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PCパーツ100選 2009
TEXT:鈴木雅暢
2009年の自作PCを考える
急速に進化する自作PCの2009年のトレンドを占う
 2009年の自作シーンを考える上で大きなトピックとして挙げられるのが、Intelの新世代CPU「Core i7」の登場だ。ハイエンド限定の展開のため、それ自体のインパクトは2006年にCore 2が登場したときほど大きくないが、システムバス、メモリコントローラといったCPU周辺部に関して大きな変更が行なわれていることから、影響を受けるパーツは多く、自作市場全体へ与える影響は決して小さくない。

 そして、現在もっとも勢いのあるパーツと言っても過言ではないのが、SSDだ。とにかく高性能化、低価格化のペースが驚異的で、まったく目が離せない。今後はPCケースやアクセサリパーツのトレンドにも影響を与えそうだ。
 全体を通じた共通のキーワードと言えば、やはりハイビジョンは無視できない。言葉自体は何年も前から言われているので新鮮味はまったくないが、現実的にハイビジョンコンテンツをストレスなく扱える環境が整ってきたことが、各PCパーツのトレンドに影響しているのは間違いないところだ。

 このほかの注目すべき動きについては下にもまとめているが、とにかくPCパーツ市場の移り変わりは早い。性能向上、新機能の取り込み、省電力化、低価格化などをきっかけに常に進化している。本特集では、これからPCを自作する方やアップグレードする方の製品選びの参考になるよう、ここ1年ほどの変化を振り返りつつ、各パーツごとに技術動向や市場の傾向、製品選びのポイントをまとめ、主要製品を厳選して紹介していく。
image新プラットフォームの影響力
CPU周辺にも大きな変革が行なわれたCore i7がデビュー。各パーツのトレンドにもその効果は波及している
imageストレージ市場に劇的な変化
2008年後半からSSDが一気に台頭。一般ユーザーからも大きな注目を集める存在となり、HDDからストレージの主役の座を奪う勢いだ
多様化するプラットフォーム
IntelのCore 2シリーズを中心に展開している自作市場だが、ハイエンドとして高性能にフォーカスした新世代のCore i7が加わり、さらに省電力に特化して開発されたAtomが登場するなど、選択肢は増えている。Core 2シリーズは万能なCPUであるが、プラットフォームレベルで高性能化や省電力化・小型化にフォーカスしているCPUを使えば、それぞれのニーズをハイレベルで満たすPCを作ることができる。自作の楽しみ方もプラットフォーム同様、広がっている。
Core i7効果が波及
CPU市場の中でもとりわけ注目度が高いのが、新世代のアーキテクチャを採用したCore i7だ。Core i7を導入する場合、必然的にメモリはDDR3 SDRAMを選ぶことになる。また、Core i7のTDPは130Wと高い上に、Intel Turbo Boost Technologyという要素もあり、CPUクーラーにはこれまで以上に高い冷却能力が必要だ。電源ユニットには8ピンコネクタが事実上必須となるなど、それぞれのパーツのトレンドにも早速影響が出てきている。
ハイビジョン時代が本格到来
自作PCにもハイビジョンの波が本格的にやってきた。HD動画の再生支援機能はビデオカードではもはや標準で、チップセット内蔵グラフィックスにも広がっている。Blu-ray Discドライブは普及価格帯にさしかかり、地デジ対応キャプチャカードももう特別な存在ではない。液晶ディスプレイもまさに波のまっただなか。24型未満の安価な製品でもフルHD対応、それもハイビジョンコンテンツの標準である16:9のアスペクト比を持つモデルが続々と出揃ってきている。
ストレージが新時代に
今もっとも勢いのあるPCパーツと言えるのがSSDだ。2008年半ばから競争の激化とともに性能向上、低価格化が一気に進行。毎週のように新しい話題が浮上し、コアユーザーのみならず、一般ユーザーからも現実的な選択肢として大いに注目される存在となっている。すでに話題性では完全にHDDからPCストレージの主役の座を奪っているが、SSDをPCストレージの中心に置くことを前提にしたSSDとHDDの使い分けは、今後の大きなテーマになりそうだ。
省電力は普遍的なテーマに
省電力の重要性も相変わらず高い。Atomはもちろん、45nm世代のCore 2 Quad/Core 2 Duoが圧倒的な支持を得たのも、消費電力面のメリットがあってこそと言えるだろう。マザーボードの独自機能でも省電力機能は大きなアピールポイントとなっている。電源ユニットも消費電力を左右する高変換効率への注目が年々高まっている。どのパーツにおいてもすでにトレンドというレベルではなく、性能と並ぶ主要な差別点になっていると言ってよいだろう。
オーバークロックが定着
オーバークロックへの関心も依然として高い。45nmプロセスルールの本格導入時にはじまり、新ステッピングの導入時、Core i7のデビュー時など、製造技術に動きがあったタイミングでたびたび盛り上がりを見せており、「オーバークロック耐性」、「オーバークロックのしやすさ」という要素は確実にトレンドに与える影響力を持ってきている。CPUクーラーやマザーボードの差別化要素としても健在であり、完全に楽しみ方の一つとして定着した印象だ。
 
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