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PCパーツ100選
TEXT:橋本新義
ビデオカード編
DirectX 10とHDビデオ対応が早くも標準に
image2007年のビデオカードは、NVIDIA/ATIの2大GPUメーカーがDirectX 10対応のラインナップを揃えるなど、大きな変化のあった1年だった。2008年はDirectX 10ゲームタイトルの普及を受け、性能強化が焦点となりそうだ。
これが最新のトレンドだ (1)DirectX 10対応・統合型シェーダー化は当たり前に
(2)動画再生支援機能が強力に。BDやHD DVDを余裕で再生可能に
(3)ローエンドやミドルレンジ製品が低価格化し、より手頃に
DirectX 10対応と動画再生支援機能が一般化
 2007年のビデオカード市場には、1月のWindows Vistaの登場に始まり、大きなトピックがいくつもあった中でも、もっとも大きなトレンドと言えるのが、Windows Vistaで搭載されたDirectX 10への対応だ。GPU(グラフィックスチップ)メーカーのNVIDIAが2006年12月にGeForce 8800 GTX/GTSで対応を開始し、4月にはGeForce 8600/8400シリーズを発売したことで、主要な製品ラインナップをすべてDirectX 10世代に移行。対するATIは、若干遅れを取ったものの、5月のRadeon HD 2900 XTから対応を開始し、6月にはRadeon HD 2600/2400シリーズでラインナップを完成させている。

 実際にユーザーがDirectX 10の恩恵を受けるには、ビデオカードに加えてWindows Vistaと対応アプリケーションも用意する必要があるため、一般ユーザーにはまだ縁が薄い感もあるが、ビデオカード側の対応は一気に進んだと言える。

 同時にGPU内部の基本アーキテクチャの変革も進み、両者のDirectX 10対応製品は、すべてが「統合型シェーダー」という基本アーキテクチャを採用している。これは、従来のGPUでは「ピクセルシェーダー」、「バーテックスシェーダー」の2種類に分かれていた3Dグラフィックスの計算ユニットを、1種類に統合し、より複雑な計算を実行できるように配慮した構造だ(その代わりにハードウェア設計は複雑になる)。

 統合型シェーダーが採用された理由は、DirectX 10の新機能では以前より複雑な3D計算が必要になったことが挙げられる。こうした処理では統合型シェーダーのほうが有利なことが多いためだ。

 このようなGPUの世代交代と内部の変革により、2007年のビデオカードは昨年までの顔ぶれから一新されることとなった。この大きな世代交代が、2007年の最大のトレンドと言える。

 しかし、ここまで紹介した世代交代は、あくまでも技術的なトレンドだ。ユーザーメリットは上述したように、Windows Vista+対応アプリケーションを使わない限りほとんどない。しかし、こうしたメリットの薄さとは裏腹に、パーツショップ店頭では、製品の世代交代は従来よりも早いペースで行なわれている。理由の中で大きなものが、二つ目と三つ目のトレンドとして挙げた動画再生支援機能と、価格の下落だ。
ビデオカードを選ぶ上でのポイント
imageミドルレンジ以下でファンレス製品が増加
3年ほど前から増加してきたファンレス製品は、最新GPUにおける消費電力削減の波に合わせてさらに増加。ファンレスに対応するため、高温に強い固体電解コンデンサを搭載した製品も増加した
imageHDMI端子搭載機が増大
最新トレンドとしても紹介したが、動画再生支援機能の強化に合わせるように、HDMI端子搭載モデルも一気に普及。Radeon HDシリーズでは、DVI-Iからの変換コネクタを同梱するモデルも多い
imageビデオメモリ容量が増加
最新ゲームやWindows Vista(Aero表示時)で要求されるビデオメモリ量の増大に対応して、カード側の容量も増加。1万円台の製品で512MBのメモリを搭載する製品もめずらしくなくなっている
 動画再生支援機能は、ビデオ再生の画質を向上させ、さらに再生時のCPU負荷を(各種ビデオコーデックのデコード処理をGPUで実行して)下げるという機能。NVIDIAではPureVideo HD、ATIではAvivo(UVD)と呼ばれる。

 最新世代GPUの動画再生支援機能は、Blu-ray DiscやHD DVDで使われる、いわゆるHD解像度(1,366×768ドットや1,920×1,080ドット)でのH.264(MPEG4 AVC)やVC-1といった再生時負荷の高い動画をGPU側でデコードできる設計となっており、数世代前のシングルコアCPU環境でもコマ落ちなしのHD動画再生を実現する。もちろん、DivXやWindows Media Videoといった、より負荷の軽いコーデックにも対応する。

 現在はまだ普及しているとは言い難いHD動画だが、ユーザーの興味は強く、また再生支援による性能向上率も非常に大きい(1世代前までのGPUでは、上述の環境でコマ落ちをなくすことはほぼ不可能だった)。さらに、現行GPUであれば、GeForce 8400 GSやRadeon HD 2400 PROといったローエンド製品でも対応するため、製品選びのアピールポイントとしてはかなり強力と言える。

