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2008年、自作PCの変化を振り返る
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PC自作大全 2008
電源編
TEXT:長畑利博
トレンド3
高品質化の波がミドルレンジ以下まで image
1万円以下の製品でも105℃品コンデンサを採用
 参入メーカーの増加により、価格競争の激しいミドルレンジだけでなく、1万円以下のローエンドクラスの製品でも105℃電解コンデンサの採用や80PLUS認証取得をうたう製品が増えてきている。

 価格的に限界があるため、台湾メーカー製のコンデンサを採用するなどの違いはあるが、同85℃品に比べると4倍以上の耐久性があると言ってよい。また、製品によっては1万円以下で日本メーカー105℃品を採用するものもある。ハイエンド機種に比べるとパーツ数が少なくなっていたり、紙フェノール基板が使われたりなど低価格モデルゆえの違いはあるが、耐久性は大きく向上している。

 ミドルレンジクラスでは、80PLUS対応がスタンダードになってきているが、一部の低価格モデルでも80PLUS対応や、それに準ずる効率を持つことをうたう製品が増えており、今後はより一層品質に対する要求が高まっていくだろう。
image低価格モデルでも信頼性を重視
低価格モデルでも台湾製の105℃品電解コンデンサを採用する製品が増えている。また、効率に関しては独自に効率80%以上をうたうものも多い
玄人志向
KRPW-J400W
実売価格:10,000円前後
問い合わせ先:なし(初期不良交換のみ購入店舗にて対応)
URL:http://kuroutoshikou.com/
400W
image1万円以下で
オール日本製電解コンデンサ搭載

最安値で9,000円を切る高コストパフォーマンスモデル。日本メーカー製の105℃コンデンサを全面採用し、80PLUS Bronzeにも対応しているのが大きな特長
トレンド4
GPUの高性能化でPCI Express端子の重要性アップ image
ミドルレンジモデル以上ではPCI Express 8ピンが標準装備に
 ハイエンドモデルとそれ以下の製品で、比較的差が出やすいのがPCI Expressコネクタ関連だ。最近では、GPUの高性能化の半面、消費電力増大が著しく、これに合わせて、電源側も従来の75Wまで供給可能な6ピンタイプのPCI Expressコネクタに加え、倍の150Wまで供給可能な8ピンタイプを採用するものが増えている。

 ハイエンドビデオカードでは6ピンと8ピン、両方の接続が必要な製品も見られるようになった。こうしたハイスペックな製品をSLIなどで複数枚動作させるために、6ピン×6+8ピン×3といった高い拡張性を持つものも出てきている。

 ミドルレンジクラスでは、ここまでの拡張性はないものの、6+2ピン×2というハイエンドビデオカード2枚挿しを意識した設計のものが増えている。この傾向は1万円以下の低価格モデルにも波及しつつある。多くの製品では従来どおりの6ピンコネクタを1本備えるが、6+2ピンの8ピン兼用タイプのコネクタを採用した製品も増えつつある。一方で、5,000円以下の低価格モデルでは、PCI Expressコネクタ自体がない製品も存在している点に注意。
imageミドルレンジでもPCI Expressコネクタが必要に
ビデオカードの急激な性能上昇により、最近は1万円前半のミドルレンジ製品でもPCI Expressコネクタの接続が必要になる製品もある
imageハイエンドでは6+8のデュアル接続
NVIDIAのハイエンドビデオカード「GeForce GTX 280」では1枚のカードの動作に8ピン×1+6ピン×1の電源コネクタを接続することが推奨されている
CoolerMaster
RealPower Pro 1250W
実売価格:39,000円前後
問い合わせ先:support@coolermaster.co.jp(クーラーマスター)
URL:http://www.coolermaster.co.jp/
1,250W
image3-way SLIに対応するフラグシップモデル
PCI Express 6ピンコネクタを6本、8ピンコネクタを3本搭載する大出力モデル。マルチGPU環境での運用を前提に設計されており、高負荷時も安定した動作を実現
トレンド5
静音性はどのメーカーも高い水準に image
ほとんどの製品で高い静音性を実現
 一昔前までは電源を選ぶときの一番のポイントと言えた静音性だが、現在は、各メーカーともに高い水準に達しているため、大きな差別化が難しくなってきた。業務用電源を手がけるような信頼性重視のメーカーも、静音化の技術が確立したことにより、以前のような冷却一辺倒の製品からの転換を始めている。理由としては、効率の向上により電源自体の発する熱が減ってきたことも挙げられる。電源が発する熱だけならば、8cm角クラスの小口径低速ファンでも十分に冷やせるようになった。ファン自体もファンメーカー純正のものから、「Thermaltake Toughpower QFan」のように筐体に合わせてカスタマイズした独自製品も出てきている。

 その一方で一時期人気だったファンレスタイプの製品は大きく減少した。理由としては、電源ファンの冷却能力を前提とした設計のケースが多くなっていることや、ここ最近の信頼性重視の流れから、電源に対するユーザーの意識が変わったことが挙げられる。最近では温度を検知して、ファン回転数を自動で制御するタイプが一般的だ。なかには低温時にファンを一時的に止めてしまう準ファンレス仕様の製品もある。
image独自ファンで静音性を向上
Toughpower QFanのように、電源専用のファンを独自開発し、それに合わせた筐体を用意することで、高い静音性を実現する製品もある
Thermaltake
Toughpower QFan 500W
実売価格:14,000円前後
問い合わせ先:info.jp@thermaltake.com(日本サーマルティク)
URL:http://www.thermaltake.co.jp/
500W
image独自開発ファン「QFan」採用の静音電源
ファンガードと電源フレームを一体化した「QFan」と呼ばれる14cm角ファンを採用した静音電源。各電圧ごとに独立回路を用いることで電圧の安定化が図られている
image8コアCPUの登場を前に電源出力がさらに強化
 Intel系CPUが大きくリニューアルすると、電源ユニットまわりなどの規格も変更される傾向にあるが、2008年第4四半期以降に登場する予定の新CPU「Core i7」では、コネクタ、出力規格など電源まわりの仕様変更は今のところなさそうだ。とは言っても、Core i7では、デュアル、クアッドだけでなく、8コアまでのマルチコア構成が予定されており、その出力構成を考慮した電源ユニット(EPS12Vコネクタの装備など)が求められてくるだろう。

 効率の向上もポイントとなるだろう。PCの各パーツは発熱が増える傾向にあり、効率が向上すればまだまだ発熱の低減が可能な電源ユニットはPC全体の発熱を抑えたい場合のキーパーツになる。ハイエンドモデルでは、当面は80PLUS Silver、そして現在はまだ一般向け製品は取得できていないGoldロゴの取得競争が、低価格モデルではスタンダードな80PLUSの普及が進むだろう。

 CPUよりも変化が大きいと思われるのが、ビデオカードまわりだ。GPUをサブプロセッサ的に使用する「GPGPU」的な使い方が普及してくると、ゲーム用途以外のビジネス機などにもGPUが必要とされる機会が増えてくる。低価格モデルでも8ピンタイプのPCI Expressコネクタを備えた製品が増えてくると思われる。
imageEPS12Vが重要に
Core i7対応マザーボードではEPS12V対応は必須になる可能性がある。電源も対応製品を用意しておきたい
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