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TEXT:宇野貴教 |
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液晶ディスプレイ編 |
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Windows Vista登場前後からの低価格化、ワイド化という流れは一段落。2009年以降注目したいのは、AV機器と同じ16:9のアスペクト比を持つディスプレイだ。設定項目について紹介しよう。 |
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液晶はワイド化がさらに浸透 大型化と低価格化も加速 |
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最近は小型パネルの低価格製品もワイド化が進み、SXGA(1,280×1,024ドット)のようなスクエアタイプの製品は少数派になってきている。液晶選びは最初からワイドモデルのみで行なう時代になったと言えるだろう。
実売2万円台の低価格モデルでもHDMI端子の搭載例が多くなり、大型パネル採用機も順調に低価格化が進んでいる。TNパネルの弱点である視野角による色変化もかなり改善されつつある印象だ。
2008年後半から大きなトレンドになっているのは、アスペクト比が16:9で解像度が1,920×1,080ドットという製品の台頭だ。AV機器と親和性の高いパネル形式なので、HDMIとあわせて今後の主流になっていくと考えられる。
そのほか、USB接続というユニークなディスプレイも登場している。Windowsが起動している状態でないと利用できない、表示速度が遅いなどの弱点があるが、サブディスプレイ用としておもしろくなりそうな存在だ。
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製品選びのポイント(1)
16:9パネルに流行の兆し |
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AV機器で1125pの解像度は1,920×1,080ドット。PCでWUXGAは1,920×1,200ドットなので、WUXGAパネルで1125pを表示させると上下に黒帯が出たり、縦長に引き延ばされたりしてしまう。2008年後半に増えはじめたのは、解像度1,920×1,080ドット、アスペクト比16:9のPC向けディスプレイだ。AV機器との接続を重視したいなら、これらの製品が狙い目だろう。 |
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製品選びのポイント(2)
低価格モデルでHDMIが普及 |
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1年前は低価格帯の製品だとHDMI非搭載という機種が多かったのだが、最近はHDMI、Dsub 15ピン、DVI-Dという構成が浸透しつつある。AV機器はもちろん、デジタルでPC2台と接続できるなどメリットは大きい。 |
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今やディスプレイはHDMI端子搭載が当たり前。PC接続にも使えるので利用価値は高い |
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製品選びのポイント(3)
アイディアしだいUSBディスプレイ |
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ユニークな製品としてUSB接続ディスプレイが登場している。動画やゲームなどメインディスプレイとして使うにはいろいろと制限があるが、サブディスプレイとしてならおもしろそうなデバイスだ。 |
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4~8型ワイドの製品がいくつか登場している。SDサイズの動画を表示させるなど、活用法はユーザーしだい |
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製品選びのポイント(4)
2009年こそDisplayPort? |
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DisplayPortはディスプレイのデジタル接続規格で、HDMIよりライセンスコストが安いため、製品の低価格化を実現できる。出力(PC)側の対応が進んでいないので、今はまだ搭載機にこだわらなくてよいだろう。 |
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登場したばかりの規格で、普及するかどうかは未知数。こだわる必要はあまりないだろう |
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Acer |
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H223HQbmid |
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実売価格:28,000円前後 |
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問い合わせ先:0120-561-813(日本エイサー)
URL:http://www.acer.co.jp/ |
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ボタンがないため、台座、ベゼルともにすっきりとしたシンプルなデザイン。ただし台座とベゼルは光沢仕上げになっているため、蛍光灯などの映り込みが若干気になる
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コントラスト比20,000:1を実現
Acerの「H223HQbmid」は、16:9のフルHD表示に対応し、コストパフォーマンスに優れる21.5型ワイドモデルだ。入力端子はHDMI、DVI-D、Dsub 15ピンを一つずつ、計3系統を装備する。解像度は1,920×1,080ドットで、AV機器接続時の表示を重視した設計になっている。画質面では、コントラスト向上技術のACM(Adaptive Contrast Management)を搭載し、ACM有効時は20,000:1のハイコントラストを実現した。応答速度も5msと速く、暗い映像が多い映画などの動画再生時に大きな効果を発揮するだろう。
OSD調整はボタンではなくタッチセンサーを採用する。アスペクト比固定モードも搭載しており、ゲームを全画面表示しても問題なくプレイできる。 |
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OSD操作はタッチセンサー式。反応感度はよく、操作にストレスは感じない |
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入力端子はHDMI、DVI-D、Dsub 15ピンの3系統。低価格モデルながら入力端子は十分確保されている |
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映像関連の調整項目はあまり多くないが、色温度をRGB各色でカスタマイズすることができる |
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アスペクト比固定拡大表示モードを搭載。ACMもON/OFFを切り換えることが可能だ |
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最大表示解像度:1,920×1,080ドット
応答速度:5ms
輝度:300cd/m2
コントラスト比:ACM 20,000:1
インターフェース: DVI-D(HDCP)×1、Dsub 15ピン×1、HDMI×1、LINE IN×1
本体サイズ(W×D×H):519.6×69.9×376.9mm |
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BenQ |
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E2400HD |
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実売価格:40,000円前後 |
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問い合わせ先:03-3265-8811(ベンキュー ジャパン)
URL:http://www.benq.co.jp/ |
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下方向のみ白い枠がせり出したユニークなデザイン。ベゼルはツヤのあるコーティングが施されている |
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応答速度2msのフルHD液晶
24型の大型パネルを採用する、アスペクト比16:9、解像度1,920×1,080ドットの液晶ディスプレイ。コントラスト比は1,000:1だが、映像ソースに合わせて自動的にバックライトを調整し、コントラストを最適レベルにするDCR(Dynamic Contrast Ratio)により、10,000:1まで拡張される。また、応答速度は中間階調域で2msと高速で、パネルスペックは動画やゲーマー向けの仕様となっている。そのほかにもカラーマネジメントやシャープネス強化といった自動画像補整エンジンを搭載しており、手動調整が苦手なユーザーでも見栄えのよい画像を提供してくれる。
TNパネル採用機としては比較的高画質であり、大型パネルが欲しい人には狙い目の製品だ。 |
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OSD操作ボタンは側面に配置。やや華奢なボタンのため操作性はあまりよくない |
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入力端子はHDMI、DVI-D、Dsub 15ピンの3系統とスタンダードな構成だ |
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シャープネスが「鋭さ」になっているなど分かりにくい部分もあるが、画質調整項目は標準的 |
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ゲーマーに必須のアスペクト比固定拡大表示モードを搭載。全画面表示のゲームも安心だ |
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最大表示解像度:1,920×1,080ドット
応答速度:5ms(中間色域2ms)
輝度:300cd/m2
コントラスト比:1,000:1(DCR 10,000:1)
インターフェース: DVI-D(HDCP)×1、Dsub 15ピン×1、HDMI×1、LINE IN×1
本体サイズ(W×D×H):582.6×197.4×451mm |
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