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TEXT:長畑利博
電源編
電源ユニットの最近のトレンドとしては、高品質な部品の採用による信頼性の向上や、80PLUSを代表とする省電力性の向上などが目立つところだ。また、EPS12VやPCI Expressコネクタの重要度も高まっている。
■
機能重視から品質重視へ基本性能がより重要に
最近のPCパーツの大きな変化としては、Intelの新CPU「Core i7」シリーズが登場したことが挙げられる。Core i7は現在販売されているモデルすべてのTDPが130Wとなっており、電源性能への要求が高くなっている。
また、電源自体のトレンドとして目立つものとしては、ミドルレンジクラスでも信頼性をウリにした製品が増えてきていることだ。最近ではコンデンサだけではなく、基板設計の特徴や構造上のレイアウト、デザイン上の冷却効率などあらゆる部分で信頼性をアピールする製品が増えてきている。
また、80PLUSなどの電力変換効率向上も大きなトレンドだ。1万円以上の製品では80PLUS対応製品が主流になってきており、より高い変換効率を持つ「80PLUS Bronze/Silver」対応製品も徐々に増加中だ。また、80PLUS認証自体は取得していなくてもメーカーが独自に効率の高さをウリにしている製品もあるので細かいチェックが必要だ。
コネクタまわりの状況も若干変化している。分かりやすいものとしてはビデオカード用のPCI Expressコネクタがある。ここ数カ月でビデオカードの全体的な価格が大きく下落し、以前までハイエンドだった製品がミドルレンジの価格まで下がってきた。これにより、ミドルレンジ帯でもPCI Expressコネクタを2本必要とする製品が現われた。また、ハイエンドモデルではPCI Express 8ピンコネクタの搭載が標準化している。
Intel Core i7が登場!
Core i7を自作する場合は電源の安定性も重要。単純に消費電力が大きいことに加えて、EPS12V(8ピン)の接続が必要とされているので、製品選びの際は注意
80PLUS認証に必要な変換効率
製品選びのポイント(1)
コンデンサなどの 部品品質が向上
ミドルレンジモデルでも全面的に日本メーカー製のコンデンサを採用する製品が増えてきた。最新製品ではより耐久性に優れる固体電解コンデンサを採用するものも。
製品選びのポイント(2)
注目度が高まる変換効率
高効率認証である80PLUSの上位規格「80PLUS Bronze/Silverに対応する製品が続続と登場してきている。低価格製品でも高効率をうたう製品が増加。
製品選びのポイント(3)
PCI ExpressとEPS12Vの重要度がUP
消費電力の増大が続くビデオカードはミドルレンジモデルでもPCI Expressコネクタを複数必要とする製品が登場。Core i7の登場でEPS12Vの必要性もUP。
Thermaltake
Toughpower QFan 650W
実売価格:17,000円前後
問い合わせ先:
info.jp@thermaltake.com
(日本サーマルティク)
URL:
http://www.thermaltake.co.jp/
650W
80PLUS
Active PFC
安定性にも優れる高機能静音電源
独自設計の14cm角静音ファンを搭載し、ケースとの共振を防ぐためのシリコンゴムを採用するなど、高い静音性をウリにしている製品。80PLUS認証も取得しており変換効率も高い。また、プラグインケーブルを採用しているのもポイントだ。PCI Expressコネクタは6ピン×2、8ピン×1のハイエンド仕様になっている。また付属の6→8ピン変換ケーブルを使用することで6ピン×1、8ピン×2の構成にすることもできる。
1次側コンデンサは日立の85℃品、2次側はSAMXONの105℃品など。高品質なガラスエポキシ基板を採用しているのも大きな特徴だ
ATX24ピンが11.95〜11.98V。PCI Expressは11.99〜12.01V、ATX12Vは11.99〜12.00V。ほぼ規格どおりの出力傾向だ
ファン:14cm角×1(底面)
電源コネクタ:ATX20/24ピン×1、ATX12V×1、EPS12V×1、ペリフェラル×7、Serial ATA×6、PCI Express 6ピン×2(8ピン変換ケーブル×1)、PCI Express 8ピン×1、FDD×2
サイズ
超力 500W
実売価格:10,000円前後
問い合わせ先:
support@scythe.co.jp
URL:
http://www.scythe.co.jp/
500W
80PLUS
Active PFC
高いコストパフォーマンスを誇るお買い得モデル
最安値で9,000円台という入手しやすい価格帯ながら、80PLUS認証を取得、Active PFC搭載、アルミ電解コンデンサにすべて日本製を採用するなど、トレンドをしっかり押さえた構成だ。また、ファンには同社オリジナルの静音12cm角ファン「鎌FLEX」を採用、防振シリコンラバーが装着されているなど静音性も重視されている。また、PCI Express 6+2ピンを2基搭載、Serial ATAコネクタも8基用意するなど拡張性豊富な内容となっている。
コンデンサは1次側、2次側ともに日本ケミコン製の105℃品を採用。玄人志向 KRPW-J500Wと非常に似た構成で、同じEnhance ElectronicsのOEMだ
ATX24ピンが11.96〜12.02V。PCI Expressは12.06〜12.11V。変化の波はあるものの全体的には安定傾向
ファン:12cm角×1(底面)
電源コネクタ:ATX20/24ピン×1、ATX/EPS12V×1、ペリフェラル×6、Serial ATA×8、PCI Express 6+2ピン×2、FDD×2
AcBel
R88 Power 600W
実売価格:21,000円前後
問い合わせ先:03-5783-0052(ユーエーシー)
URL:
http://www.acbel.com/
600W
80PLUS Silver
Active PFC
省エネ性能を重視した80PLUS Silver電源
出力20%以上の全域で80%以上の効率を持った製品に与えられている「80PLUS」認証規格。本製品はその中でも現時点で2番目に効率が高い「80PLUS Silver」認証を取得しており、出力50%時で、88%という高い効率を達成している。このほかにも電源内部にVRMを搭載、3.3Vと5Vを12Vから変換して供給する設計にすることにより、従来製品よりも14Wほど消費電力を抑えるなどかなり省エネ重視の設計になっている。
1次側コンデンサはLtec/AiSHi製の85℃品。2次側にはLtec/OSTの105℃品を中心に、一部三洋電機の固体電解コンデンサ「OS-CON」も搭載している
ATX12Vが11.91〜11.95V。PCI Expressは11.99〜12.02V。やや低めの傾向だが、全体的に変動回数が少なく安定している
ファン:12cm角×1(底面)
電源コネクタ:ATX24ピン×1、ATX/EPS12V×1、ペリフェラル×5、Serial ATA×6、PCI Express 6+2ピン×2、FDD×1
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