その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:鈴木雅暢 | ||||||||||||||
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HDDの性能を評価する指標は、大きく分けて「シーケンシャルアクセス性能」と「ランダムアクセス性能」の2種類に分かれる。シーケンシャルアクセスの性能はファイルコピーやバックアップなど、大容量データを転送するときの快適さを見るのに有効な指標で、OSの通常オペレーションなど日常的な操作における快適さの目安としてはランダムアクセス性能が参考となる。どちらもバランスよく高速であることが理想であるが、回転速度の向上は両方の高速化に効いてくるが、記録密度の向上は主にシーケンシャルアクセス性能のみを高速化させる。 シーケンシャルアクセス性能のテストとしては、Sandra Professional XIのファイルシステムベンチマークを実施した。シーケンシャルリードとシーケンシャルライトの性能を抜粋して掲載しているが、どちらかと言えば重要なのはリードである。HDDはキャッシュに書き込まれた時点で終了ステータスを返せるため、キャッシュ制御のちょっとした違いで差が出てしまうことがあり、ライトはあまりこだわっても意味がない。参考として見てほしい。 さて、トップは何とWD Caviar SE16で、スコアはリードで94MB/s。10,000rpmのWD RaptorとDeskstar 7K1000は、83MB/sで並んだ。シーケンシャルアクセスは記録密度が高いほうが有利とはいえ、2006年まではこの回転速度の差を逆転する製品は存在しなかっただけに、ここまで決定的にWD Raptorを負かす製品が登場したことは、新しい時代の到来を告げるものだ。 ランダムアクセス性能の優劣をシンプルに判断する用途には、リード/ライトを混在させた処理を含むアプリケーションレベルのテストが望ましい。ここでは、PCMark05のHDD Test Suiteから、ランダムアクセス性能が反映される三つの項目を抜粋して掲載している。各項目の内容は以下のとおりだ。 ・XP Startup(Windows XPの起動をシミュレートする。リード90%、ライトが10%) ・Application Loading(アプリケーションの起動シミュレート。リード83%、ライト17%) ・General Usage(Webブラウズなど一般用途のシミュレート。リード60%、ライト40%) こちらの結果は、やはり10,000rpmのWD Raptorがすべての項目でトップとなった。ランダムアクセス性能には、回転速度とシークタイムが大きく影響するため、これは順当だろう。しかし、それほど差がないスコアで日立GSTのDeskstar 7K1000が続いているのは立派。32MBキャッシュやソフトエラー抑制技術の効果が出ているのだろうか、7,200rpmのHDDとしては非常に優秀なスコアと言ってよい。Sandraのシーケンシャルリード/ライトのテストでよいスコアを出したWD Caviar SE16はここでは大きな差を付けられているが、記録密度の向上はシーケンシャルアクセスでは有利だが、ヘッドの位置決めに時間がかかるなど、ランダムアクセスでは不利になることもあるのでそういう面が影響したのだろう。 |
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【測定環境】 CPU:Intel Core 2 Extreme X6800(2.93GHz) マザーボード:MSI P35 Neo2-FI(Intel P35+ICH9) メモリ:センチュリーマイクロ CD1G-D2U800(PC2-6400 DDR2 SDRAM、1GB)×2 ビデオカード:MSI NX8600GT-T2D256E-OC(NVIDIA GeForce 8600 GT) システムHDD:日立GST Deskstar 7K160 HDS721616PLA380(Serial ATA 2.5、7,200rpm、160GB) OS:Windows Vista Ultimate |
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性能検証に引き続き、今回取り上げた3製品の発熱と静音性を検証してみよう。温度の計測には、S.M.A.R.T.対応ソフトの「Mam's S.M.A.R.T Reader」を利用。アイドル時は起動後約30分後の温度、そして、高負荷時はPCMark05のHDD Test Suiteをループさせた後のピーク温度である。なお、環境は性能検証時と共通だが、ケースには固定せず、単体で机の上に定置した状態で行なっている。 結果は、Western DigitalのWD Caviar SE16がもっとも優秀で、ついでWD Raptor、Deskstar 7K1000という順となった。日立GSTのDeskstar 7K1000で負荷時の発熱が大きい理由として考えられるのは、WD Caviar SE16よりも1枚多いプラッタ枚数だ。プラッタが1枚増えるとアーム/ヘッドは2組ずつ必要で、機械の駆動部品が物理的に増え、消費電力もボディ内の密度も上がることから、ある程度ほかの製品より発熱が大きいのも仕方ないことだろう。もっとも、高負荷時で51℃という数値自体は、とくに問題がないレベルだろう。 一方、イメージ的に発熱が大きいと思われがちな10,000rpmのWD Raptorだが、とくに発熱は大きくない。全体がヒートシンクの役割を果たすようなボディ形状を採用しているということもあるし、もともとムリをして10,000rpmを実現しているわけではないことも大きい。すでに何年も前からSCSI/SASなどのエンタープライズ向けハイエンドHDDでは、より高速な15,000rpmの製品があるわけで、決して技術的に最先端というわけではないし、そこからムリをしてコストダウンを図っているわけでもない。「10,000rpmだから発熱が大きい」ということには必ずしも結び付かない。 騒音のテストは、アイドル時と負荷時、両方の騒音をドライブから10cmほどの距離から計測した。負荷時とは、PCMark05のHDD Test SuiteのGeneral Usage実行時で、この処理にはドライブのシークが頻発するため、もっとも騒音が大きいときの音量と考えてよいだろう。結果だが、アイドル時の騒音が小さかったWD Raptorは、負荷時にはダントツで騒音が大きかった。とくにゴリゴリというシーク音が目立った。シークタイムがほかより高速なぶん仕方がないだろう。 |
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