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PCパーツ100選
TEXT:鈴木雅暢
CPU編
デュアルコアからクアッドコアへ
image2008年の主役となるPhenom、Penryn(開発コードネーム)がついに姿を現わした。Core 2シリーズのアーキテクチャがローエンドまで浸透したことで大いに盛り上がりを見せた2007年のCPU市場だが、2008年に向けても明るい材料が多い。
これが最新のトレンドだ (1)Core 2シリーズが依然として絶好調
(2)さらに魅力を増すローエンドモデル
(3)機能での差別化を図るモデルが増加
CPUの進化が止まらない盛況が続くCPU市場
 ここ1年ほどのCPU市場の活性化は目覚ましいものがある。とにかく性能の向上と価格の低下、省電力化、この三つがすごい勢いで進んでいる。1年前と価格の比較をしようとしても、1年前から販売が継続されている製品を探すのが難しい。それだけ勢いがあり、製品サイクルが短いということだ。製品名が同じ(似た)モデルでも消費電力の低下や性能面の強化などがこまめに行なわれており、文字どおり休みなき進化を続けている。

 たとえば、現在ミドルレンジの売れ筋であるCore 2 Duo E6750は実売で2万2,000円前後。1年前にほぼ同等品であるCore 2 Duo E6700は、6万6,000円前後で販売されていた。ちょうど3分の1である。2007年1月に発表されたCore 2 Quad Q6600は当時約11万円で販売されていたが、今や3万2,000円前後まで下がっており、これも3分の1以下である。

 もっと大きいのは、ローエンドモデルの充実だ。1万円前後の価格帯まで、Core 2 Duoと同じCoreマイクロアーキテクチャのデュアルコアCPUが広がり、「高性能かつ低消費電力」という恩恵を誰でも身近に感じられるようになったことで、市場は盛り上がっている。

 とくにCore 2 Duoの下位モデルとしてラインナップされたPentium Dual-Coreのコストパフォーマンス、省電力性能はそうとうなもので、ライバルであるAMDのAthlon X2とともに、CPU市場だけでなく、自作市場全体の活性化に大いに貢献している。つい最近でもPentium Dual-Core E2200(2.2GHz)、Athlon X2 BE-2400(2.3GHz)などが追加され、その下位モデルの価格はさらに押し下げられるという魅力的な状況が継続中だ。
Penryn&Phenomがついにデビュー
imageCore 2 Extreme QX9650
45nmプロセスルールで製造されたYorkfieldコアのCore 2 Extreme QX9650が登場。消費電力の目安となるTDPは130Wと従来のCore 2 Extreme QXシリーズから変わらないが、実測の消費電力は低くなっている。リテールパッケージには非常に大きなCPUクーラーが付属する
imagePhenom 9600
AMDのPhenomは、ネイティブクアッドコア、浮動小数点演算ユニットの強化、共有型3次キャッシュなどといった強化が図られた期待の新ブランドだ。Phenom 9600(TDP 95W)の発熱はかなり大きいが、付属するリテールクーラーはかなり簡素なのが気になる
Penryn、Phenomがデビュー 2008年の主役になれるか
 さて、CPU市場における最近の最大のトピックと言えば、AMDの新ブランド「Phenom」のデビューだろう。Core 2 Duoの登場以来、苦戦を強いられてきたAMDが、浮動小数点演算ユニットの強化、共有型3次キャッシュ、ネイティブクアッドコアなどといった強力な装備を携え、満を持して送り出した新ブランドがこのPhenomだ。しかし、これが意外に微妙な立ち上がり。クアッドコアながら2.3GHz/2.2GHzと動作クロックの低い下位モデルからリリースされたこともあって、性能的に今一つ奮わず、今のところ市場をさらに活性化させるほどの存在感を示せていない。

