化
 SSD市場に活況をもたらす起爆剤となったのは、文句なくIntelから登場したX25-Mだろう。CPUのトップメーカーであるIntelがSSDに参入した目的は「PCシステム全体としての性能を引き上げる」こと。Intelは、CPU性能が175倍(マルチコアの場合、シングルコアでは65倍)に進化したこの12年間で、HDD性能はシークタイムレベルではわずか1.3倍にしか向上していないとし、HDDのシークタイムがPCシステム性能のボトルネックとなっていると指摘。その根本的な解決手段となるのが本製品というわけだ。実際の製品にその意志は強く表われている。10チャンネルの並列アクセスコントローラによりシーケンシャルリード250MB/sという強烈なスコアを叩き出すだけでなく、SSDが苦手な傾向があったランダムライト性能も引き上げ、一気に最速SSDの座に君臨。そのインパクトはストレージ業界のみならずPC業界全体へ波及しており、SSDの存在感を一層高めることに貢献したと言えるだろう。
image
【検証環境】
CPU:Intel Core 2 Extreme QX9650(3GHz)
マザーボード:ASUSTeK P5Q-E(Intel P45+ICH10R)
メモリ:CFD販売 W2U800CQ-2GL5J(PC2-6400 DDR2 SDRAM 2GB)×2
ビデオカード:NVIDIA GeForce 8800 GTXリファレンスカード、システム
HDD:Western Digital WD VelociRaptor WD 3000GLFS(Serial ATA 2.5、10,000rpm、300GB)
OS:Windows Vista Ultimate SP1、すべてSerial ATA 2.5、IDE互換モードで計測
Intel
X25-M Mainstream SATA Solid-State Drive
URL:http://www.intel.co.jp/
MLC Serial ATA 2.5インチ
image前人未踏のリード250MB/sを実現
Intel初のSSD。独自開発の10チャンネル並列アクセスコントローラとDRAMキャッシュ搭載で、公称転送速度はリード250MB/s、ライト70MB/sを実現している
image
型番 インターフェース 転送レート 容量 キャッシュ 実売価格
SSDSA2MH080G1 Serial ATA 2.5 3Gbps 80GB MLC 76,000円前後
トレンド6
信頼性と書き込み速度のSLCモデル image
書き換え回数10万回で長寿命
 MLC SSDの勢いが目立つが、SLC SSDも高性能と信頼性を両立したいユーザーにとって貴重な存在だ。SLCのメリットは書き込みの高速さと信頼性だ。MLCはセルに対して電圧の細かい制御が必要な分、書き込み性能が劣る傾向にある。コントローラやファームウェアの改良などで性能強化してはいても本質的にはやはり書き込みは苦手だ。リード/ライトの性能に差があるモデルが多く、リード/ライトが混在するような処理では案外速くない場合がある。その点、シンプルな仕組のSLCは、どんな処理でも安定して高速な傾向で安心感が高い。また、1セルあたりの書き換え可能回数は、SLCはMLCの10倍以上。理論上はMLCでも十分な寿命があるが、安心感はSLCのほうが上だ。ある程度ストレージとしての運用実績のあるSLCに比べてMLCは未知数の部分も多く、コンシューマ向けはMLC、エンタープライズ向けはSLCとするメーカーも多い。MLCより明らかに割高だが、価格も少しずつ下がってきている。頻繁に書き換えを行なう用途、長期間使用が前提の用途で安心感を優先するならSLC採用製品も検討したい。
image
Mtron
PRO MSP 7500
URL:http://www.mtron.net/
SLC Serial ATA 2.5インチ
imageエンタープライズ向けのフラグシップ
SSD専業で実績を積む韓国Mtronのフラグシップ。独自のウェアレベリング技術で信頼性と高性能を両立。2.5インチサイズのモデルもラインナップする
型番 インターフェース 転送レート 容量 キャッシュ 実売価格
MSP-SATA7535128 Serial ATA 2.5 3Gbps 128GB SLC 274,000円前後
MSP-SATA7535064 Serial ATA 2.5 3Gbps 64GB SLC 165,000円前後
MSP-SATA7535032 Serial ATA 2.5 3Gbps 32GB SLC 96,000円前後
MSP-SATA7535016 Serial ATA 2.5 3Gbps 16GB SLC 65,000円前後
imageSSDの高速化、大容量化は今後もハイペースで続く
 予想以上のペースで低価格化が進展したSSDだが、成熟の余地を大きく残しているだけに、はっきりした見通しは立てにくい。しかし、いよいよ市場が本格的に立ち上がってきたことで、各メーカーがより一層力を入れてくることは間違いないところ。容量の面では、Samsungや東芝などがすでに256GBモデルを発表。2008年末から2009年にかけて量産開始のもようで、近いうちに他社も追随するだろう。市場に流通する頃には、既存製品のさらなる低価格化なども期待できる。

