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高級パーツ vs. 低価格パーツ 2007
PCケース対決
TEXT:保坂陽一
ROUND 04
静音性は高級ケースの特権か?
高度な静音機能は高級品だけというわけではない
 ケースの高級・低価格製品チェックの最後は、最近もっとも重視されている静音性能だ。市場でのAntecのSOLOの人気を見ても明らかだろう。以前は「静音ケース」と言っても、付属の電源ユニットが静音モデルであるだけといったものも多かったが、最近では大型・低速のケースファンはもちろん、ケースの底部やHDDなどに取り付ける制振ゴム(インシュレータ)や、ファンコントローラなどを装備した製品もめずらしくない。ファンコントローラなどはうまく活用すれば、効果絶大だ。これらの要素は後で追加することも可能であるが、標準で付属していれば、それだけトータルのコストパフォーマンスが高まると言える。現実的にこうした要素を備えた製品がそれほど高級というわけではなく、1万円台のボリュームゾーンに多いのもうれしいところである。
音源を減らすか、音源を断つか
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Antec P182の内部は、マザーボード、電源、ドライブがそれぞれ区切られており、互いに熱や音が干渉しない仕組になっている Antec SOLOで採用されているサスペンションマウントは、HDDをゴムで挟んで吊るすことで、振動を防ぐというものだ
image image
3R SYSTEMのR110は標準でファンコントローラを装備。安価なものでも、最近はこうしたケースがめずらしくはなくなってきている 防振用のゴム足(インシュレータ)はケースによって種類はいろいろだが、最近はオーディオ機器並みのしっかりしたものが付属していることも
ヒートシンク構造のベイを備えた冷却重視ケース
3R SYSTEM
R110
実売価格:11,000円前後
問い合わせ先:03-5215-5650(アスク)
URL:http://www.3rsys.com/
image電源は付属しないものの、ヒートシンク構造のシャドーベイや温度表示機能付きのファンコントローラを標準で備えた低価格ATXミドルタワー。静音14cm角ファンなども備え、コストパフォーマンスは抜群。
電源:なし
サイズ(W×D×H):200×437×473mm
ドライブベイ:5インチベイ×4、3.5インチベイ×1、シャドーベイ×5
スマートかつ静音なコンパクトデスクトップケース
Antec
NSK2400
実売価格:13,000円前後
問い合わせ先:03-5812-5820(リンクスインターナショナル)
URL:http://www.antec.com/world/jp/
image電源/マザーボード/HDDの各部を区切り、熱と音を抑制するという横置きタイプのmicroATXケース。各部に防振ゴムを配した上、380W電源付きでこの価格というのも頼もしい。
電源:380W
サイズ(W×D×H):445×414×140mm
ドライブベイ:5インチベイ×2、シャドーベイ×2
水冷ユニットにも対応した静音タワーケースの新バージョン
Antec
P182
実売価格:23,000円前後
U問い合わせ先:03-5812-5820(リンクスインターナショナル)
URL:http://www.antec.com/world/jp/
imageNSK2400と同様に各部を隔離した内部構造を持つ静音ATXケース。従来の「P180」の改良型で水冷ユニットに対応したほか、本体背面には3段階調節が可能なファンコントローラも備えている。
電源:なし
サイズ(W×D×H):210×510×520mm
ドライブベイ:5インチベイ×4、3.5インチベイ×1、シャドーベイ×6
 人気の静音ケースの構造としては、密閉性を高めて音漏れや共振を防ぐタイプのものが目立つが、それらにも欠点がないわけではない。その分オープンベイが少なくなるし、デザインがややのっぺりとした(よく言えばシンプルな)ものになってしまう傾向がある。もちろん、それもデザインの一つと割り切れば文句のないところで、多くの日本人のセンスには合うようだ。また、密閉と言っても、サイドダクトなど空気の取り入れにはしっかりと配慮がなされており、内部のエアフローに関しては、下手に開口部の多いケースよりも安定したものが多く効率もよい。そのほか、ケースとしては、その剛性と重量による振動の抑制も静音性のポイントだが、これは何も高級である必要はなく、安価なスチールシャーシのほうが実現しやすいものである。その分、持ち運びや組み立てには苦労することになるが、ドッシリとしたボディには安心感もある。

 実際に購入の際には、ぜひ多くの製品が展示してあるショップへ行き、高級、低価格を問わず、一度触れてみることをお勧めする。少し持ち上げてみるだけで、剛性もある程度把握することができるだろう。なかにはシャーシの剛性が高くても、サイドパネルやベイ部分はイマイチ、などというものも存在するのでその辺りも見ておきたいところだ。

 また、電源が付属している場合はその静音性能も無視できないところだが、価格を重視するのであれば、その性能もある程度は許容するべきだろう。
付属電源の静音性も重要
image電源が付属しているものはそれだけ低コストマシンを組み上げることができるが、その電源の性能や静音性も気になるところだ
ケースによる静音性をチェック

4製品をピックアップして簡単な騒音テストを行なってみた。ファンコントローラを持つ製品はそれぞれもっとも回転数を落とした状態での測定だが、やはり密閉性の高いAntec P182が1歩リードといったところ。サイズのWind Tunnelに関しては、25cmの大型ファンを搭載したものとしては静かだが、静音とは言い難い。ただし、冷却能力は納得のゆくものとなっているので(p.75参照)、オーバークロックユーザーなどは検討の余地があるだろう。
image
【テスト環境】

前のページの温度測定と同様。スカイテック Livin's SKC500-15Wは付属電源を交換して使用

【テスト内容】

3DMark06 Build 110のデモを再生し、開始から約5分後の動作音を音量計を用いて計測。測定位置はケース正面から約20cm離れた場所
結論 低価格でも手間をかければ静音化は可能

静音ケースと言うと特定モデルに人気が集中している昨今だが、ファンコントローラの採用などにより、低価格でも静音を実現したものが増えている。付属ファンの配置や剛性なども確認し、ワンランク上を目指そう
まとめ  こうしてまとめてみて感じたのは、最近のケースのコストパフォーマンスの高さだ。これは1年前から考えても確実に変化が感じられる。高級、低価格の比較という切り口でケースを見た場合、1万~1万5,000円のミドルレンジクラスの製品に完成度の高いものが揃っているため、結論がどうにも歯切れの悪いものになってしまう。かと言って、人気製品を無視して、本当に高級なもの、低価格なものだけを比較するのもナンセンスだろう。フルアルミケースなどもまだ健闘してはいるが、そのコストを考えると本当にデザインが好きというこだわりのユーザーにしか、購入を勧めるのは難しいのが現状だ(もちろん、デザインでケースを選ぶことについては、何の異論もない)。見方を変えれば、低価格にこだわりたいユーザーでも、少し予算を積むだけで、完成度の高いケースが手に入るということでもあり、その点は大いに歓迎すべきである。

 ただ、2万円を超えるような本当に高価なケースは、個々に強烈な個性を持った製品が増えている。自分だけのケースが欲しいという人は、今こそ狙い目と言えるだろう。また、どんなに定番製品の完成度が高いと言っても、静音性を稼ぐために、ドライブベイなどの拡張性を犠牲にしている部分はある。人気に流されず、自分に合った1台を見付けていただきたい。
オススメモデル
高級モデルで選ぶなら
Antec
P182

とことん静音性にこだわった高性能モデル。初心者向けとは言い難いものの、購入して損のない逸品である
低価格モデルで選ぶなら
スカイテック
Livin's SKC500-15W

低価格ながら500Wの大容量電源を備えた上で、剛性などのバランスも良好。初めての1台にお勧めだ
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