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TEXT:宮崎真一 |
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独自仕様で至高の1枚を目指せ!
ハイエンド対決 |
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CPUやビデオカードの目まぐるしい進化に足並みを揃えるように、マザーボードも高性能化が進んでいる。とくに最近の製品は、複数のLANコントローラにRAIDコントローラ、さらにIEEE1394など豊富なオンボードデバイスがてんこ盛り状態となっている。こういった多機能化も基板面積を考えるとある程度以上の進展は難しく、そのためマザーボードメーカーはおのおの別のアプローチからほかの製品との差別化を図っている。
その一つとして挙げられるのが品質である。ハイエンド向けと称される製品のほとんどが、コンデンサにアルミ固体電解タイプのものを採用している。アルミ固体電解コンデンサは、温度による性能劣化がないため、製品寿命を延ばすことが可能となる。また、GIGABYTEはUltra Durable2という独自規格を打ちたて、高品質をウリにしている。
さらに、チップセットやVRMの発熱に対処すべくマザーボードの冷却方法にもメーカーによる違いが見られる。多くは各ヒートシンクをヒートパイプで結び、CPUクーラーのエアフローで冷却を行なうというものだが、なかにはヒートパイプがマザーボード上を縦横無尽に駆けめぐり、冷却効率の向上を果たしているものも見受けられる。そのほか、このクラスの製品では複数のPCI Express x16スロットが用意され、NVIDIAのSLIやAMDのCrossFireをサポートしている。また、メーカー独自のさまざまなオーバークロック機能が搭載され、BIOSにも豊富な設定が用意されている点も、ハイエンド向けマザーボードの特徴である。 |
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ASUSTeKのR.O.G.シリーズでは、Extreme Tweakerという名称でオーバークロック関係の設定が分かりやすくまとまっている |
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DFIもBIOSにGenie BIOS Settingという特別メニューを用意している。CPUコア電圧をかなり低く設定できるのが特徴の一つだ |
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coneco.net マザーボード 人気製品ランキング(2万5,000円以上限定) |
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(2007年9月13日~9月20日版) |
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順位 |
メーカー |
製品名 |
最安値 |
1位 |
ASUSTeK |
Blitz Formula |
36,940円 |
2位 |
ASUSTeK |
Striker Extreme |
39,580円 |
3位 |
ASUSTeK |
A8N32-SLI Deluxe |
25,095円 |
4位 |
ASUSTeK |
P5K Premium/WiFi-AP |
29,680円 |
5位 |
ASUSTeK |
L1N64-SLI WS |
41,580円 |
6位 |
ASUSTeK |
P5K3 Deluxe/WiFi-AP |
31,280円 |
7位 |
ASUSTeK |
P5N32-E SLI |
26,480円 |
8位 |
VIA |
EPIA-PX10000G |
32,340円 |
9位 |
GIGABYTE |
GA-P35-DQ6 |
27,603円 |
10位 |
ASUSTeK |
COMMANDO |
25,780円 |
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ハイエンドマザーの特徴はこれだ! |
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スロット構成 |
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PCI Express x16スロットを複数搭載し、CrossFireをサポートする製品も多い。ただし、Intel P35などは16レーンと4レーンという構成になる |
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ヒートパイプ |
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熱の移動に優れるヒートパイプを使い、チップセットやVRMのヒートシンクを結んで、CPUクーラーのエアフローを利用して冷却を行なう |
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付属品 |
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付属品もハイエンド向けの製品ではかなり豪華。ヒートシンクに装着するオプションファンや放熱フィンが付属するマザーボードもある |
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ASUSTeK |
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COMMANDO |
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実売価格:28,000円前後 |
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推薦人:鈴木雅暢 |
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機能満載のプレミアムな仕様がR.O.G.の真骨頂 |
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ゲームプレイヤー/オーバークロッカー向けの「R.O.G.」(Republic of Gamers)シリーズの第3弾としてリリースされたプレミアムマザーボード。8フェーズの同期整流回路にチップタンタルコンデンサ採用と電源部を徹底的に強化しているほか、ヒートパイプと基板裏に貼り付けた銅板による強力な冷却機能を備える。基板上には直接電源をON/OFFできるパワースイッチとCMOSクリアスイッチ、リアパネル部にはPOSTコード表示用LCDなど、オーバークロック設定時の実用性とプレミア感を兼ね備えた豪華な装備がうれしい。 |
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PCI Express x16が2本(片方はx4で動作)にPCIスロットが4本、そして付属サウンドカード専用スロットを備える |
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POSTコード表示用液晶は、起動に失敗した際の原因究明に便利。正常起動時には時刻が表示される |
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Specification
CPUタイプ:LGA775
対応CPU:Core 2 Extreme、Core 2 Quad、Core 2 Duo、Pentium Dual-Core、Pentium Extreme Edition、Pentium D、Pentium 4、Celeron
チップセット:Intel P965+ICH8R
メモリスロット:PC2-6400 DDR2 SDRAM×4(最大8GB)
拡張スロット:PCI Express x16×1、PCI Express x4(x16形状)×1、PCI×4
HDDインターフェース:Serial ATA 2.5×6、Ultra ATA/133×1
RAID:RAID 0/1/0+1/5
問い合わせ先:news@unitycorp.co.jp(ユニティ コーポレーション)
URL:http://www.asus.co.jp/ |
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DFI |
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LANPARTY UT P35-T2R |
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実売価格:36,000円前後 |
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推薦人:宮崎真一 |
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高品質で多機能なP35マザーボードならこの1枚 |
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ポイント1 |
コンデンサを必要としないデジタルPWM |
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ポイント2 |
3本のPCI Express x16スロットを搭載 |
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チップセットにIntel P35を採用することでシステムバス800MHz以上のLGA775タイプのCPUが利用できる。コンデンサはもちろんすべてに国内メーカー製アルミ固体電解タイプのものを搭載し、VRMにはコンデンサを必要としないデジタルPWMを採用している。また、PCI Express x16スロットは3本用意され、BIOSでレーン数の構成をx16+x4またはx16+x1+x1の2通りに設定可能。ヒートシンクに装着する放熱フィンが付属しており、オプションのプレートを用いることで外気によってCPUの冷却を行なうことができる。 |
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デジタルPWMはコンデンサを必要としないため、温度依存性がなくなり製品寿命が飛躍的に延びる |
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シリアルとパラレルポートを省略し、そこにはVRMに装着されたヒートシンクが張り出している |
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Specification
CPUタイプ:LGA775
対応CPU:Core 2 Extreme、Core 2 Quad、Core 2 Duo、Pentium Dual-Core、Pentium Extreme Edition、Pentium D、Pentium 4、Celeron 4xx
チップセット:Intel P35+ICH9R
メモリスロット:PC2-6400 DDR2 SDRAM×4(最大8GB)
拡張スロット:PCI Express x16×1、PCI Express x4(x16形状)×1、 PCI Express x1(x16形状)×1、PCI Express x1×1、PCI×3
HDDインターフェース:Serial ATA 2.5×8、Ultra ATA/133×1
RAID:RAID 0/1/0+1/5
問い合わせ先:052-619-1560(CFD販売)
URL:http://www.dfi.com.tw/ |
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