その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:青波子 | ||||||||||||||
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HD DVD陣営の撤退により、次世代光学メディアはBlu-ray Discに絞られた。対応ドライブや記録メディアの高速化、低価格化により普及にも拍車がかかり、今後は光学ドライブの主役となるだろう。一方のDVDは、ほぼすべての規格化が終了したことで、進化する余地はほとんどなくなってしまった。 | ||||||||||||||
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今年2月に東芝がHD DVD事業の撤退を決断したことで、Blu-ray Disc(以下BD)との次世代メディアの覇権争いは事実上終息した。規格策定を行なっていたDVD ForumのHD DVD関連のワーキングループが3月で活動を休止したことにより、今後HD DVD関連の新しい規格が策定されることはない。 そしてDVDの後継の座に付いたBDは、民生用レコーダ市場で大ヒット商品となり、金額ベースの売り上げがDVDレコーダを上回る市場規模にまで成長。メーカー製PCでも搭載機種が増えている。単体ドライブでのリテール販売は動きがまだ鈍いが、それでも確実に普及へのスピードを速めている。 と言うのも、PC用BDドライブの価格が1年前と比較すると大幅に下落しているからだ。現時点では最新の8倍速記録対応製品でも4万円前後、4倍速記録対応の旧製品なら、2万円台前半で購入できるようになった。 メディアへの記録速度も順調に高速化され、現時点では最高8倍速で記録できる。DVDメディアへも最高16倍速で記録可能となり、DVDメディアへの記録速度は、もはやネックではなくなった。 加えて、メディアの低価格化が著しいことも見逃せない。BD-Rメディアは、2倍速記録用の安価なものなら1枚400円前後、国内メーカーブランドのメディアでも、4倍速記録対応で1枚600円前後で購入できるようになった。以前のように1枚1,000円を超える価格では使用に躊躇する場面もあったが、気軽に利用できるレベルまで下がったと見てよいだろう。 このように光学メディアを取り巻く環境は、BDドライブの記録性能の向上、BDメディアの低価格化が進んだことにより、光ディスク市場の主役がBDへと完全移行するのも時間の問題と言える。 |
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PCではほとんど活躍の場のなかったHD DVDだが、メディアの供給は数年間継続される予定。次世代光学メディアは今後Blu-ray Discに一本化されることとなった | ||||||||||||||
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記録型BDドライブは、BD-R/REともに2倍速記録の製品からスタートし、世代を経るごとに徐々にBD-Rの記録速度の高速化が施され、最新の製品では8倍速記録を実現。最初の製品の登場から約2年で、当初の4倍の速度で記録できるようになったわけだ。DVDでは、最初の製品登場から約3年で8倍速であったことと比較すると、ハイペースで高速化が行なわれていると言えるだろう。 BDは等倍速時の回転数が約2,000rpmであることから、1万回転を上限とした場合のBDの最大記録速度は線速度一定のCLV方式を用いた場合で5倍速、回転数一定のCAV方式を用いた場合で12倍速である。つまり、BD-Rの記録速度は上限近くであり、次の高速化で最大記録速度に達してしまう可能性もある。 また、記録型BDドライブでは、オーバースピード記録が一般的になりつつあることも特筆すべき点だ。本原稿執筆時におけるBD-Rメディアの規格上の最高速度は6倍速。つまり8倍速記録はオーバースピード記録であり、なかには2倍速メディアに6倍速や8倍速記録が可能な製品まで登場している。 一方、書き換え型のBD-REは2倍速から変化していない。いずれは高速化されることになるはずだが、BD-REの高速化は技術的な難易度が高く、最終的にどのくらいまで高速化されるかは不明。書き換え型メディアは高速化すると隣接トラックにデータを記録してしまうクロスライトや、隣接トラックのデータを消去するクロスイレースなどの問題に対処することが難しいからだ。2層メディアでは、さらに別の層にも配慮する必要がある。 最後にBDドライブの実売価格だが、昨年と比較すると大幅に安価になっているものの、現状では2万円のラインで止まってしまっている。しかし、この状況は、BDドライブの販売数増加によって、再び加速することになるはずだ。とくに次世代光学メディアがBDに一本化された影響は大きく、来年にはすべての光学ドライブメーカーがBDドライブを発売し、さらなる低価格化が進み、普及に拍車がかかることになるだろう。 |
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8倍速記録は6倍速記録対応メディアを使用するが、メーカーによっては8倍速記録に対応しないものもあるので注意 | ||||||||||||||
20GBのデータを記録するのにかかった時間を計測。2倍速と4倍速では大幅な速度の向上が見られるが、4倍速以上では差が小さくなる傾向がある 【検証環境】 CPU:Intel Core 2 Quad Q9550(2.83GHz) マザーボード ASUSTeK P5Q-E(Intel P45+ICH10R) メモリ:ノーブランド PC2-6400 DDR2 SDRAM 2GB×2 ビデオカード:GALAXY GF86GT/256D3(NVIDIA GeForce 8600 GT) HDD:Western Digital WD Cavier Green WD10EACS(Serial ATA 2.5、5,400rpm、1TB) 光学ドライブ:パナソニック LF-PB371JD OS:Windows Vista U ltimate SP1 |
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LG Electronics | ||||||||||||||
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実売価格:25,000円前後 | ||||||||||||||
問い合わせ先:なし URL:http://jp.lge.com/ |
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お買い得な6倍速対応モデル 6倍速記録対応の記録型BDドライブ。登場から1年以上経過しているが、実売価格が2万5,000円前後と、かなりお買い得。HD DVDの読み出しに対応している点も特徴 |
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アイ・オー・データ機器 | ||||||||||||||
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実売価格:35,000円前後 | ||||||||||||||
問い合わせ先:03-6859-0389/076-260-1024 URL:http://iodata.jp/ |
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低倍速メディアでも8倍速記録が可能 2倍速や4倍速などの低倍速対応メディアを使っても、最大8倍速での記録が可能な記録型BDドライブ。ただし、メディアのメーカーによって記録可能な倍速は異なる点に注意 |
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パナソニック | ||||||||||||||
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実売価格:42,000円前後 | ||||||||||||||
問い合わせ先:03-3436-1888 URL:http://panasonic.jp/ |
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AVCREC方式で録画したDVDも再生可能 8倍速記録に対応した記録型BDドライブ。同社のBDレコーダ「DIGA」で録画したAVCREC方式やハイビジョンビデオカメラで撮影したAVCHD方式の動画を再生可能なソフトが付属 |
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発売日:12月28日
特別定価:2,310円
発売日:2022/11/29
販売価格:1,800円+税
発売日:2019/05/29
販売価格:1,780円+税
発売日:2019/03/25
販売価格:1,380円+税
発売日:2018/02/28
販売価格:980円+税
発売日:2017/03/17
販売価格:1,680円+税
発売日:2016/09/23
販売価格:2,400円+税
発売日:2016/03/29
販売価格:1,480円+税
発売日:2015/12/10
販売価格:1,280円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/02/27
販売価格:980円+税
発売日:2014/12/05
販売価格:1,280円+税
発売日:2011/12/22
販売価格:980円+税
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