 また、Intelからは、開発コードネーム「Penryn」の名で呼ばれる新しい世代の先陣を切って、デスクトップ向けのクアッドコア「Yorkfield」がCore 2 Extreme QX9650としてデビューした。Penryn世代のCPUは、リーク電流の大幅な低減により従来以上の低消費電力化/高クロック化を実現できるという45nmプロセスで製造されていることが大きな特徴だが、QX9650の動作クロックはCore 2 Extreme QX6850と同じ3GHzでTDPも同じ130W。進化したイメージに乏しく、ハイエンド製品としてリリースされたこともあって注目度が低い印象だ。

 結局、2007年末の目玉として期待された製品は今のところ市場のさらなる起爆剤にはなれていないわけだが、2008年に向けては明るい材料が多い。Phenomは性能が微妙としてもその分価格は安く、これまで事実上Core 2 Quad Q6600しかなかった「買いやすい価格のクアッドコアCPU」の選択肢が広がった。上位のモデルが順調にリリースされ、ラインナップが整備されれば評価もまた変わってくるだろう。Penryn世代のCPUについても、実測の消費電力の低下は確認できており、2008年にリリースが予定されているレギュラーモデルに期待できる。また、45nmプロセスルールが本格的に立ち上がり、ローエンドモデルにまで採用されてくると、オーバークロックという楽しみも浮上してくる。

 いずれにしても、現在のCPU市場が非常に魅力的な状況であることは疑いがない。しばらく自作から離れていた方からは信じられないほどの高性能で、かつ消費電力も低いCPUがリーズナブルな価格で手に入る。数年前のハイエンドCPUから今のローエンドCPUに乗り換えたとしても、大きな進化を実感できるはずだ。購入のタイミングが悩ましいかもしれないが、一刻も早く最新世代のCPUを手に入れて、進化を身を持って体験したほうがよいだろう。
周波数だけじゃない!
CPU選びのポイント
対応CPUソケットの違い
Core 2 DuoはLGA775、PhenomはSocket AM2など、CPUによって装着できるソケットは決まっている。ソケットが同じでも電気的仕様の違いなどにより対応できない場合もある。
imageLGA775
Pentium 4の時代から利用されているLGA775。ピンがソケット側にあるのが特徴
imageSocket AM2
Socket AM2にはAthlon 64シリーズだけでなく、AM2+プラットフォーム対応のPhenomも装着できる
システムバスクロックの違い
システムバスは、CPUとチップセットの間のバス。Intel CPUシステムではチップセットを経由してメモリにアクセスするため、ここを高速化するとより速くデータをCPUに送り込むことができる。計算に使うデータがなければ休むしかないため、高速なCPUほどシステムバスを高速化する必要がある。
image
システムバスの高速化は、とくにIntel CPUで効果的。大量のデータに対して計算を行なう必要がある処理でとくに差が付く。もっとも、近年のCPUではデータの先読み機能などが発達しており、動作クロック向上ほどの効果はない
コア数の違い
CPUの中で、プログラムを解釈して計算を行なう部分を「コア」と言う。数年前までCPUにコアは一つだけだったが、技術の進歩により複数内蔵できるようになり、今では二つ内蔵する「デュアルコア」が一般的で、ハイエンドでは四つ内蔵する「クアッドコア」モデルも増えてきている。
image
コアが複数あると複数の作業を並行して行なえるため、同時に複数のソフトの処理が重なっても遅くならない。マルチコアに対応したソフトでは、一つの作業を複数のコアで分担して処理できる
キャッシュ容量の違い
キャッシュは、高速なCPUと、それに比べて低速なメインメモリとの速度ギャップを埋めるために用意された少量の高速なメモリ。近年ではCPUに内蔵するのが一般的だ。キャッシュが多ければ多いほどメモリアクセスが発生する確率が減り、パフォーマンスが向上する。ただ、動作クロック向上ほどの効果はない。
imageキャッシュは1次、2次の2段階に分けてCPUに内蔵されているのが一般的。1次キャッシュはよりCPUの中心部近くにあり、動作速度も高速である。Phenomでは共有型の3次キャッシュも内蔵する
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