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PCパーツ100選
ビデオカード編
TEXT:橋本新義
ベンチマーク検証
 次に、ここまで紹介した14機種のカードの性能を一斉比較してみよう。
 今回は、3Dグラフィックス速度とWindows Vistaのエクスペリエンスインデックス、そしてシステムの消費電力を測定している。まずは、今回の測定内容と、注意点に関して紹介したい。

 3Dグラフィックスの速度に関しては3DMark06 Build 110とロスト プラネット エクストリーム コンディション体験版(DirectX 10版) Ver.1.01(2007年12月現在でダウンロード可能なパッチファイルを含むバージョン)の2タイトルを使用した。なお、ビデオカード用ドライバは、可能な限りハードウェアのみの性能差を確認するため、最新バージョンのドライバで統一している。

 3DMark06とロスト プラネットの解像度は、デフォルト(3DMark06は1,280×1,024ドット、ロストプラネットは1,280×720ドット)とWUXGA(1,920×1,200ドット)の2種類としている。またほかの設定は、3DMark06では標準設定を使用。ロストプラネットではデフォルト値がカードにより変わるため、今回は以下の画質設定で測定している。

・アンチエイリアス:OFF
・テクスチャフィルタ:異方性16倍
・Fur:DX10
・ほかの画質設定項目:高


 これは高速なカードに向けた設定なので、かなり高い負荷となる。低価格カードなどは非常に低い値が出てしまうので、その点には留意いただきたい。
 また、消費電力は、サンワサプライのワットチェッカーを使い、システム全体で測定している。アイドル時はWindows起動後3分間のもっとも低かった値を、高負荷時は3DMark06実行時の最大値を測定している。
ハイエンドとそれ以下の差が拡大最新GPUは消費電力低減傾向も
 さて、実際の性能に関してはグラフにまとめたが、まず2種類の3Dベンチマークで目立つのは、いわゆるハイエンドGPU(=GeForce 8800シリーズとRadeon HD 3800/2900シリーズ)を搭載した機種と、それ以外の機種に大きな差が付いている点だ。解像度にかかわらず、1ランク下の製品と比べて約2倍の大きな値となっており、グラフ上では非常に目立つ結果となった。実際の値も、3DMark06で一つの目安と言われている「デフォルトで10,000」をオーバーしており(Sapphire RADEON HD 3850 256MB GDDR3 PCIEはちょっとだけ足りないが)、非常に高速だ。ほかの製品では、価格に比例して性能がきれいに伸びており、GPUが1グレード上がるとだいたい2倍前後となっている。これは当たり前のようにも見えるが、実はビデオカードはたまに、価格が高いにもかかわらず、性能が低い製品が出てきてしまうことがあるのだ。今回はこうした製品がないということになるため、ある意味健全な結果と言えるだろう。
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 ロスト プラネットでも基本的な傾向は似ており、こと3Dグラフィックスの速度に関しては、ハイエンド製品の圧倒的優位が見えた格好だ。またこちらでは、LeadtekのWinFast PX8800 Ultra Leviathanが1ランク上に抜けている点も特筆できる。なお、ATI勢がNVIDIA勢に比べて不利な値が出ている(とくにハイエンドクラスで顕著)が、これはいわゆる特定GPUへの最適化の差だ。実際のゲームでもNVIDIA勢のほうが高速に動作するタイトルが多いため、一つの例として認識してほしい。
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 さて、消費電力は水冷ユニットを搭載したWinFast PX8800 Ultra LeviathanとRADEON HD 2900 XTの例外的とも言える高さが目立つ。またグレードごとの差は3DMark06と似た傾向で、ハイエンドクラスになってグッと上がる印象だ。ただし、最新GPUであるGeForce 8800 GT/GTS(G92)とRadeon HD 3800シリーズは、それ以外のハイエンドクラスと比較しても1ランク下に位置している点は注目できる。また、こちらでは全体的にATI勢が有利で、店頭などでの定評を証明した格好だ。とくにSapphireのRADEON HD 3850 256MB GDDR3 PCIEのアイドル時は非常に優秀で、ローエンドモデルであるAOpen XIAi 24P-DMC256Xよりも低くなっている。
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 エクスペリエンスインデックスに関しては、最高値が5.9に制限される関係上、大きな差は出ていないものの、基本的な傾向としてはやはり価格順にきれいに並んでいる。実際の値もローエンドクラスでもグラフィックスが3.5、ゲーム用グラフィックスが4前後をマークしており、ミドルレンジではほとんどが5前後と、コストパフォーマンス的に満足できるものだろう。
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総評
 最後に、これまでの結果を簡単にまとめ、2008年のトレンドを筆者の希望を含めて予想したい。

