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高級パーツ vs. 低価格パーツ 2007
電源対決
TEXT:長畑利博
ROUND 05
消費電力と効率
 効率の向上は電源内部の発熱や消費電力の減少につながる重要な要素だ。しかし、勘違いされている場合も多いが、消費電力が小さいほど効率がよいのかと言うとそうではない。これは力率改善回路をはじめとして、電源内部に電圧を安定化させるための各種回路などを増やしていくと消費電力が増えるためだ。

 大容量モデルであればあるほど、回路などの種類が増えるため消費電力は大きくなりやすい。しかしこれは建前で、回路の種類や効率のよい部品を使うことにより、高品質と消費電力の小ささを両立させている製品もある。一昔前までは効率を公表するメーカーはほとんどなかったが、最近は発熱や消費電力の低減に結び付くということもあり、進んで高効率を前面に押し出すメーカーが多くなった。なかでも、今回掲載したSeasonic S12 ENERGY+ SS-650HTは公称で最大88%という高効率をうたっているのが特徴だ。

 ここでは前のページの低負荷環境と同じ条件で3DMark06を実行し、各電源を使ったシステムの消費電力を計測している。
リンクスインターナショナル
筋肉電源 DR-B350NIKU(24P8CM)
imageパッケージには効率や力率に関する表記はない。結果を見ると消費電力は標準的で、とくに効率改善のための設計は行なわれていないと思われる
恵安
静か/KT-420BKV SLI
imageこちらもパッケージには効率や力率に関する表記はない。消費電力の測定結果は標準的。回路設計をそのまま反映した結果と言ってよいだろう
ニプロン
みなもっとさん ePCSA-500P-X2S-MN
image公表効率は73%と標準的だが、消費電力が大きめ。電源内部にびっしりと詰まった回路やパーツなどにより消費電力が増大していると思われる
Seasonic
S12 ENERGY+ SS-650HT
image最大効率88%をうたっており、低負荷・高負荷時ともに消費電力が小さかったのが本モデル。容量と回路品質のバランスをうまく取った好例だろう
SLIに対応した低価格電源
恵安
静か/KT-420BKV SLI
実売価格:6,000円前後
問い合わせ先:03-3980-6442
URL:http://www,keian.co.jp/
imagePCI Expressコネクタを2個搭載する低価格電源。シャットダウン後もファンを3分間回転させてケース内を冷却する機能などを備えている。そのほかのコネクタ数はSerial ATA×2、ペリフェラル×6など。
総合出力:420W
搭載ファン:12cm角×1
定番のSeasonic製高級電源
Seasonic
S12 ENERGY+ SS-650HT
実売価格:20,000円前後
問い合わせ先:046-236-3522(オウルテック)
URL:http://www.seasonic.com/
image同社のハイエンドモデル「M12」シリーズを低価格化した製品。4系統の+12V出力を持ち、底面に山洋電気製の12cm角ファンを搭載する。国産105℃電解コンデンサを搭載した高品質設計がウリ。
総合出力:650W
搭載ファン:12cm角×1
「壊れません」がキャッチフレーズの高信頼電源
ニプロン
みなもっとさん ePCSA-500P-X2S-MN
直販価格:25,568円
問い合わせ先:03-5295-1033
URL:http://www.nipron.co.jp/
image業務用電源で定評のあるニプロン製品。国産105℃品コンデンサや高品質ファンなどを搭載した高い耐久性がウリ。電源ケーブルは着脱式。Hi/Low2段階切り換えのファンコントロールスイッチを搭載する。
総合出力:350W
搭載ファン:8cm角×1
結論 消費電力は価格差より設計方針によるところが大きい

