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PCパーツ100選
ケース編
TEXT:保坂陽一
アビー
AS Enclosure M5
実売価格:39,000円前後
問い合わせ先:045-306-6686
URL:http://www.abee.co.jp/
徹底的に静音性を追求したミドルタワーケース
image
 冷却性能よりも静音性能を重視したという、フルアルミミドルタワーケース。モノコック構造を採用することで高い剛性を確保するとともに、極力ダクトなどの開口部を少なくして、静音性能も高めている。また、両サイドパネルと天板、そしてシャドーベイの内側に遮音シートを標準装備し、内部の音を吸収するとともに、各パネルの振動も防止している。

 もう一つ特徴となるのは、シャドーベイの横に用意された「ミッドシップファンシステム」で、これは上下に取り付け位置を変更することが可能となっている。ケース前面ではなく、ここにファンを取り付けることで、より的確なエアフローを構築することができるだけでなく、前面からファンを離すことで、静音性を高めるという仕組である。

 少々高価なのが気になるところであるが、メンテナンス性も高く、長く使うつもりならば、決して損はないケースと言えるだろう。
image背面のケースファンに加えて、シャドーベイの横にもファンを搭載する「ミッドシップファンシステム」を採用。ケース前面にも12cm角ファンを増設可能となっている
imageサイドパネルおよび、天板に厚さ4mmの遮音シートを装備。パネルそのものにもしっかりとした折り返し加工を施すことで、振動を防止し、動作時のびびり音を押さえ込むようになっている
SPECIFICATION
カラー:シルバー、ブラック
フォームファクター:ATX
付属電源:なし
ベイ:5インチ×4(5→3.5インチ変換トレイ付属)、シャドー×7
標準搭載ファン:12cm角×1(背面)、12cm角×1(シャドーベイ横)
追加搭載可能ファン:12cm角×1(前面)
サイズ(W×D×H):201×485×430mm
重量:非公開
オウルテック
OWL-PCOX23(MB)
実売価格:19,000円前後
問い合わせ先:046-236-3522
URL:http://www.owltech.co.jp/
ファンコントローラ搭載の鏡面仕上げミドルタワー
image
 フロントパネル全体がまさしく鏡になっているミドルタワーケース。内部3カ所の温度表示が可能なLEDパネルや、2チャンネルのファンコントローラも標準搭載しており、デザインそのものはシンプルながらも、何かと目立つ存在である。

 オウルテックらしく、内部は質実剛健な作りになっており、シャーシ、ドライブベイともしっかりとした剛性を備えている。奥行きなども抜かりはなく、電源も含めて、安心してどんなパーツでも活用できることだろう。

 また、左サイドのインターフェースには、USBやオーディオに加えて、eSATAポートも装備している。普段机の上に置いておくPCケースだけに、鏡面仕上げには好みが分かれそうだが、機能面は実に安心できるスタンダードなものと言えるだろう。

 ちなみに、製品にはフロントパネルをきれいにするためのクリーニングクロスなども付属する。
imageフロントパネルはピカピカの鏡面仕上げ。2チャンネルのファンコントローラを備えるほか、鏡面パネルを透過して見えるLEDパネルも内蔵されている
image内部はまさしく質実剛健な作り。シャーシはザラッとした表面加工がなされており、普通のスチールタイプとは違った剛性と高級感を備えている。シャドーベイは着脱可能だ
SPECIFICATION
カラー:ブラック(フロント鏡面仕上げ)
フォームファクター:ATX
付属電源:なし
ベイ:5インチ×4、3.5インチ×2、シャドー×4
標準搭載ファン:12cm角×1(背面)
追加搭載可能ファン:12cm角×1(前面)
サイズ(W×D×H):200×541×440mm
重量:9.4kg
ソルダム
ALTIUM FCR2000
直販価格:25,200円
問い合わせ先:0276-30-3773
URL:http://www.soldam.co.jp/
HDDが送風板を兼ねるフルアルミケース
image
 アルミケースでは老舗のソルダムが、新しいスタンダードケースとするのがこのFCR2000だ。シャドーベイがHDDを放射状に取り付ける構造になった「RADIAL HDD-MOUNTER」を採用しているのが最大の特徴で、前後の12cm角ファンを最大限に活かす構造となっている。もちろん、しっかりと作られたアルミボディも冷却に貢献。HDDを2台以上搭載しなければ、これの効果は発揮できなさそうだが、ファンレスビデオカードやファンレスCPUクーラーなどとともに、全体のエアフローと静音性を考えるのなら、一度は試してみたい製品と言える。