 まず、ベンチマーク結果から感じたのは、一般ユーザー向けのミドルレンジGPUまでの製品とハイエンドGPUを搭載するゲーマー向け製品の差が大きくなってきた点だ。これはここ数年徐々に拡大しているのだが、今回は2007年末に登場したハイエンドクラスGPUが強力なため、以前より拡大してきたと感じる。また、これらの新GPU搭載ハイエンドカードは、価格を3万円台前半の売れ筋価格帯に抑えている。ミドルレンジクラスに5,000~1万円程度足せば購入できるのだから、コストパフォーマンス的には非常に魅力的だ。ゴールドレコメンドのGIGABYTE GV-NX88T512H-Bは、言うまでもなくこうした製品の代表だ。3D速度を重視するユーザーにとっては、まさしくベストバイ製品と言えるだろう。

 そして、2007年の時点から大きく情勢が変わったのが、ローエンドカード。前述した価格帯の下落と性能向上により、ミドルレンジと比べてお買い得感が大幅に増した。こうしたトレンドが如実に表われているのが、シルバーレコメンドとしたAOpen XIAi 24P-DMC256Xだ。昨年では搭載モデル自体が少なかったHDMI端子を装備しつつも、価格は6,000円台と旧世代カード並み。もちろん、動画再生能力も非常に高く、コストパフォーマンス的には文句の付けようがない。

2008年はミドルレンジの強化と新ディスプレイ端子が焦点に

 そして2008年のトレンドだが、ほぼ確実なのは、ミドルレンジクラスの性能強化だろう。ベンチ結果を見ても傾向が掴めるように、現在はハイエンドクラスとの溝があまりにも大きいため、コストパフォーマンスの改善は急務に感じる。新製品は2008年春から夏の登場が予想されるが、製品価格を上げずにどこまで性能が上げられるか、NVIDIAとATIの手腕に注目したい。

 また、この2社の競争にも期待する。実は2007年のトレンドのうち、GPUの低消費電力化や動画再生支援機能の強化、HDMI端子の普及は、実はATIが先鞭を付けている。そしてATIはこうしたトレンドを掴み、価格を下げたことで売れ行きを伸ばし、一時期の不調より復活を遂げた。こうした点で、2007年は「やはりメーカー間競争は重要である」と感じさせてくれた1年であったが、この勢いを2008年にも期待したいのだ。

 そしてカードレベルでは、もう一つ大きなトレンドが見えている。ディスプレイ出力端子の新規格「DisplayPort(ディスプレイポート)」の登場だ。これはDVIの代替を狙う規格で、HDMIのように音声も1本のケーブルで転送でき、さらに2,560×1,600ドットなどの高解像度もサポートする。対応ディスプレイはすでに発売されているため、ビデオカードも近々登場してくるはずだ。

 こうした話題を見てくると、2008年もビデオカード市場はかなり話題の豊富な1年となりそうだ。
imageDisplayPort端子を初搭載したDellの「3008WFP」。すでに発売中である(直販価格:228,000円)
Direct X10.1で何が変わる!?
 GPUにおけるもう一つ重要なトピックとして、DirectXの新バージョンである10.1の登場と、GPU側の対応が挙げられる。DirectX 10.1はWindows Vista Service Pack 1(2008年第1四半期に公開予定)に含まれる。

 DirectX 10.1の特徴はいくつかあるが、3Dグラフィックスにおいて重要なのは、より高度な光源と陰影の表現が可能になること。これは「キューブマップアレイ」と呼ばれる複数のキューブマップを1パスでレンダリングする機能や、広域的な光源処理(グローバルイルミネーション:Global Illumination)を実現するための光源計算手法「アンビエントオクルージョン」によって実現できる。

 ただし、従来のDirectXと同様に、対応アプリケーション以外ではこうした機能は使えないが、DirectX 10対応ゲームが意外なまでに早く登場してきたことを考えると、2008年中にもゲーム側の動きがあるかもしれない。

 また、Windows Vistaでは、いわゆるマルチGPU(SLIやCrossFire)をOS側の標準サポート機能として取り込むための準備が進められているが(XPでは存在しなかった「マルチGPU用の修正ファイル」が出ているのはこうした事情がある)、DirectX 10.1はそうした動きをさらに進める役割も持つ。表面的ではないが、内部的には重要な改良点だ。
imageATIのRadeon HD 3800シリーズはすでにDirectX 10.1に対応済みだ
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