その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:北川達也 | ||||||||||||||
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2007年の光学ドライブ事情の総括と、2008年の展望 | ||||||||||||||
2007年にはBD/HD DVD両対応のドライブや、これらの読み出しとDVDの書き込みが可能なコンボドライブなどが新たに登場した。しかし、次世代メディアの普及という面では、まだまだこれからの印象だ。一方、DVD±Rは、各社から20倍記録のドライブが登場した。 | ||||||||||||||
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2007年の光学ドライブ市場は、安価な記録型DVDドライブが依然として主流のままだった。Blu-ray Disc(BD)やHD DVDなどの次世代光学ドライブはBD/HD DVD両対応の製品が登場するなど話題性こそ高かったものの、普及という意味では盛り上がりに欠けた1年であったと言わざるを得ないだろう。と言うのも、注目を集めるはずだったBDやHD DVD対応ドライブは、製品が登場するまでのサイクルが長く、新製品が登場し始めたのは夏以降。しかも、記録型BD/HD DVD両対応のドライブは、現時点でもまだ5万円前後と高価で、一般のユーザーにとってはまだまだ高嶺の花の存在にとどまっている。 ただし、BD/HD DVDドライブは、こうした状況の陰で、2008年の本格普及に向けて着々と下準備を整えている。BDは、独自対応ながらすでに6倍速記録に対応した製品が登場。一方のHD DVDも2倍速記録対応ドライブを搭載したノートPCが登場する見込みだ。BD/HD DVDの読み出しに加えて、DVDの書き込み機能を搭載したコンボドライブも各社から登場してきた。 光学ドライブの価格は、年30~40%程度下がっていくのが一般的なので、2008年にはこうした製品が3万円台で購入できる可能性が高い。BD/HD DVDは、ハイエンドに記録対応ドライブ、ローエンドにコンボドライブの2本立てで価格を下げつつ普及を狙うことになるはずだ。 一方、記録型DVDは、DVD±R DLの16倍速化に続いて、20倍速記録に対応したドライブが各社から登場した。ただし、公式に20倍速記録をうたう記録メディアは存在しないため、実際に20倍で記録しようとした場合には、ドライブメーカーのWebサイトなどをチェックして、事前にメディアの対応状況を調べておく必要があるだろう。2008年以降にも、DVD-RW DL、DVDダウンロードなどへの対応というトピックは残っているものの、ドライブメーカー各社は、開発の主力をBD/HD DVDにシフトしており、記録型DVDの開発は基本的に終息に向かいつつある。今後は記録型DVDドライブの新製品は、徐々に減少していくことになるだろう。 2007年は、光学ドライブの接続インターフェースがSerial ATAへと本格的に移行を始めた年でもあった。IntelのICHでも8以降ではIDEがサポートされていないことを考えると、むしろ遅過ぎたくらいとも言えるが、この流れは、2008年以降、より一層加速していくことになる。とくにBD/HD DVD対応ドライブでこの傾向が顕著で、2007年秋に登場したBD/HD DVDの新製品はすべてSerial ATAであった。光学ドライブも今後は、Serial ATAが主流になるだろう。 |
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Serial ATA接続のドライブが普及 インターフェースのSerial ATA化が一気に進んだ。電源端子がSerial ATA専用であることもめずらしいことではなくなっている |
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BD/HD DVDへ対応したドライブが増加 Blu-ray Disc(BD)とHD DVD両対応のハイブリッドドライブや、BDの読み出しとDVDの記録に対応したコンボドライブが登場 |
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DVD±Rの記録速度は20倍が増加 DVD±Rの20倍速記録に対応した記録型DVDドライブが増えた。ただし、20倍速での書き込みが可能なメディアは限られるので注意したい |
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記録速度ベンチマーク | ||||||||||||||
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現在の記録型DVDドライブは、DVD±Rは20倍速、DVD±R DLは10倍速または12倍速記録、DVD-RAMへ12倍記録が一般的となった。書き込みが終了するまでの時間は、実データの記録前に行なわれるレーザーパワーの調整などに要する時間によって異なるが、DVD±Rの20倍速時で4分45秒前後、DVD-R DLの10倍速時で16分半、DVD-RAMの12倍速は、記録後のベリファイを行なった場合で16分弱である。ベンチマーク結果を見ても、記録速度向上の恩恵は、とくに容量の大きいDVD±R DLや、記録後にデータのベリファイが行なわれるDVD-RAMで大きいことが分かる。 こうした傾向は、記録容量が大きいBlu-ray Discでも基本的には同じで、4倍速記録は、2倍速と比較して約2分の1の時間で記録できている。6倍速記録が4倍速とほぼ同じ時間なのは残念だが、これは、フルCAV方式で記録を行なっていることが原因だ。Blu-ray Discでは、フルCLV記録は5倍速までしか行なえない。現在発売されている、6倍速記録とスペックに記されたドライブでも、あくまで最高速記録時のものとなっており、さらに言えば、その速度で記録できるメディアについても、一部に限られているのが現状だ。こうした事情は、記録型DVDドライブにおける高速書き込みと同様と言えそうだ。しかし、たとえば5倍速からスタートするZoneCLVやP-CAV方式を採用すれば、さらなる記録時間の短縮が実現できる。将来的にはより高速な記録が可能となるZoneCLVやP-CAV方式を採用したドライブが、市場に登場してくることになるだろう。 |
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【検証環境】 CPU;Core 2 Extreme QX9650(3GHz) マザーボード:ASUS P5E3 Deluxe(Intel X38+ICH9R) メモリ:Kingston Technology KHX11000D3LLK2/2G(PC3-11000 DDR3 SDRAM、CL=7、1GB×2) ビデオカード:ATI Radeon HD 3870リファレンスカード HDD:Western Digital WD Caviar WD3200AAKS (Serial ATA 2.5、7,200rpm、320GB) OS:Windows Vista Ultimate |
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発売日:12月28日
特別定価:2,310円
発売日:2022/11/29
販売価格:1,800円+税
発売日:2019/05/29
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発売日:2015/06/29
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発売日:2015/02/27
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発売日:2014/12/05
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販売価格:980円+税
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