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超定番パーツ vs. 超最新パーツ
定番シングルコアと新鋭のデュアルコア 新世代低価格CPU対決
TEXT:鈴木雅暢
性能を比較する
実際の性能と消費電力をベンチマークテストで比較
 セールスポイントは以上だが、やはり実際の性能と消費電力が分からないとピンとこない。それぞれのCPUの力関係を把握するために、ベンチマークテストの結果を見ていこう。環境は別掲のとおりだ。まずは例によってSandra Professional XI SP2の結果だが、Dhrystone(整数演算)はPentium Dual-Coreが上、Whetstone(浮動小数点演算)はAthlon X2が上とほぼ互角。SSE系命令を使った演算では、Intel CPUのみが対応する命令を利用するInteger x8を参考外としても、Float x4でもPentium Dual-Coreのほうがスコアがよい。シングルコアでクロックも低いCeleron 420は、予想どおりPentium Dual-Coreの半分以下のスコアだ。

 PCMark05 Build 120では、項目別に得意不得意が分かれている。はっきりとPentium Dual-Coreがよい項目は、File Decompresssion(ファイル展開)、File Decryption(ファイル復号化)で、Athlon X2は、File DecompressionとImage Decompression(画像表示)がよいスコアを出している。そのほかはほぼ互角だが、総合スコアではPentium Dual-Coreのほうが少しよい。Celeron 420は、グラフでも一目瞭然にスコアが悪く、どの項目でもPentium Dual-Core E2160の半分以下(40~45%)のスコア。

 TMPGEnc 4.0 XPressでのエンコード性能では、MPEG4 AVCでは17%、WMV HDでは8%ほどPentium Dual-Coreが優勢。SSE系命令の処理性能の差が現われていると思われる。マルチコアにも最適化されているため、Celeron 420はここでも大きく見劣った。
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【測定環境】
マザーボード:[LGA775環境]ASUSTeK P5K Premium/WiFi-AP(Intel P35+ICH9R)、[Socket AM2環境]ASUSTeK M2N32-SLI Deluxe(NVIDIA nForce 590 SLI)
メモリ:センチュリーマイクロ CD1G-D2U800(PC2-6400 DDR2 SDRAM 1GB)×2
ビデオカード:NVIDIA GeForce 8800 GTXリファレンスカード
HDD:Western Digital WD Raptor WD1500ADFD(Serial ATA 2.5、10,000rpm、150GB)
OS:Windows Vista Ultimate
ゲーム性能はPentium DC 消費電力はAthlon X2
 ゲーム性能はどうだろうか。定番ベンチマークテストの3DMark06は接戦ながら、Pentium Dual-Coreのほうが4%ほど総合スコアがよく、ゲームシーンだけのスコア比較(GameTest1とTest2の平均)では約6%に差が広がる。ほかのゲームでも傾向は共通しており、F.E.A.R.の平均フレームレート、リネージュIIのリプレイデータの再生フレームレートとも、小差ながらPentium Dual-Coreのほうがよいスコアをマークしている。DirectX 10対応のロスト プラネットでは、Snowで約12%、Caveでは約45%と大きな差が付いている。このことから、3Dゲーム性能では、Pentium Dual-Core E2160のほうがAthlon X2 BE-2350よりも有利だと言えそうだ。どちらもそれぞれのゲームをプレイするのに十分なスコアをマークしており、高性能なビデオカードと組み合わせれば、CPUは1万円台クラスでもスムーズにプレイできるはず。しかし、5,000円クラスのCeleron 420のみはつらい。3DMark06のゲームテスト平均ではPentium Dual-Core E2160の約63%のスコア、F.E.A.R.、リネージュIIなどのテストでもPentium Dual-Core E2160の半分程度のスコアしか出せていない。

