その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:高橋敏也 | ||||||||||||||
動かないけど、どうしてよいか分からない……を解決! PC自作トラブルシューティング |
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初めてのPC自作。ほとんどの人が何事もなくハードウェアを完成させ、OSのインストール、ドライバのセットアップなどに進む。しかし、ごくまれに最初からトラブルに見舞われる場合がある。そう、たとえばハードウェアはきっちり組み上げたつもりなのに、電源が入らないといったトラブルである。 初めての自作PCで直面する、初めてのトラブルだ。何をどうしてよいか、まったく分からず不安になるのは当然のことである。また、高価なパーツを用意してチャレンジした自作なのだから、うまく動かないことに腹立たしい思いをする場合もあるだろう。しかし、トラブルに見舞われたら、まっ先にやらなくてはならないことがある。 トラブルの原因が分からないのだから、とにかく通電を止めて、それ以上のトラブルが発生しないようにする。そこまでやったら、まずは「落ち着こう」。焦っても仕方がない、お茶でも飲んで高ぶった気持ちを落ち着けるのがよい。 さて、パーツの仕様(規格)と組み合わせに問題がなければ、トラブルの原因は、次のどちらか一方である。 |
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自分ではしっかり確実に組み立てたつもりでも、ケーブルの接続を間違えているなどはよくある話。しっかり挿さっているように見えるコネクタが、実は浮いているというのは、自作のベテランでもよく犯すミスなのだ。だからまずは通電していない状態で、組み立て手順と状態を総点検しよう。 それでもダメなら、ここでようやくパーツに起因するトラブルを疑ってみる。具体的にはパーツの初期不良、そしてパーツ同士の相性問題だ。どのパーツがトラブルの原因になっているかを探るのは、結構難しい作業である。基本的な流れとしては、とにかくマシンの構成をシンプルにしてテストする。BIOSも表示されないというトラブルなら、ドライブ類を取り外し、ビデオカード以外の拡張カードがあるならそれも取り外して起動をテストする。 もっともシンプルな状態では起動するようなら、取り外したパーツの中に、トラブルの原因があると分かる。段階的にもとに戻し、テストを繰り返していけば真犯人を特定できる。手間のかかる方法だが、一番確実な方法でもある。 何の対処もしていないのに、トラブルが突然解消してしまった。そのほうがよっぽど気持ちが悪い。めったに発生するものではないが、トラブルに直面したら、じっくりそれに取り組んで原因を突き止めてから解消しよう。そのヒントになりそうなものをまとめてみた。 |
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電源が入らない場合、基板がショートしている可能性もあるので、まずは電源をOFFにしよう。電源のケーブルを抜くのがもっとも確実だ | ||||||||||||||
BIOS画面を表示させるだけなら、HDDや光学ドライブは必要ない。徐々に接続するパーツを増やすことで、問題の切り分けが行なえるのだ | ||||||||||||||
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原因と対策 | ||||||||||||||
いくつか原因が考えられるのだが、パーツの初期不良だと決め付ける前に、まずは以下の状況をチェックしてみてほしい。 ・電源ユニット背面の、メインスイッチがON(Iマーク側)になっているか ・本体ケースの電源スイッチとマザーボードの接続 ・CPU、メモリなどの主要パーツが、マザーボードにしっかり取り付けられているか BIOSセットアップ画面も表示されないというのは、配線のうっかりミスという場合が多い。電源ユニットとマザーボードが接続されているかや、液晶ディスプレイのケーブルが抜けていないかもしっかり確認してみよう。 |
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「○」マーク側がスイッチONと勘違いしがちだが、「I」マーク側に倒しておかないと電源がONにならない。まずはここを確認しよう | ||||||||||||||
目立つATX24ピンは接続しても、4ピンのATX12Vの配線を忘れてしまいがち。ビデオカードの補助電源も見落としがちなポイントだ | ||||||||||||||
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原因と対策 | ||||||||||||||
各パーツが正常に接続されている場合、起動時のビープ音は「ピッ」と短く鳴る。それ以外のビープ音、たとえば「ピーッ、ピッピッ」といった音がして、正常に動作しない場合は、接続などにトラブルがある。要するにビープ音でトラブルがあることを、教えてくれているのだ。 なお、ビープ音の意味は、BIOSメーカーによって異なる。短い「ピッ」以外のビープ音がした場合は、マザーボード付属のマニュアルで、エラー内容を確認して対処しよう。 また、最近のマザーボードの一部には、起動時の各種ステータスを2桁の16進数で表示するLEDが付いていることがある。この数字をマニュアルと照らし合わせることで、起動がストップした箇所を特定でき、トラブル解決に非常に役立つ。 |
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代表的なビープ音の意味(Award BIOSの場合) | ||||||||||||||
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原因と対策 | ||||||||||||||
ケースには電源やHDDのアクセスランプが搭載されているものが多いが、これが点灯していない場合は、ケースのランプから延びているケーブルが、マザーボードに接続されていない可能性がある。あるいはマザーボードに接続されていても、極性が逆に接続されている。 電源スイッチ、リセットスイッチのコネクタには極性がない(=逆に挿しても動作する)のだが、ランプに関してはプラス、マイナスの極性がある。つまり、逆の向きで接続してしまうとランプが点灯しないのだ。接続自体はされているのに光らない場合は、マシンの電源をOFFにし、コネクタを逆の向きに挿し直してみよう。 |
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ケーブルの極性に注意 コネクタに「+」と「-」が書かれているものが多いが、ケーブルの色でも見分けることが可能だ。白または黒はマイナス、それ以外の色はプラスとなっている |
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原因と対策 | ||||||||||||||
いくつか原因は考えられるが、熱によるトラブルが疑わしい。まず考えられるのが、CPU表面とCPUクーラーの接触が悪い場合。接触が悪いと、起動からしばらくしてCPUの温度が高くなったときにトラブルとなる。CPUクーラーのファンが回っていないなどの場合も、熱を逃がし切れなくなってトラブルになることがある。 このほか、本体ケースのファンのケーブルが接続されておらず、内部の熱を逃がし切れなくなったときにも同様のトラブルが発生する。やけどに注意しながら(パーツは想像以上に熱くなる)、CPUクーラーやビデオカードなど、異常に温度が上昇しているパーツがないかもチェックしてみよう。 |
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CPUクーラーが浮いていない? プッシュピンでCPUクーラーを固定するLGA775/1366ソケットの場合、ピンの押し込みが甘く、CPUとクーラーの接触が不十分で熱暴走することも |
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