 またこの歩調に合わせて、HDMI端子の搭載も急速に進んでいる。HDMI端子は大画面液晶テレビのみならず、液晶ディスプレイでも搭載機種が急速に増加し、さらにDVIにも容易に変換が可能なため、重要性は急速に高まっている。製品選びには見逃せないポイントだ。

 三つ目のトレンドである低価格化は、ある意味で一番大きな変化とも言える。実は2007年は、ビデオカードの価格パターンの大きな枠組みが破壊された年でもあるからだ。

 とくに大きな変動は、ローエンド製品。現行GPUを搭載するカードの「底値」は、実はここ数年、7、8,000円程度から動かなかった。5,000円台やそれ以下で販売される製品はあるにはあったのだが、それらは旧世代のGPUを搭載した型落ち品だった。しかし2007年は、ATIのRadeon HD 2600/2400搭載カードの一部が9月辺りから積極的に価格改定を実施し、ミドルレンジとローエンドの価格相場を2、3,000円前後大きく下げた。結果としてRadeon HD 2400 PROやGeForce 8400 GS搭載といった現行GPUのローエンドカードは、6,000円台から、つまり従来の底値以下で購入できるようになったのだ。

 これらのトレンドを見据えた製品選びの指針としては、「現在のビデオカードは、最新世代GPUの製品が非常に強力で、お買い得」ということにつきる。写真で紹介した製品選びのワンポイントや、次ページからの製品紹介とあわせて、読者諸兄の参考となれば幸いだ。
GPUメーカー 型番 コアクロック メモリクロック
NVIDIA

GeForce 8800 Ultra 612MHz 2.16GHz
GeForce 8800 GTX 575MHz 1.8GHz
GeForce 8800 GTS(G92) 650MHz 1.94GHz
GeForce 8800 GTS 500MHz 1.6GHz
GeForce 8800 GT 600MHz 1.8GHz
GeForce 8600 GTS 675MHz 2GHz
GeForce 8600 GT 540MHz 1.4GHz
GeForce 8500 GT 450MHz 800MHz
GeForce 8400 GS 450MHz 800MHz
GeForce 7600 GT 560MHz 1.4GHz
GeForce 7600 GS 400MHz 800MHz
GeForce 7300 GT 350MHz 667MHz
GeForce 7300 GS 550MHz 非公開
GPUメーカー 型番 メモリバス幅 ピクセルシェーダー数 対応DirectX
NVIDIA

GeForce 8800 Ultra 384bit 128(統合型) 10
GeForce 8800 GTX 384bit 128(統合型) 10
GeForce 8800 GTS(G92) 256bit 128(統合型) 10
GeForce 8800 GTS 320bit 96(統合型) 10
GeForce 8800 GT 256bit 112(統合型) 10
GeForce 8600 GTS 128bit 32(統合型) 10
GeForce 8600 GT 128bit 32(統合型) 10
GeForce 8500 GT 128bit 16(統合型) 10
GeForce 8400 GS 64bit 16(統合型) 10
GeForce 7600 GT 128bit 12 9.0c
GeForce 7600 GS 128bit 12 9.0c
GeForce 7300 GT 128bit 8 9.0c
GeForce 7300 GS 64bit 4 9.0c
GPUメーカー 型番 コアクロック メモリクロック
ATI

Radeon HD 3870 775MHz 2.25GHz
Radeon HD 3850 670MHz 1.6GHz
Radeon HD 2900 XT 742MHz 2/1.65GHz
Radeon HD 2600 XT 800MHz 2.2/1.4GHz
Radeon HD 2600 PRO 600MHz 800MHz
Radeon HD 2400 XT 700MHz 1.6GHz
Radeon HD 2400 PRO 525MHz 800MHz
GPUメーカー 型番 メモリバス幅 ピクセルシェーダー数 対応DirectX
ATI

Radeon HD 3870 256bit 320
(統合型)
10.1
Radeon HD 3850 256bit 320
(統合型)
10.1
Radeon HD 2900 XT 512bit 320
(統合型)
10
Radeon HD 2600 XT 128bit 120
(統合型)
10
Radeon HD 2600 PRO 128bit 120
(統合型)
10
Radeon HD 2400 XT 64bit 40
(統合型)
10
Radeon HD 2400 PRO 64bit 40
(統合型)
10
AGPビデオカードの現在
 ここ数年は毎年「これで最後では?」と噂が立つAGP版カードだが、2007年もしっかりと新製品が登場した。NVIDIA製GPUでは新製品が登場しておらず、じわじわと製品数減少の動きは出てきているものの、逆にATIが積極的にAGP版をラインナップしている。Radeon HD 2600 XT/2600 PRO/2400 PROの3モデルでAGP版が用意されており、性能もPCI Express版と変わりない。ただし、PCI Express版より多少高めの価格となっている。

 そして、店頭での人気もかなり高い。本文でも紹介したように、Radeon HDは動画再生支援機能Avivo(UVD)を搭載しているため、AGP世代のPCでもHD解像度の動画の再生がスムーズに行なえ、アップグレードの価値が大きいからだ。

 こうした動きを見ると、少なくとも2008年中ぐらいは、AGPカードの製品がなくなるといった事態にはならなさそうな見通しである。
imageRadeon HDシリーズはAGPモデルのラインナップが充実している
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