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超定番パーツ vs. 超最新パーツ
高機能ハイエンドタワーケース対決
TEXT:保坂陽一
静音性能と冷却性能を比較する
 三つのケースはそれぞれ静音性をウリとしているが、決して内蔵するファンが少ないわけではない。右のテストではそれぞれ標準で付属するファンをすべて使用しているが、三つのファンを備えているP182とCOSMOSが、二つのファンしか持たないAS Enclosure M5よりも静音性を発揮しているのはおもしろいところだ。もちろん、ファンそのものの騒音差はあるだろうが、両ケースの遮音効果の高さがよく現われていると言えるだろう。ただ、アルミケースによる放熱効果もあってか、AS Enclosure M5の総合的に高い冷却性能は見逃せない。ユーザーがどこに主眼を置くかで、評価は分かれるのではないだろうか。
image
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測定環境:以下のパーツを各ケースに装着し、3DMark06によるベンチマークテストを実行。その間のCPU温度、ケース内温度およびHDD温度の最大値を、SpeedFan 4.32により測定。ビデオカードの温度はベンチマークテスト終了直後の表面温度を別途温度計で測定。騒音はケース前面から約10cmの位置で、OS起動から3分後のアイドル時と、ベンチマーク動作時の最大値(高負荷時)を測定。環境温度25℃。

CPU:Intel Core 2 Extreme QX6700(2.66GHz)
マザーボード:ASUSTeK P5B Deluxe(Intel P965+ICH8R)
メモリ:ノーブランド PC2-6400 DDR2 SDRAM 1GB×2
ビデオカード:ATI Radeon HD 2900 PROリファレンスカード
HDD:Western Digital WD Raptor WD1500ADFD(Serial ATA 2.5、10,000rpm、150GB)
電源:サイズ 鎌力参 450W
CPUクーラー:リテールクーラー
OS:Windows Vista Ultimate
推薦人からのコメント
保坂陽一
Antec
P182
 静音性重視のケースとして、さまざまなギミックを搭載している本製品。構造的にはフロントパネルで前面にフタをして音漏れを防ぐ代わりに、背面上方に設けられた二つの12cm角ファンでしっかり排気、という感じだ。ファンは下部のシャドーベイと電源の間にあるものも含め、すべて3段階の回転速度調整が可能だが、騒音を考えると、よほどのことがない限りすべてLow設定で問題はないだろう。

 電源が下部に配置されていることもあって、CPUまわりの空間には多少余裕がある。直上にはケースファンが備わっていることもあり、ファンレスの大型ヒートシンクなどによる静音化を試すのもおもしろそうだ。上段のHDDケージ(ケース中央前部のシャドーベイ)に12cm角ファンを取り付ければ、ビデオカードにも直線的に風を送り込むことができるほか、電源の前にもファンが付いているということで、ケースによる冷却のみで、ビデオカードと電源も安全にファンレス化というのも夢ではない。HDDケージにファンを装着すると、シャドーベイとしては使用できなくなってしまうが、ファンはHDDケージに取り付ける方法と、HDDケージを取り払ってケース前面に直接取り付ける方法の2通りが選択が可能。筆者のお勧めは後者で、こうすることで大型ビデオカードなどの取り回しが一気に楽になる。ユーザーのパーツ選択しだいでさまざまな顔を見せてくれるというのが、本製品の楽しいところだ。

 ちなみに、水冷ユニットの装着が可能なのも本製品のウリではあるが、こちらはどれだけのユーザーが使用しているかは疑問。このケースは意外に内部が狭いので、チューブの取り回しに苦労することは想像に難くなく、何よりケースそのものの重量もあるので、外部水冷ユニットと接続した際の移動などにも注意したいところである。
image背面と上部の二つの12cm角ファンは、背面にあるスイッチでケースを開けることなく回転速度調整が可能。使い込みたいユーザー向けだ
imageフロントパネルの吸気口は手軽に開閉して、フィルタの掃除が可能となっている。ドライバーも何もいらないので、結構便利
image水冷ユニットの装着を可能とする、水冷ホース用の穴を装備。ただ、空冷がおもしろいケースなので、あえて水冷を使う必要はないかも
ライバルに一言 単純な冷却ならほかの2台に負けるかも。でも、自作PCとしての楽しさは負けてない!
橋本新義
クーラーマスター
COSMOS(RC-1000-KSN1-GP)
 このCOSMOSでは強力なライバルに対抗すべく、エアフロー面で斬新なアイディアが多く取り入れられている。ポイントとなるのが、HDDの冷却のために半ば常識となっているフロント吸気ファンの撤廃だ。フロントファンはエアフローの面からは必要度が高いものの、もっともユーザーから近い場所に置かれるファンとなるため、静音性では不利となる。そこでCOSMOSはこれを撤廃し、フロントからのエアフローはダクトによる吸気のみとした。ただし、それだけではエアフローが足りず、十分な冷却が不可能になる。その対策としてケース内の密閉度を高め、さらに排気を徹底的に行なうことで、半ば強制的にフロントからの空気流入を増加させるというアプローチが採られている。

