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高級パーツ vs. 低価格パーツ 2009
TEXT:長畑利博
電源対決
高級電源を選ぶ理由
低価格電源を選ぶ理由
電源ユニットはすべてのパーツに電力を供給する心臓部。これに問題があるとさまざまなトラブルのもとになる。また、出力に余裕があるとビデオカードやCPUのアップグレードなど、拡張時の心配も少ない。安心感を確保したいのであれば、やはり高級品だ。 消費電力の小さいパーツが増えてきた。ムリに大出力の高級品を選ばなくても、自分のPC構成に合わせた性能の電源を選べば十分。そもそもパフォーマンスには直接影響しないので、抑えた予算をほかのパーツに回したほうがお得でもある。
ROUND1 電源の出力表をチェックする
+12Vの仕様に注目
image  電源はPCで利用する各種パーツに合わせてさまざまな電圧を出せるように作られており、それぞれの最大出力についても出力表に記載されている。

 その中でもとくに重要な役割を持つのがCPUやビデオカードなどに利用されている+12V出力だ。この+12V出力は「+12V1、+12V2……」というように複数のラインに分割されている製品が主流。これはパーツ全体に安定した電力が行き渡るようにするための工夫である。高級と低価格の境を1万円とすると、低価格電源ではライン数が2系統の製品がほとんどだが、高級品では大出力なものが多いこともあって4~6系統といった多数のラインを持つものが目立つ。また合計出力も、低価格品のGORI-MAXが2系統46Aであるのに対し、高級品のReal Power Pro 1250Wは合計144Aと3倍近い出力を持つ。このクラスならばハイスペックパーツを安定させて動作させることができる。
image+12Vを1系統に絞ったハイエンドモデルも
大出力を1系統にまとめた製品もある。極端に消費電力の大きいパーツでは、1ラインごとの出力上限が足かせになってしまうからだ
CoolerMaster
Real Power Pro 1250W
実売価格:37,000円前後
問い合わせ先:support@coolermaster.co.jp(クーラーマスター)
URL:http://www.coolermaster.co.jp/
13.5cm角ファン 1,250W
image1,250Wという大出力と 高い拡張性がウリ
SLIに対応したビデオカードを3枚同時に動作させることのできるNVIDIA 3-way SLIシステムへの正式対応をウリにした製品。豊富な拡張性と最小700rpmの静音ファンが特徴
image+12Vを6系統持ち1、2、6ラインが20A、3、4、5ラインがが28Aととにかく大出力。休止時に電力を供給する+5Vsbも6Aと大きめ
恵安
GORI-MAX KT-750BJ
実売価格:8,000円前後
問い合わせ先:03-3980-6442
URL:http://www.keian.co.jp/
12cm角ファン 750W
image750Wの大出力を低価格で実現
実売8,000円前後という低価格を実現した750W電源。台湾メーカー製105℃電解コンデンサの採用により、コストを絞りながらも信頼性を高めている。拡張性も十分だ
image+12Vは必要最小限の2系統。出力はそれぞれ24Aとこちらも価格なりの構成となっている
結論
構成次第だがハイエンドパーツには高級電源が無難
低価格電源でもかなり大出力の製品が増えているが、ハイエンドCPUにSLI構成というようなPCでは電源の負荷は跳ね上がる。そういった場合はなるべく出力に余裕を持った電源を積むべきだ。逆にミドルレンジ以下の構成であればムダに出力を求めるより、品質などを重視したほうがよいとも言える。
ROUND2 出力安定性の違いを見る
スペック値では分からない電源の安定性
 出力表に記載されている各電圧の出力はその数値が大きいほど高性能なパーツを多数増設できるという目安にはなるが、電源選びがそれだけで決まるわけではない。いかに安定した電圧でそれぞれのパーツに電力を送り込めるか、つまり出力の安定性が重要なポイントとなる。

 掃除機や電子レンジなど、消費電力が大きな機器を使うと電圧が降下して照明などが暗くなったり、一瞬消えたりすることがあるだろう。PCでも同じように消費電力の大きなパーツに高い負荷がかかると、電源内部の電圧が降下することなどがある。高級電源では、こうした現象によってパーツへの電力供給が不安定にならない工夫が施されている。

 今回はミドルレンジ環境とハイエンド環境の2種類を用意して、高級電源と低価格電源の出力安定性の違いをチェックした。システムの負荷には負荷ソフトOCCT Perestroika 3.01と3DMark06をループモードに設定、連続動作させて負荷をかけている。電圧変化の測定には、マザーボードのメイン電源となるATX24ピン、CPU用の電源コネクタであるEPS12ピン、ビデオカード用のPCI Expressにテスターをそれぞれ挟み込み、ロガーソフトを使って電圧を計測している。
imageマルチGPU構成ではとくに電源に注意
ハイエンドビデオカードは、コネクタが2基必要な製品が多い。8ピンと6ピンの組み合わせを必要とするものもあり、電源の大出力も要求される
ミドルレンジ環境
(Core 2 Duo E8200+Radeon HD 4830)
高級
Seasonic
M12D SS-850EM
image
各電圧とも規定値内で変動幅も小さく、安定性は非常に高い
高級
CoolerMaster
Real Power Pro 1250W
image
さすが大出力だけあって規定値を下回ることもなく、安定している
低価格
玄人志向
KRPW-J400W
image
やや電圧が低くなることがあるが変化は小さめ。750WのGORI-MAXよりも変動は小さい
低価格
恵安
GORI-MAX KT-750BJ
image
ブレや電圧の低下はあるが極端なブレはない
ハイエンド環境
(Core i7-940+GeForce GTX 285)
高級
Seasonic
M12D SS-850EM
image
ハイエンド環境でも1,250WモデルのReal Power Pro 1250Wをしのぐ安定性を見せる
高級
CoolerMaster
Real Power Pro 1250W
image
ミドルレンジ環境とほぼ差がない状態で安定している
低価格
玄人志向
KRPW-J400W
image
ミドルレンジ環境と比べ、すべての電圧が低下。GORI-MAXよりも変動が大きくなった
低価格
恵安
GORI-MAX KT-750BJ
image
ミドルレンジ環境と比べると全体的に電圧が低下。ただしブレ幅はあまり変わらない
【検証環境】
[ミドルレンジ環境]
CPU:Intel Core 2 Duo E8200(2.83GHz)
マザーボード:ASUSTeK P5K-E(Intel P35+ICH9R)
メモリ:Patriot Memory PSD24G800KH(PC2-6400 DDR2 SDRAM 2GB)×2
ビデオカード:玄人志向 RH4830-E512H/HD(ATI Radeon HD 4830)

[ハイエンド環境]
CPU:Intel Core i7-940(2.93GHz)
マザーボード:FOXCONN Renaissance(Intel X58+ICH10R)
ビデオカード:GeForce GTX 285リファレンスカード
HDD:日立GST Deskstar P7K500 HDP725050GLA360(Serial ATA 2.5、7,200rpm、500GB)
OS:Windows Vista Ultimate SP1
計測機器:三和電気計器 PC20
結論
低価格電源でハイエンド環境を動かすのはリスクが高い
ミドルレンジ環境ではまったく問題のない低価格電源も、高負荷になると電圧が低下したり、ブレが大きくなったりした。出力の大きさは安定性の余裕につながるが、かと言って出力が大きければ安定性が高いというわけでもない。ハイエンドパーツで固めるなら高級電源を選んでおきたい。
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