 また、消費電力の比較では、アイドル時/負荷時ともにきれいにTDPの数値の順序に並んだ。Athlon X2 BE-2350のほうが、Pentium Dual-Core E2160よりもアイドル時で18W、高負荷時で6W、消費電力が低かった。Celeron 420は、そのAthlon X2 BE-2350よりもさらにアイドル時で7W、負荷時では14W低かった。
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システムトータルでのコストパフォーマンスは?
オンボードグラフィックスのコストパフォーマンスに注意
 低価格CPUを使うなら、マザーボードもできるだけ低価格な製品を使いたいと考える人も多いだろう。低価格マザーボード、グラフィックス機能を搭載した統合チップセット採用の製品が多いが、注目はそのグラフィックス性能だ。

 グラフを見ると分かるが、これらのオンボードグラフィックスの中で、現状もっとも性能がよいのがIntel G965チップセットが内蔵するGMA X3000コアだが、G965搭載の低価格製品を探すのは難しい。対して、Radeon X1250コアを内蔵するAMD 690系チップセットを搭載したAthlon X2向けのマザーボードは、1万円を下回る製品が豊富にある。GMA950コアを内蔵するIntel 945GCか、Chrome9 HCコア内蔵のVIA P4M900チップセット搭載した製品も低価格だが、AMD 690Gのグラフィックス性能にはおよばない。さらに、Radeon X1250搭載製品はDVI出力やHDMI出力に対応する製品も多い。コストパフォーマンスでは、AMD CPUのほうが有利になると言える。
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【オンボードグラフィックス機能ベンチマーク環境】
CPU:Core 2 Duo E6300(1.86GHz)
マザーボード:ASUSTeK P5K-V(Intel G33+ICH9)、GIGABYTE GA-965G-DS4(Intel G965+ICH8R)、ECS 945G-M3(V3.0)(Intel 945G+ICH7)、GIGABYTE GA-MA69G-S3H(AMD 690G+SB600)、BIOSTAR TF7050-M2(NVIDIA GeForce 7050 PV+nForce 630a)
メモリ:センチュリーマイクロ CD1G-D2U800(PC2-6400 DDR2 SDRAM 、CL=5、1GB)×2
HDD:日立GST Deskstar T7K80 HDS728080PLA380(Serial ATA 2.5、7,200rpm、80GB)
OS:Windows Vista Ultimate
オンボードグラフィックス機能を利用する場合
最安価格帯のマザーボードのグラフィックス機能はAMD系が有利
ビデオカードを利用する場合
どちらもほとんど変わらないが、Intel系マザーボードのほうが安価になる傾向
imageAMD 690G内蔵コアのRadeon X1250は、性能もそこそこよい上、DVIやHDMI出力にも標準で対応している製品がある
imageIntelのG33は旧世代のG965に性能面で劣る。ただし、マザーボードの価格は G33搭載製品のほうが安価な傾向にある
編集部の
まとめ
性能面では、すべてのテストを通じてCeleron 420はシングルコアのデメリットが大きく影響し、まったく勝負にならなかった。実売価格が半分とはいえ、性能もほぼ半分では、選ぶメリットはあまりない。改めてPentium Dual-Core E2160、Athlon X2 BE-2350の優秀さを感じる結果となった。

 この両者の比較では、CPU単体の性能だけで見ればPentium Dual-Coreのほうが少し上だ。エンコードでも、3Dゲーム性能でも、はっきりとよい傾向が出ている。一般アプリケーションでは得意不得意が分かれたものの、致命的にAthlon X2に劣るような項目もなかった。ただし、オンボードグラフィックスを利用する前提ならば、必然的に3Dゲームという用途はなくなるわけで、CPUの性能差を考慮してもAthlon X2+AMD 690Gのコストパフォーマンスがよさそうだ。また、消費電力でもAthlon X2 BE-2350のほうが1ランク低いので、静音性を重視するならこちらが有利だ。もっとも、どのファクターを見ても両者の差はわずかなので、あとはユーザーの好みの問題と言えるかもしれない。

 シングルコアCPUから乗り換える場合なら、どちらを選んでも間違いなく満足できるはずだ。
・CPU単体で見ると、Pentium Dual-Core E2160とAthlon X2 BE-2350は甲乙つけ難い
・AMD 690Gマザーボードとセットで考えると、Athlon X2のお買い得感が高い
・絶対的な価格以外でCeleron 420を積極的に選ぶ理由はない
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