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その他の特集（2011年）

激突！Bulldozer vs. Sandy Bridge

震撼性能！　Sandy Bridgeに死角なし!!

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ケース編

TEXT：保坂陽一

Lian Li

PC-A07

実売価格：18,000円前後

問い合わせ先：03-5298-3880（ディラック）
URL：http://www.lian-li.com/

フルアルミのスタンダードモデル

　前後に12cm角のファンを搭載した、スタンダードなアルミミドルタワーケース。外見的には地味で、作りや拡張性は標準的だが、着脱可能なシャドーベイでは、HDD側に振動防止用のゴムを取り付け、それをストッパーとしてはめ込む方式を採用。HDDそのものの着脱も簡単になっている。

　フロントダクトは両サイドに配置して静音性を高めているほか、前後のエアフローに加えて、天板中央にもダクトを備えることで、熱だまりを解消。サイドパネルにダクトはないが、その分アルミボディが冷却に貢献してくれるはずだ。加えて、ハイエンドビデオカードも十分取り付け可能な奥行きを備えており、電源も取り付けパネルごと背面に引き出すことができる。地味ながらも扱いやすく、クセのない作り込みが本製品の魅力と言えるだろう。アルミケースとしては価格がこなれており、スチールケース並みとなっている点もうれしいところである。

付属の振動防止用ゴムを取り付けることで、シャドーベイのHDDの着脱を簡単に行なえる。アルミの剛性はそれほどでもないが、安心して使える強度を備えている

背面ファンにはアルミのファンガードも付属。電源はバックパネルにネジ止めした後、背面側から引き出せるようになっており、内部ケーブルを整理する際などに便利である

SPECIFICATION
カラー：シルバー、ブラック
フォームファクター：ATX
付属電源：なし
ベイ：5インチ×4、3.5インチ×2、シャドー×3
標準搭載ファン：12cm角×1（前面）、12cm角×1（背面）
追加搭載可能ファン：なし
サイズ（W×D×H）：210×490×440mm
重量：5.4kg

Lian Li

PC-V350

実売価格：18,000円前後

問い合わせ先：03-5298-3880（ディラック）
URL：http://www.lian-li.com/

左右どちらからでも使えるユニークな大型アルミキューブ

　大型のアルミ製キューブタイプケースというだけでも目を引く製品ではあるが、何とこのケース、フロントパネルにはドライブベイもインターフェースも用意されておらず、電源とリセットスイッチがあるのみとなっている。5インチベイは左右に用意されており、どちらか一方を選択して使用することが可能。二つ使用できるのもポイントと言えるだろう。USBなどのフロントインターフェースは左側面に用意されている。

　マザーボードはmicroATXに対応するが、内部にはそれなりに余裕があり、大型のビデオカードも搭載可能。前面に取り付けられた12cm角ファン二つで冷却面にも不安はない。電源はATXタイプが使えるのもうれしいところで、シャドーベイにはPC-A07と同様の防振ゴムを使ったHDDの着脱可能ベイが採用されている。その大きさゆえに机の上での存在感は抜群で、どう使うか考えるだけでも楽しい製品である。

マザーボードトレイは背面から引き出し可能で、ビデオカードなどの交換も楽。大型のヒートシンクを備えたファンレスビデオカードなども、ケースファンと合わせることでしっかり活用できる

5インチベイは左右に突き抜けており、どちら側で使用してもよい。5インチベイが二つ使用できるので、さまざまな使い方ができるだろう。ただし、フロントインターフェースは左側面にしかない

SPECIFICATION
カラー：シルバー、ブラック
フォームファクター：microATX
付属電源：なし
ベイ：5インチ×2、シャドー×2
標準搭載ファン：12cm角×2（前面）
追加搭載可能ファン：なし
サイズ（W×D×H）：279×373×262mm
重量：非公開

SilverStone

SST-SG03

実売価格：17,000円前後

問い合わせ先：03-5298-3880（ディラック）
URL：http://www.silverstonetek.com/

拡張性と冷却性能を両立するゲーマー向けコンパクトケース

　アルミボディにメッシュ加工のフロント＆サイドパネルを組み合わせた、奥行きの非常に短いmicroATXミニタワーケース。それでいながらATX電源が使用でき、大型ビデオカードも使用可能となっているのがおもしろいところ。さらに、左サイドに3.5インチベイ、ケース底面からアクセスするシャドーベイなど、あらゆるスペースをムダなく活用できるようになっている。5インチベイの奥行きにも、制限はない。

　CPUの上に電源ユニットが配置されるため、内部はかなり狭く、詰め込み過ぎるとケーブルの取り回しが大変ではあるが、メッシュ加工のフロントやサイドのパネルと、フロントファンを活用することで、エアフローは確保されている。静音性はイマイチだが、コンパクトなハイエンドゲームマシンを作るにはもってこいと言えるだろう。

　なお、同社からこのケースにピッタリの電源とファンレスCPUクーラーも発売されている。

CPUのすぐ上に電源が取り付けられるため、大型のCPUクーラーなどは使用できないものの、GeForce 8800 GTX搭載ビデオカードなども搭載可能。ただ、配線の整理は少々めんどう

シャドーベイはケースの底面に二つ用意されているが、このベイは底面から取り外すことが可能となっている。アルミボディを採用しているため、狭いながらも冷却の心配はない

SPECIFICATION
カラー：ブラック、シルバー
フォームファクター：microATX
付属電源：なし
ベイ：5インチ×1、3.5インチ×1、シャドー×2
標準搭載ファン：12cm角×1（前面）
追加搭載可能ファン：12cm角×1（前面）、ブロアーファン×1（背面）
サイズ（W×D×H）：200×312×360mm
重量：3.5kg

Thermaltake

Bach Vx VF400BWS

実売価格：16,000円前後

問い合わせ先：sales-jp@thermaltake.com（日本サーマルティク）
URL：http://www.thermaltake.co.jp/

ハデさと静音性が両立するゲーマー向けデザインケース

　アルミフロントパネルと透明アクリルのサイドパネルが特徴的なミドルタワーケース。前面下部には14cm角の大型ファン、背面には12cm角ファンを搭載しており、見た目とはうらはらに静音性にも優れたものとなっている。

　サイドパネルは構造上それほど剛性が高くないが、背面の手回しネジを外せば、あとはレバーで簡単に着脱が可能。取り外し可能なシャドーベイには防振ゴムも使用されているほか、5インチベイはツールフリーで固定可能であるなど、随所にこだわりが見られる。USBやeSATAなどのインターフェースは天板中央に付いているので、設置場所には一考が必要だが、見た目で選んでも後悔はないはずだ。

　ちなみに、奥行きはそれほど余裕があるほうではなく、ハイエンドクラスのビデオカードではシャドーベイのHDDと干渉することがある（取り付けるスペースは確保されている）。あまり詰め込むには向いていないだろう。

着脱可能なシャドーベイには、防振ゴムを装備。HDDは専用ネジで左右からネジ止めするようになっている。14cm角ファンで5台分のエアフローもカバーしている

5インチベイの固定は、ドライブを挿し込んで、写真の樹脂製パーツを横から挿し込むだけでOK。フロントパネルと位置が合わないドライブは、ネジ止めすることもできる

SPECIFICATION
カラー：シルバー＆ブラック
フォームファクター：ATX
付属電源：なし
ベイ：5インチ×4、3.5インチ×2、シャドー×5
標準搭載ファン：14cm角×1（前面）、12cm角×1（背面）
追加搭載可能ファン：なし
サイズ（W×D×H）：210×475×497mm
重量：9.24kg