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その他の特集（2011年）

激突！Bulldozer vs. Sandy Bridge

震撼性能！　Sandy Bridgeに死角なし!!

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TEXT：橋本新義

多目的仕様の省電力マシン vs. 変則仕様のハイパワーマシン

静音マシン対決

PCを快適に使う上で、決して無視できない静音性。自作PCはさまざまなパーツを組み合わせることにより、効率性を維持ししつつ極限まで静音性を高めることができる。鉄人たちの解決手法とはいかに!?

■	低消費電力の新世代パーツにより静音マシンはますます身近に

　自作PCにとって重要な要素の一つである静音性。以前はケースを含めてトータルで設計できるメーカー製PCが大きく有利な分野だった。しかしここ最近では、CPUを中心とした基幹パーツの低消費電力化や高性能な冷却パーツの普及などにより、自作PCでもメーカー製以上の静音性を備えたマシンを作ることが可能になってきている。とくに昨年から今年にかけて、マザーボードなど、従来あまり省電力化が図られていなかったパーツにまで低消費電力化の波が押し寄せ、静音マシンの自作はさらに手軽に、一方で奥が深いものとなりつつある。

　ここでは、そうした最新のパーツを使い、静音性を重視したマシンの作例対決を試みた。省電力・多目的マシン対巨大静音ファン搭載ハイパワーマシンという、好対照な対決を披露しよう。

基本パーツ別の重要度

CPUクーラー

★★★★★

ハイエンド構成で静音性を追求する場合、一般的に動作音が目立つのはCPUクーラーだろう。リテールクーラーの場合、アイドル時はともかくとして、高負荷時などは高回転で回り出し、それなりに動作音が目立つことになる。対策方法としては、大型・低回転のCPUクーラーへの換装が基本となるが、エアフローが優秀なケースを使える場合は、ファンレスの製品を使って徹底的な静音化を図れる場合もある。

PCケース

★★★★★

マシン全体の静音化を考える場合、実は非常に重要なのがPCケース。遮音性の高いケースを使えば、中のパーツの動作音が大きくても、ケース自体である程度抑えることができ、結果として静音性の高いPCを組み立てることができるからだ。可能であれば、大型ケースファンが搭載でき、静音性を重視した設計の製品を使いたい。剛性が高く防振性にも優れていれば、なおよしだ。

ファン

★★★★★

ケースファンをはじめとする各部の吸気／排気用ファンの動作音も、重要な静音化ポイントだ。基本は可能な限り低速回転のものを搭載すること。少しお金と手間がかかるがファンコントローラを活用するのもアリだ。

ビデオカード

★★★★★

GPUの発熱増大に伴い、かなり動作音が目立つようになってきた。基本的には購入時に静音性で製品を選ぶのが重要だ。また、最近は2スロット占有タイプのハイエンドクラスの製品のほうが静かな傾向もある。

電源

★★★★★

一昔前はそれなりに騒音が目立ち、対策の優先度が高かったパーツだが、現在ではケースに付属する安価な製品を除き、多くの製品の静音性が向上しているので、大規模な対策は必要ないだろう。

HDD

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現行製品ではモーターの動作音は小さくなっているが、シーク時の動作音や振動がPCケースに伝わって発生する共振などが耳に付く場合もある。HDDへの対策は隠れたポイントの一つでもある。

静音マシンのポイント

静音化は、トータルでPCパーツに手を入れる必要があるため、どれか1点だけを徹底的に静音化を図るという手法はほとんど通用しない。その時点でもっとも騒音の大きなパーツに対して手を入れても、次のパーツの音が目立ってきて……と、次々に改良を施さなければならないからだ。このため、静音マシンを自作する際は、あらかじめ複数のパーツに対して一気に対策を実行するという心構えで作業をするのがよい。数歩先を見通すべし。