その他の特集(2011年) | |||
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ファイルサーバー専用のPCを組む、まして10万円も投資するのであれば、相応のメリットが必要だ。その一つは絶対的な性能だ。今時のPCを組み立てるだけで十分実現できるが、いくつかの点で留意したい。 サーバーとしての安定動作に必要なのはマザーボード、メモリ、電源の信頼性。RAIDカードやLANカード以外の拡張カードを使うことを想定しなくてよいので、相性が出ることは少なく、パーツを安定して動作させること自体は難しくない。 まず、HDDのI/O性能を優先する。使うHDDが一般的に入手できるSerial ATA HDDであれば、性能を上げるのにRAID 0やRAID 5を採用したい。さらに、クリアすべき条件として容量1TBと信頼性が提示されている。これはRAIDを構成してそれだけの容量を確保する必要がある。そしてRAIDは故障からの回復が可能なRAID 1/0+1/5でなくてはいけない(RAID 0は高速化のみ)。 予算的にRAIDコントローラの導入は不可とすると、チップセットでRAIDをサポートする製品を選ぶことになる。また、サーバーにグラフィックス性能は不要。ということでRAIDサポートに加えてグラフィックスオンボードのマザーを選択する。 CPUについては、コアあたりの絶対性能よりマルチプロセスを効率よく捌けることを重視して、動作周波数は低くてもよいがマルチコアのものを選ぶようにしたい。メモリは家庭用ファイルサーバーということでさほど多くはいらない。 電源についても信頼性を重視して、必要な定格出力で高品質なものを選びたい。これまでのスペックを安定動作させるには500W未満の電源でも十分だが、それはきっちりとした実力を持つ電源の場合の話だ。連続動作させるのに、焼損する恐れのある電源は選べない。 ケースはコスト最優先。ただし、最低限HDDの収納可能台数が多いこと、 エアフローを確保しやすいことはチェックしたい。 |
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1 マザーボード HDDに優先的に予算を配分する関係上、マザーは定格で安定動作することに留意した上で機能要求を満たせることを基準に選んだ |
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2 CPU サーバー用OSやアプリはマルチタスク動作を前提にチューニングしているものが多い。マルチコアCPUはそうした環境で威力を発揮する |
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3 HDD 廉価なSerial ATAのHDDで信頼性の高いファイルサーバーを構成するためにも、RAID 0+1かRAID 5は実装したいところ |
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4 電源 電源はシステム全体の信頼性、安定性に与える影響が大きい。ケースは安物でよいから、予算の許す限り電源は少しでもよいものを選ぼう |
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パーツ構成 | ||||||||||||||||
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ポイント 1 マザーボード RAIDサポートのチップセットで選ぶ | ||||||||||||||||
トータルで廉価なデュアルコアCPUとマザーボードの組み合わせを基準に選んだ。オーバークロックを考えず定格動作での廉価なCPUとして残ったのはAthlon 64 X2シリーズである。オンボードでグラフィックスとRAIDをサポートしていることで絞り込んだ結果、新製品であるK9N2GM-FIHが残った。NVIDIAのGeForce 8200チップセットを採用し、NVRAIDで最大6台のHDDをつないでRAID 0/1/0+1/5をサポートするもので、機能面に不満はない。 | ||||||||||||||||
CPUをまず決め、RAID 5サポートを考慮すると、Socket AM2ではややマイナーなGeForce系チップセットを使うこの製品が残った | ||||||||||||||||
なるべくHDDにお金をかけたいということで、ハイエンドCPUは不要。デュアルコアで廉価という基準で選ぶとSocket AM2の製品が選択肢に残る | ||||||||||||||||
ポイント 2 電源とケース お金をかけるべきなのは…… | ||||||||||||||||
マザーボードはmicroATXだが、HDDの収容能力と放熱を考慮してATX対応のケースを選択。ATXケースであればもっと廉価なものも見付けられるだろうが、いずれにせよHDDの収容能力と放熱性をチェックしておきたい。組み立てるときの取り回しや見栄えといったことはサーバーマシンでは重要ではない。一方、電源については今回の構成なら500Wクラスで十分対応できるが、こちらはお金をケチらずに普通の製品より一つ二つグレードの高いものとする。 | ||||||||||||||||
動作の安定に重要な要因となるのは温度。ケースは仕上げや作りのよさより、きちんと冷却できることに重点を置いて選択する | ||||||||||||||||
組み立て後の状況を見て、必要ならケースファンを追加する。今回選んだNAPPA ECA3151-Bは、前面や背面、側面にファンを追加できる | ||||||||||||||||
ポイント 3 RAIDとHDD 0+1か、それとも5か? | ||||||||||||||||
HDD選びは容量単価を優先したいが、接続できるHDDの台数や予算のバランスもあり、320GBプラッタを採用したWD6400AAKSを選択した。余裕があれば750GBや1TBでもよいし、他社製品でも構わない(こちらは趣味の問題か)。 HDDが4台あればRAIDは0+1と5を選択できる。今回は容量の犠牲は1台分ですむRAID 5を選んだが、パリティ演算が高速な専用コントローラを持たない場合は性能面に不安がある。高速だが総容量が半分になるRAID 0+1と、どちらを選ぶかは悩ましいが、趣味(主義)で選んでよい。 |
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XP同様、OSが標準でドライバを備えていないチップセットでは、OSインストール中にドライバを読み込んでやる必要がある | ||||||||||||||||
1台ではそれほど発熱しないHDDでも、4台となると大きな発熱となる。サーバーはなかなか止められないので、最初に発熱量も十分チェックしたい | ||||||||||||||||
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