 このほかにもさまざまなギミックが搭載されており、マザーボード裏には冷却用ホールが設けられているほか、ケース背面には大型のサイレンサーも標準装備。これだけの機能にしては安価だと思うがいかがだろうか。なお、microATX版であるFCR1000も発売されている。
image放射状にHDDをマウントするユニークな構造。HDDが整流板の役割をになうことで、フロントファンのエアフローをケース全体に送り込むという仕組みだ。HDDが少ないと効果減?
image背面にファンサイレンサーを標準装備し、CPUの裏側も冷却ダクトが設けられている。マザーボードの裏側に固定具を取り付けるCPUクーラーも、交換時にマザーボードを外す必要がない
SPECIFICATION
カラー:ソリッドシルバー、ソリッドブラック、カリビアンレッド、ユーロブルー、ホワイトパールマイカ、ディープパープル
フォームファクター:ATX
付属電源:なし
ベイ:5インチ×4(5→3.5インチ変換トレイ付属)、シャドー×5
標準搭載ファン:12cm角×1(前面)、12cm角×1(背面)
追加搭載可能ファン:9cm角×2(背面、専用オプション)
サイズ(W×D×H):202×509×432mm
重量:5.5kg
ソルダム
OLIEON
直販価格:29,190円
問い合わせ先:0276-30-3773
URL:http://www.soldam.co.jp/
拡張性を備えたmicroATX横長アルミデスクトップ
image
 一般的な横置きデスクトップケースを、さらに3.5インチベイ1個分ほど横に長くしたユニークな形状のmicroATXケース。天板はネジなどで固定はされておらず、力を入れて引っ張れば簡単に取り外して内部にアクセスできる。

 その大きさだけあって、薄型ながらも5インチベイと3.5インチベイが一つずつ使用でき、さらにシャドーベイは二つ使用可能。各ベイは着脱も可能となっている。ケースファンは9cm角ながらも3カ所に搭載されており、エアフローも十分。拡張スロットがLow Profileとなるのは少々残念だが、ATX電源が搭載できることもあり、選択しだいでさまざまな用途で活躍できるはずである。

 ただ、上部には液晶ディスプレイなどを乗せることが考慮されているようだが、それにしては天板の鏡面仕上げにあまり意味が感じられない。内部よりも、この広い上部をどう使うかが、本製品のポイントと言えるのかもしれない。
image各ドライブベイは着脱が可能。電源は奥行き15cmまでとされているが、3.5インチベイ側のことを考えると、なるべく奥行きの短いものを選んでおくほうが無難だろう
image大きさ的にはATXも入りそうなケースだが、使用できるのはmicroATXマザーボードで、拡張スロットはLow Profileとなる。奥行きには十分な余裕があるだけに、少々もったいない気もする
SPECIFICATION
カラー:ソリッドシルバー、ソリッドブラック、カリビアンレッド、ユーロブルー
フォームファクター:microATX
付属電源:なし
ベイ:5インチ×1、3.5インチ×1、シャドー×2
標準搭載ファン:9cm角×1(前面)、9cm角×1(背面)、9cm角×1(左側面)
追加搭載可能ファン:9cm角×2(背面、専用オプション)
サイズ(W×D×H):535×328×115mm
重量:4.9kg
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