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その他の特集（2011年）

激突！Bulldozer vs. Sandy Bridge

震撼性能！　Sandy Bridgeに死角なし!!

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CPUクーラー編

TEXT：鈴木雅暢

ZALMAN

CNPS7500-AlCu LED

実売価格：4,500円前後

問い合わせ先：03-5215-5650（アスク）
URL：http://www.zalman.co.kr/

アルミと銅のハイブリッドフラワー

　ZALMANのトレードマークでもあるフラワーヒートシンクを純アルミと純銅のハイブリッド素材で構成したCPUクーラー。中央にマウントされたファンは直径11cmで吹き付け型、回転速度は付属の手動ファンコントローラで調整可能。ファン回転時には埋め込まれた青色LEDが発光する。LGA775への取り付けの際にはバックプレートを使って専用リテンションを装着する必要がある。なお、姉妹品には純銅製の「CNPS7500-CuLED」もある。

ファンコントローラ「FANMATE 2」が付属。つまみを操作すれば、1,150～2,300rpmの範囲内で回転数を調整できる

SPECIFICATION
対応CPUソケット：LGA775、Socket478/754/939/940/AM2
ファン：11cm（1,150～2,300rpm）
サイズ（W×D×H）：121×121×67mm

サイズ

ANDY SAMURAI MASTER

実売価格：3,600円前後

問い合わせ先：support@scythe.co.jp
URL：http://www.scythe.co.jp/

大定番の大型トップフロー型クーラー

　6本のヒートパイプに重ねたフィンの上に12cm角の大型ファンを装着したトップフロー型のクーラー。メインフィンとサブフィンを交互に重ねることによってヒートパイプの熱を効率的に放熱する独自の多層フィン構造を採用している。背の高いヒートシンクが装着されたマザーボードと干渉する心配はあるが、大型のファンで上から吹き付けるためチップセットやVRMを冷却しやすい点もメリット。同社おなじみの交換式クリップシステムを採用しており、装着は簡単だ。

ソケット周囲のコンデンサなどとの干渉を避けるため、小型のヒートシンクに大型のフィンを積み上げたような構造となっている

SPECIFICATION
対応CPUソケット：LGA775、Socket478/754/939/940/AM2
ファン：12cm角（1,200rpm）
サイズ（W×D×H）：125×137×104mm（ファンを除く）

サイズ

刀2クーラー

実売価格：2,900円前後

問い合わせ先：support@scythe.co.jp
URL：http://www.scythe.co.jp/

ナナメのフィンでVRMも冷却

　大ヒットサイドフロー型クーラーの2代目製品。ヒートパイプがナナメに伸びていた初代製品に対して、2代目ではフィンが傾いて実装されている。これは横幅を抑えてほかの部品との干渉を防ぐとともに、マザーボード上の部品（VRMなど）に風を向けることを狙ったものだ。標準では1,500rpmの10cm角ファンを装備するが、さまざまな大きさ（6～14cm角）の汎用ファンに交換することが可能。装着方法は手軽なアタッチメント方式を採用している。

ナナメのフィンは、表面積を確保しつつ占有幅を抑えるほか、ファンの風をマザーボード上に送る効果がある

SPECIFICATION
対応CPUソケット：LGA775、Socket478/754/939/940/AM2
ファン：10cm角（1,500rpm）
サイズ（W×D×H）：105×82×149mm（ファンを除く）

ベンチマーク検証

　今回紹介した11製品を、下記のテスト環境で動作させ、冷却性能と動作時の騒音レベルを測定した。テスト内容は、Windows Vista起動後のほぼ無負荷状態のアイドル時、そして3DMark06 Build 110によるCPUテストを実行し、最高時のCPU温度と騒音レベルをチェックしている（計測器の仕様上30dB以下は測定不可能）。なお、ファンが別売りのIFX-14に関してはファンレス状態のほか、回転数1,200rpmの12cm角ファン（Xinruilian RDL1225SL）を装着した場合についてもテストを行なっている。また、手動で回転速度が変更できる製品については、最低回転時と最高回転時の両方をテストしている。さらに、今回のテストでは検証用マザーボードに「GIGABYTE GA-P35C-DS3R」を使用したが、BIOS設定内のCPUファン自動コントロール機能であるSmart FAN ControlをAutoの状態で測定した。そのため、グラフでは回転数固定型ファンであっても高負荷時とアイドル時で差が出る結果となっていることに留意したい。

　まず冷却性能については、ファン装着時のThermalrightのIFX-14が頭一つ優秀な結果を示している。さすがに超大型の高級モデルだけのことはあると言える結果だ。次いで、CNPS9700 LED、MaxOrbの結果がよい。また、低価格クーラーの薙刀の結果も良好だ。IFX-14はファンレスでもSilent 775Dなどコンパクトタイプのクーラーと同じくらいの結果を残しているが、時間経過とともに緩やかに上昇していく傾向があり、さらに長時間負荷をかけた場合にはもう少し上がるかもしれない。

　騒音テストだが、ここでもIFX-14が良好。ファンを装着した際の負荷時でもほかの製品のアイドル時並みの数値だ。ほかでは、CNPS7500-AlCu LED、MaxOrb、V1、CNPS9700 LEDなどファンコントロールが可能な製品の最低回転時や、PWMコントロール対応のSilent 775D、薙刀などの成績がよかった。ZALMANの製品は最高回転時でも騒音は低め、冷却性能の成績と合わせると、IFX-14、CNPS9700 LED、MaxOrbの成績がよい。また、ミドルレンジ以下では薙刀のコストパフォーマンスがかなりよいと言えるだろう。

パッケージの騒音値
パッケージにうたわれている騒音値はメーカーが用意した測定環境で測られた数値であり、一般的な使用状況を想定したものではないことが多々ある。メーカー公称値の過信は禁物だ

【検証環境】
CPU：Intel Core 2 Extreme QX6850（2.93GHz）
マザーボード：GIGABYTE GA-P35C-DS3R（Intel P35＋ICH9R）
メモリ：Kingston Technology KVR1066D3N7K2/1G（PC3-8500 DDR3 SDRAM 1GB）×2
ビデオカード：GIGABYTE GV-NX86T256D（NVIDIA GeForce 8600 GT）
HDD：Western Digital WD Raptor WD360GD（Serial ATA、10,000rpm、36GB）
OS：Windows Vista Ultimate、騒音計測距離：ファンから約10cm、暗騒音：30dB以下、室温：20℃