その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:橋本新義 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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DirectX 10とHDビデオ対応が早くも標準に | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2007年のビデオカードは、NVIDIA/ATIの2大GPUメーカーがDirectX 10対応のラインナップを揃えるなど、大きな変化のあった1年だった。2008年はDirectX 10ゲームタイトルの普及を受け、性能強化が焦点となりそうだ。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2007年のビデオカード市場には、1月のWindows Vistaの登場に始まり、大きなトピックがいくつもあった中でも、もっとも大きなトレンドと言えるのが、Windows Vistaで搭載されたDirectX 10への対応だ。GPU(グラフィックスチップ)メーカーのNVIDIAが2006年12月にGeForce 8800 GTX/GTSで対応を開始し、4月にはGeForce 8600/8400シリーズを発売したことで、主要な製品ラインナップをすべてDirectX 10世代に移行。対するATIは、若干遅れを取ったものの、5月のRadeon HD 2900 XTから対応を開始し、6月にはRadeon HD 2600/2400シリーズでラインナップを完成させている。 実際にユーザーがDirectX 10の恩恵を受けるには、ビデオカードに加えてWindows Vistaと対応アプリケーションも用意する必要があるため、一般ユーザーにはまだ縁が薄い感もあるが、ビデオカード側の対応は一気に進んだと言える。 同時にGPU内部の基本アーキテクチャの変革も進み、両者のDirectX 10対応製品は、すべてが「統合型シェーダー」という基本アーキテクチャを採用している。これは、従来のGPUでは「ピクセルシェーダー」、「バーテックスシェーダー」の2種類に分かれていた3Dグラフィックスの計算ユニットを、1種類に統合し、より複雑な計算を実行できるように配慮した構造だ(その代わりにハードウェア設計は複雑になる)。 統合型シェーダーが採用された理由は、DirectX 10の新機能では以前より複雑な3D計算が必要になったことが挙げられる。こうした処理では統合型シェーダーのほうが有利なことが多いためだ。 このようなGPUの世代交代と内部の変革により、2007年のビデオカードは昨年までの顔ぶれから一新されることとなった。この大きな世代交代が、2007年の最大のトレンドと言える。 しかし、ここまで紹介した世代交代は、あくまでも技術的なトレンドだ。ユーザーメリットは上述したように、Windows Vista+対応アプリケーションを使わない限りほとんどない。しかし、こうしたメリットの薄さとは裏腹に、パーツショップ店頭では、製品の世代交代は従来よりも早いペースで行なわれている。理由の中で大きなものが、二つ目と三つ目のトレンドとして挙げた動画再生支援機能と、価格の下落だ。 |
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ビデオカードを選ぶ上でのポイント | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ミドルレンジ以下でファンレス製品が増加 3年ほど前から増加してきたファンレス製品は、最新GPUにおける消費電力削減の波に合わせてさらに増加。ファンレスに対応するため、高温に強い固体電解コンデンサを搭載した製品も増加した |
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HDMI端子搭載機が増大 最新トレンドとしても紹介したが、動画再生支援機能の強化に合わせるように、HDMI端子搭載モデルも一気に普及。Radeon HDシリーズでは、DVI-Iからの変換コネクタを同梱するモデルも多い |
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ビデオメモリ容量が増加 最新ゲームやWindows Vista(Aero表示時)で要求されるビデオメモリ量の増大に対応して、カード側の容量も増加。1万円台の製品で512MBのメモリを搭載する製品もめずらしくなくなっている |
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動画再生支援機能は、ビデオ再生の画質を向上させ、さらに再生時のCPU負荷を(各種ビデオコーデックのデコード処理をGPUで実行して)下げるという機能。NVIDIAではPureVideo HD、ATIではAvivo(UVD)と呼ばれる。 最新世代GPUの動画再生支援機能は、Blu-ray DiscやHD DVDで使われる、いわゆるHD解像度(1,366×768ドットや1,920×1,080ドット)でのH.264(MPEG4 AVC)やVC-1といった再生時負荷の高い動画をGPU側でデコードできる設計となっており、数世代前のシングルコアCPU環境でもコマ落ちなしのHD動画再生を実現する。もちろん、DivXやWindows Media Videoといった、より負荷の軽いコーデックにも対応する。 現在はまだ普及しているとは言い難いHD動画だが、ユーザーの興味は強く、また再生支援による性能向上率も非常に大きい(1世代前までのGPUでは、上述の環境でコマ落ちをなくすことはほぼ不可能だった)。さらに、現行GPUであれば、GeForce 8400 GSやRadeon HD 2400 PROといったローエンド製品でも対応するため、製品選びのアピールポイントとしてはかなり強力と言える。 またこの歩調に合わせて、HDMI端子の搭載も急速に進んでいる。HDMI端子は大画面液晶テレビのみならず、液晶ディスプレイでも搭載機種が急速に増加し、さらにDVIにも容易に変換が可能なため、重要性は急速に高まっている。製品選びには見逃せないポイントだ。 三つ目のトレンドである低価格化は、ある意味で一番大きな変化とも言える。実は2007年は、ビデオカードの価格パターンの大きな枠組みが破壊された年でもあるからだ。 とくに大きな変動は、ローエンド製品。現行GPUを搭載するカードの「底値」は、実はここ数年、7、8,000円程度から動かなかった。5,000円台やそれ以下で販売される製品はあるにはあったのだが、それらは旧世代のGPUを搭載した型落ち品だった。しかし2007年は、ATIのRadeon HD 2600/2400搭載カードの一部が9月辺りから積極的に価格改定を実施し、ミドルレンジとローエンドの価格相場を2、3,000円前後大きく下げた。結果としてRadeon HD 2400 PROやGeForce 8400 GS搭載といった現行GPUのローエンドカードは、6,000円台から、つまり従来の底値以下で購入できるようになったのだ。 これらのトレンドを見据えた製品選びの指針としては、「現在のビデオカードは、最新世代GPUの製品が非常に強力で、お買い得」ということにつきる。写真で紹介した製品選びのワンポイントや、次ページからの製品紹介とあわせて、読者諸兄の参考となれば幸いだ。 |
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