 このコンセプトを実現すべく、天面奥には2基の12cm角ファンを、さらに背面に12cm角ファン1基を配置(回転数はすべて1,200rpm)。これらのファンが強力な排気を行なうことで、ケース内の空気圧を外気より下げ、ファンを使わずにHDDを冷却できるほどの吸気を強制的に発生させている。さらにマザーボードや拡張カードの冷却を十分に行なうため、底面にはなだらかな角度を付けた12cm角吸気ファンを配置。これらのファン配置により、基本的なエアフロー(空気の流れ)は底面とフロントから入り、天面へと一直線に流れるという図式となる。これは冷却の基本である熱対流(暖かい空気は上昇する)に従った構造だ。

 さらに振動対策として、側面パネルには強力な吸音材を装着し、各所をエアパッキングで密閉。さらにドライブベイのネジの固定にはシリコンマウンタを装着するなど、基本対策もおろそかにはしていない。こうした技の有効性は、今回の3機種中でもっとも静音性に優れているというテスト結果により証明されている。
image重要な「本体を密閉する」役割をになうサイドパネルには、密閉度を高めるための形状と、高い加工精度が導入されている。吸音材の効果も抜群だ
image底面(写真奥)の12cm角ファンにはわずかに角度が付けられており、天面(写真手前)の12cm角ファン2基との直線的なエアフローを実現している
imageフロントファンレスでエアフローが不足しがちな拡張カード部には、十分なエアフローを確保すべくカバーが取り付けられる
ライバルに一言 エアフローの基本に立ち返って設計された機能美! ほかのライバルにはない魅力だ
鈴木雅暢
アビー
AS Enclosure M5
 AS Enclosure M5に施されている静音フィーチャーは数多い。まず、トップカバーとサイドカバーの裏側には、ほぼ全面に4mmもの厚さがある遮音シートを貼り付けている。これは航空機や新幹線にも使われているという高級素材で、耳障りに感じる高音域のノイズカットに大きな効果があると言う。カバー自体も複雑な折り返し加工を施した上で、シャーシとの接触面を広く取る制振構造となっている。また、軽量なアルミケースではよく指摘されるHDDとの共振を防ぐため、HDDホルダーにはとくに肉厚の2.0mmアルミ板を採用し、その内側に制振シートを貼っている。実際にHDDを装着してみると非常に安定感があり、アルミケースの弱点をうまくカバーしていると感じた。

 そして、ユニークなのが、「ミッドシップファンシステム」。これはフロントのファンをフロントマスクのすぐ裏ではなく、ケース中央付近に搭載することで、騒音源をフロントマスクから遠ざけ、体感的なノイズを軽減するアプローチだ。このファンは上下に移動させることが可能で、ファンと拡張カードなどとの干渉をある程度防げるようになっている。これは悪くないアイディアだが、ダクトのようなものがあればもっと効果的だったように思う。なお、さらに冷却を強化したいユーザーのために、フロントマスク裏にも12cm角のファンを装着することができるスペースが用意されている。

 実際の測定結果についてだが、ほかの2製品はフロントマスクに開閉式のカバーがある点でいわば二重構造になっており、5インチベイへのアクセスのしやすさを犠牲にしている分、前面からの測定に対して有利だ。その中にあってまずまず健闘しているのではないかと思う。騒音は一般的なアルミケースよりも確実に低いし、温度計測のテストではほかの2製品に比べて優秀な値をマークしている。
imageトップカバーと左右のサイドカバー裏には、航空機や新幹線にも使われているという厚さ4mmほどの高性能遮音シートを標準で装備する
image標準装備のファンは背面と、HDDホルダー部分(ケース中央付近)の二つ。いずれも12cm角の1,000rpmタイプだ。フロントマスクの裏にも追加で装着可能
imageカバー、シャーシともに国産アルミ合金のみで構成。温度計測で優秀な値をマークしている点に素材を活かした設計の優秀さがうかがえる
ライバルに一言 見事だな……しかし、そのカバーのお陰だということを忘れるな!
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