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Vistaマシン完全作成マニュアル
Aeroの快適性に大きくかかわる次世代PCの最重要パーツ
TEXT:橋本新義
Windows Aeroのパフォーマンスに関するさまざまな疑問を解決!
AGPとPCI Express、スロットの違いで性能に差が出る?
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最新GPUを搭載した製品でもほとんど差はない

 Aeroを使う上での性能において気になる方が多いと思われるのが、ビデオカードの接続インターフェースによる性能差だ。しかしこの点に関しては心配は無用。少なくとも現状では、カード側が同仕様であれば、スロットの差による性能差はまったくと言ってよいほどない。

 今回は実際に、GIGABYTE製のGeForce 7600 GS搭載カードでエクスペリエンスインデックスの比較を行なってみたのだが、PCI Express版のほうがGPUコアクロックが50MHz高いにもかかわらず差は見られなかった。同仕様のカードの場合、AGP版のほうが価格が高いという別の問題があるものの、カード側の性能が高ければ、AGPでもAeroは十分快適に使える。
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ビデオメモリの容量によるパフォーマンスの差は?
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それなりの性能差はあるものの、あまり体感できない

 冒頭でも紹介したように、Aeroを使うための条件で重要なポイントの一つがビデオメモリ容量だ。しかし、ビデオメモリの容量による性能差はあるのだろうか? そこで今回は、GIGABYTE製のGeForce 7600 GS搭載カードの256MB版と512MB版を用意し、エクスペリエンスインデックスを比較した。結果はご覧のとおり、512MB版でグラフィックの値が0.3高い。512MB版はGPUコアクロックも50MHz高いのだが、同じく50MHz差のあるPCI ExpressとAGP版の比較で性能差がない点や、ゲーム用スコアの差がない(双方とも4.8)などから、これはほぼビデオメモリの容量差と思われる。ただし、体感では、256MBと512MBでは、あまり大きな差はないと言ってよい。
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デスクトップの解像度の違いでどれだけ処理が重くなる?
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1,600×1,200ドット辺りから影響が大きくなる

 3Dゲームを楽しむゲーマーの間では、画面の解像度に関する設定が、快適にゲームをプレイするポイントの一つとして知られている。解像度を上げるとフレームレート(描画速度)は低下するが、同じ3Dグラフィックスを使うAeroでは、こうした影響はあるのだろうか? 実はAeroでも、解像度を上げていくと負荷が増大し、超高解像度では意外と大きな差となる。GIGABYTE GV-NX76G256D-RHで実際に検証してみると、1,280×1,024ドット以下ではあまり感じないが、1,600×1,200ドットや1,920×1,200ドットではかなり負荷が高く感じる。1,280×1,024ドットでまったくコマ落ちなく使えるレベルのカードでも、1,920×1,200ドットでは、少々ながらコマ落ちが感じられる程度にまで速度が低下するほどだ。高解像度環境で使うにはそれなりのビデオカードを使う必要がある。
【使用したビデオカード】
GIGABYTE GV-NX76G256D-RH(PCI Express x16/256MB)
GIGABYTE GV-N76G256D-RH(AGP 8X/256MB)
GIGABYTE GV-NX76G512D-RH(PCI Express x16/512MB)

【測定環境】
CPU:Intel Core 2 Duo E6700(2.66GHz)
マザーボード:ASUSTeK P5B-V(Intel G965)【PCI Express x16】、ASRock ConRoe865PE(Intel 865PE)【AGP 8X】
メモリ:センチュリーマイクロ CD512M-D2U800(PC2-6400 DDR2 SDRAM 512MB)×2、ノーブランド PC3200 DDR SDRAM 512MB×2
HDD:Maxtor DiamondMax 10 6B250S0(Serial ATA 2.5、7,200rpm、250GB)
OS:Windows Vista Ultimate
Windows Vistaでさらに重要性が高まる動画再生支援機能
 Vista時代に合わせて、PCでの普及が見込まれているコンテンツの一つに、いわゆるHD解像度ビデオ(1,280×780ドットや1,920×1,080ドットなどの高解像度動画)が挙げられる。

