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PCパーツ100選 2009
ビデオカード編
TEXT:橋本新義
imageミドルレンジクラスの性能向上に注目
静音性のレベルもかなりアップ
 さて最後に、ここまで紹介したビデオカード15製品のベンチマークを実施し、簡単にではあるがそれぞれの性能を比較してみた。テストは、Futuremarkの「3DMark Vantage」を使い、Performance(デフォルト)とExtreme(最高負荷状態)の2モードでの計測を実施。さらに実際のゲームとして、Crytek「Crysis」の体験版で実行可能なベンチマーク「Benchmark_GPU」での性能を測定した。非常に負荷の高いものとなっている点に留意してほしい。

 さらに、消費電力と動作音(ノイズ)を測定した。消費電力はWindowsの起動5分後のアイドル状態と、ベンチマーク中の最大電力を記録している。動作音に関しては、クーラーに搭載されたファンの軸上から10cmの距離に騒音計を置いた状態で測定しており、こちらもかなり厳しい条件になる。測定時の暗騒音は約31.2dBだ。

 さて、結果を全体を通して見ると、性能は価格に比例する傾向があると言える。ただし、ベンチマークが比較的「重い」こともあり、ミドルレンジクラスの製品からの伸長が目立つ。とくに玄人志向 GF9600GT-E512HW/HDやXFX PV-T98G-YDLH、MSI R4830-T2D512-OCといったミドレンジの中核製品がよい結果を出している。

 また、ハイエンドGPUもその性能を発揮し、ミドルレンジまでに比べても大きく性能を伸ばしている点に注目したい。なかでも玄人志向 GF-GTX260-E896Gは実売価格3万円前後ながらフラグシップクラスに迫る性能を出しており、特筆に値する。消費電力や発熱といった点が解決できるのであれば、コストパフォーマンス的にも悪くない選択肢だ。

 静音性に関してはアイドル時は一部を除いてどの製品も優秀だ。ファンコントロール機能が十分に普及した結果だろう。高負荷時はハイエンドモデルほど、動作音が大きくなる傾向にあるため、静音性を重視したいのならば性能はある程度割り切る必要がある。

 消費電力はやはりハイエンドクラスが飛び抜けて高い。その半面、ミドルレンジ以下の健闘が目立つ。性能比で考えるとGF9600GT-E512HW/HDや、R4830-T2D512-OCは優秀と言ってよいだろう。
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【検証環境】
CPU:Intel Core 2 Extreme QX9650(3GHz)
マザーボード:ASUSTeK P5Q-E(Intel P45+ICH10R)
メモリ:UMAX Pulsar DCSSDDR2-2GB-800(PC2-6400 DDR2 SDRAM 1GB×2)
HDD:Western Digital Caviar Blue WD7500AAKS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、750GB)
OS:Windows Vista Ultimate SP1
総評
 全体としてミドルレンジ製品の性能の伸びが目立つ結果となった。とくにNVIDIAのGeForce 9600 GT/9800 GTや、ATI Radeon HD 4830搭載機は、1万円台前半から中盤の価格ながら上位に迫る性能を備えており、お買い得度が高い。

 今回の推奨製品は、ベンチ結果と消費電力や動作音のバランスを考慮し、ゴールドレコメンドとして玄人志向の「GF9600GT-E512HW/HD」を選出した。安価なショップでは1万円を割る価格ながらトータルバランスにも優れた、ある意味で2008年を代表するカードだ。シルバーレコメンドは、次に飛び抜けた機種がなかったため選出なしとしたが、価格性能比に優れる(が、静音性で難のある)結果となったXFXの「PV-T98G-YDLH」を次点としたい。
浸透し始めたGPGPU技術
 これからのビデオカード購入にあたってある程度考慮に入れておいたほうがよい要素の一つが、冒頭で紹介したGPGPUの動向と、その性能だ。今回は、実際にGPGPUの性能を測るべく、NVIDIA製GPGPU環境「CUDA」による高速化に対応したビデオ編集ソフト「TMPGEnc 4.0 XPress」の体験版(Ver.4.6.3.268)を用い、1,920×1,080ドット/29.98フレーム/3分33秒のWMV動画を、MPEG4 AVC(H.264)に変換する速度を、4種類のビデオカードで測定した。同ソフトではフィルタ処理での高速化のみの対応となるため、ノイズ除去と輪郭補正フィルタを有効にし、2種のノイズ検索範囲は両方とももっとも広く設定している。

 結果としては、GeForce GTX 280では大きく高速化されるものの、ほかのカードではCPUのみと変わらない結果になった。この原因は、TMPGEncはシステムの構成に応じてGPUの使用を自動設定するのだが、今回はCPUが高性能であったため、GPU側も高速でないと効果が発揮できなかったようである。しかし、GeForce GTX 280使用時は未使用時が25分弱なのに対し、15分34秒へと大幅な高速化を果たしている。この結果を見る限り、その効果はかなり期待できるものと言える。今後の展開が楽しみだ。
 
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【CUDA検証環境】
GeForce GTX 280:ASUSTeK ENGTX280/HTDP/1G、GeForce 9800 GT:XFX PV-T98G-YDLH、GeForce 9400 GT:玄人志向 GF9400GT-E512H、ビデオカード以外は上と同じ
NVIDIA CUDA
動画エンコードの高速化や高品質再生
PhysXによる高速物理演算が可能
Adobe Photoshopのフィルタ処理にも対応
imageTMPGEnc 4.0 XPress
代表的な対応ソフトはビデオエンコードソフトのTMPGEnc 4.0 XPressだ。フィルタ処理での高速化はベンチ結果のとおり確かなもの
ATI Stream
動画エンコードの高速化や高品質再生
OpenCLへの対応を表明
対応エンコーダの無償ダウンロードが可能
imageAvivo ビデオ コンバータ
ATIの代表ソフトは、ATI自身が無償提供するビデオトランスコードソフトだ。現状ではH.264圧縮などでGPU処理が使われている
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