結果を見ると消費電力の差は容量などの差ではなく、回路設計に大きく左右されることが分かる。効率と品質の両面からバランスを取って低消費電力を実現したSS-650HTと安定性を重視して内部に限界まで部品を搭載したePCSA-500P-X2S-MNは好対照だ。
ROUND 06
静音性と冷却性に差はあるのか
 現在の電源を選ぶ上で重要なポイントとされているのが静音性。現在の電源ユニットは静音タイプとうたっている製品であれば、騒音レベルは実測で43dBを切るものが多く、よほどの静音マニアでなければ、静音性に不満が出ることは少ないだろう。静音性を求める傾向は高級モデルよりもむしろ1万円以下の低価格モデルで強い。採用されているファンは一時期多かった回転数固定タイプから電源内部の温度をセンサーで感知することにより、ファンの回転速度を変えるファンコントロールタイプが主流になっている。

 高級モデルではやや様子が異なる。高級モデルの中には1,000Wを超える大容量タイプが増えてきており、発生する熱量が大きいため、静音タイプとうたわれていてもややファンノイズが大きめに設定されているものもある。また高級電源は部品数が多いため、微弱な風では電源内の熱がうまく逃げてくれない。このため、底面と背面もしくは前面と背面にファンを搭載したデュアルファン構造を採用した製品も多い。

 騒音テストは前述の低負荷環境で3DMark06を実行して検証した。測定距離は差が明確になるよう背面側から約5cmとこれまでよりも近めに設定してある。
リンクスインターナショナル
筋肉電源 DR-B350NIKU(24P8CM)
imageファンは本体背面に8cm角タイプが1個。アイドル時で49.1dB、高負荷時で49.4dBと今回もっとも騒音レベルが高かった製品。かなり風切り音が目立つ。一昔前の仕様といった感じだ
サイズ
CoRE PoWER 400W
imageファンは底面に12cm角タイプを1個装備。今回紹介した製品ではもっとも静音性の高い製品。高負荷時でも騒音は変わらず35.5dBのまま。テスト中でもノイズはまったく感じられなかった
ニプロン
みなもっとさん ePCSA-500P-X2S-MN
imageファンは本体背面に8cm角タイプが1個。回路がぎっしり詰まっている関係上、ある程度騒音レベルが高いのは仕方がないところ。騒音レベルは高負荷時で45.1dB(回転速度:Low)とやや大きい
Thermaltake
Toughpower 1200A
image大型の筐体だけあってファンは14cm角タイプを底面に1個装備。1,200Wの大容量電源ながら、アイドル時で40.5dB、高負荷時で41.3dBと静音性の高い製品だ。
結論 価格と静音性は比例しない

静音性については、筋肉電源とePCSA-500P-X2S-MNを除いては合格点。いずれも一定以上の静音性が確保されていることが分かる。出力や信頼性を重視したモデルでは冷却性能を重視するためにファンの回転数を上げる必要があり静音性では不利だ。
まとめ  高級電源と低価格電源を比較してきた。電源は見た目だけではなかなか性能が分かりにくいが、各製品の価格にはそれなりの意味があることが理解してもらえたと思う。仕事柄PCの電源を24時間入れておくことが多く、個人的には信頼性の高いパーツを使いたいところだ。みなもっとさん ePCSA-500P-X2S-MNは魅力的だが、寝ている間もPCを付けっぱなしのことが多い筆者には騒音レベルがちょっと気になる。そういった意味では安定性、静音性、必要十分な機能の揃ったSeasonic SS-650HTを推奨したい。最小限のパーツで組んで乗り換えるときは丸ごと総入れ換え、という人には価格の安い低価格電源も悪くない。なかでもサイズ CoRE PoWER 400Wは価格のわりには静音性が高く、コネクタの数なども揃っておりコストパフォーマンスが非常に高い。静か/KT-420BKV SLIも悪くないがやや中途半端といった感じがした。
オススメモデル
高級モデルで選ぶなら
Seasonic
S12 ENERGY+ SS-650HT

安定性、拡張性、静音性の三拍子揃っており、国産コンデンサの採用で信頼性も十分
低価格モデルで選ぶなら
サイズ
CoRE PoWER 400W

電源は使い捨て、安くて静かでそれなりに拡張性が欲しい、という人にオススメ
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