 Windows Vistaでも、Blu-ray DiscやHD DVD(言うまでもなく、これらはHDビデオメディアの代表的存在だ)に向けた、Windows内部の著作権保護機能の強化や、ビデオ編集用アプリケーション「Windows ムービーメーカー」がHD対応となる(Home PremiumとUltimate)など、HD動画をサポートする体制がある程度整えられている。HDビデオを見据えたVistaにおいてますます重要度が高くなるのが、最近のGPUが搭載する動画再生支援機能だ。NVIDIA GeForceシリーズでは「PureVideo」、AMD(ATI)のRadeonシリーズでは「AVIVO」という名称で知られている。

 一口に再生支援と言っても、基本的な役割は二つある。まず一つ目は、動画再生の高画質化機能。これは、ビデオファイルに含まれるノイズや、再生する際に発生するノイズをデジタル処理で低減する「ノイズリダクション」や、解像度の低い動画の解像度をデジタル処理で補完し、鮮明さを失わずに高解像度化する「アップスケーリング」といった機能が代表的だ。二つ目は、DVDやビデオ(動画)ファイルの再生に必要な処理の一部をGPUが担当し、CPUの負荷を下げる(本来の意味での)動画再生支援機能だ。

 最近のGPUではとくにBlu-ray DiscやHD DVDといったbitレートの高いHD動画再生時のCPU負荷の低減に注力している。これらの動画はCPUだけで再生を行なおうとすると、デュアルコアCPUが必須になるほど負荷が高く、再生支援機能は製品の差別化ポイントとなるからだ。

 Vista時代のビデオカードを選ぶ際には、Aero対応だけでなく、こうした動画再生支援機能やその性能、さらにはDVI端子のHDCP(ビデオカードとディスプレイ間の著作権保護規格)への対応などにも注目したい。
image ゆっくりとながらしだいに身近になりつつあるHD解像度ビデオ。Windows Vista時代では本格的な普及が期待される
Vistaによって統合型シェーダーへシフトするGPU
 Vistaがビデオカードに与える影響は、Aeroのほかにもう一つある。それは、ゲーム/マルチメディア用の機能拡張プログラム「DirectX」のVista専用版「DirectX 10」によるものだ。DirectX 10の中核となるのは、3Dグラフィックスを担当する「Direct3D 10(D3D10)」だ。D3D10では、3Dグラフィックスのテクスチャ(模様)処理に対して、現行のDirect3D 9に比べて高精細かつ複雑な処理が行なえるように拡張される。そしてD3D10の拡張は、それを実行するハードウェア(つまりGPU)にも変化を要求するのである。これがVistaがビデオカードにもたらすもう一つの大きな要素、「統合型シェーダー」だ。

 現在一般的なGPUでは、シェーダーユニットは2種類に大別される。主に座標計算や物体の変形を行なう計算機「バーテックスシェーダー」と主にテクスチャマッピングなど、色の制御を行なう計算機「ピクセルシェーダー」だ。対して統合型シェーダーユニットは、より複雑な計算が可能な単一構造の計算機を多数組み合わせて、3Dグラフィックスに必要な演算処理を実行するシステムだ。シェーダーユニットが複雑化するため回路設計の難易度は急激に増すものの、実行可能なソフトウェアの柔軟性は大きく増し、バーテックスシェーダーとピクセルシェーダーの組み合わせでは不可能な、両者の間をループさせる複雑な演算処理が可能となる。

 D3D10対応GPUをバーテックスシェーダーとピクセルシェーダーの構成で実現することは不可能ではないが、D3D10で搭載される新機能を高速に描画するためには、統合型シェーダー設計が理にかなっているため、D3D10対応GPUは基本的に統合型シェーダーとなる。現在 唯一のD3D10対応GPUであるNVIDIA GeForce 8800シリーズをはじめ、近々登場すると見られているATI のD3D10対応GPUでも、統合型シェーダー構成が採用されることがすでに発表されている。
image GeForce 8800 GTXは、128基もの統合型シェーダーを搭載することで優れた性能を達成している
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