 一方の高速化に関しては、トップレベルに関してはある程度行き着くところまで行き着いた感もある。Intelがエンタープライズ向けとして発表したX25-EはSLCタイプで、リード250MB/s、ライト170MB/sという公称スペックだ。MtronはSLC SSDでリード260MB/s、ライト240MB/sを実現するという8チャンネルコントローラ技術を明らかにしており、2009年初頭の投入を予告している。この辺りが当面の限界だろう。すでにSerial ATA(3Gbps)の上限値にも近く、今後は大幅な向上は望めないだろう。

 もっとも、MLC SSDではこうした分かりやすい高速化より、もう少し地味な部分での改良も求められている。MLC SSDの一部では、Windowsの動作が一時的に極端に遅くなる現象(「プチフリ」などと呼ばれる)がネット上などで報告されている。とくにファームウェアで高速化チューニングを行なっている製品で読み書きが集中するような状況に発生しやすいようだ。アクセスの集中が原因ならば工夫による回避も可能だが、環境による使い勝手のばらつきは、ユーザーを不安にさせる。過渡期の製品らしい問題とも言えるが、普及につれて徐々に細かい部分にもフォーカスが当たることが増え、その差が生き残りへの分かれ目となっていくと思われる。
imageSamsungが発表した256GBのMLC採用SSD。公称転送速度は読み出し200MB/s、書き込み160MB/s
image最新世代のMLC SSDの一部は、ファームウェアの書き換えにも使えるUSB端子を装備
imageHDDの大容量化は止まらない
 最大容量が1TBの時期が長かった印象があるHDDだが、垂直磁気記録の実用化という大きなハードルを越えて以来、高密度化技術自体は非常に順調に進行している。このペースなら2009年中に2TB、あるいはそれ以上のモデルをリリースするのは難しくないだろう。ただ、前述したようにHDDのスペックに関してはPCベンダーや家電ベンダーからのニーズが大きな部分を占めるだけに、近いうちに2TBモデルが登場するかどうかはニーズしだいと言える。

 2TBを超えると問題になってくるのがパーティション問題だ。現行のMBRで扱えるパーティションサイズは2TBまでであり、2TB以上とするにはGPT(GUID Partition Table)という新しい規格を用いる必要がある。しかし、このGPTはEFIフレームワークの一部であり、GPTパーティションを起動用にするにはEFIファームウェア、およびEFIからのブートに対応したOS(Service Pack 1適用済みの64bit版Windows Vistaなど)を利用する必要がある。32bit版のWindows VistaはEFIからのブートには対応していないが、起動用にしないのであれば、Windows XPや32bit版のWindows Vistaでも問題なくGPTパーティションは扱える。

 2009年にはもう一つトピックが控えている。6Gbpsの転送速度をサポートする第3世代のSerial ATAだ。すでに物理層の仕様は決定しており、データストリーミングやパワーマネジメント面の拡張仕様とともに、2009年半ばのリリースが予定されるSerial ATA 3.0に盛り込まれることになっている。ケーブル/コネクタともに変更はなく、従来の3Gbps/1.5Gbps対応機器との下位互換性も確保されることが明らかになっているので大きな影響はないと思われるが、どのタイミングで製品に実装されてくるのかが注目される。
image
2TB以上のパーティションをサポートするGPTのレイアウト。ディスク内の位置を示すLBAは各512B
imageSerial ATAの次期規格3.0ではコネクタの互換性が保たれる見込みだ
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