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Vistaマシン完全作成マニュアル
TEXT:橋本新義
Aeroの快適性に大きくかかわる
次世代PCの最重要パーツ
imageWindows Vistaの登場により、もっとも大きな影響を受けるのがビデオカードだ。Aeroの登場により、従来はゲームをプレイしないユーザーにもある程度高性能な3Dグラフィックス機能が要求されるためだ。
パーツジャンル別解説

ビデオカード編
Vistaを境に激変するビデオカード
 Windows Vistaの登場で、もっとも影響を受けるPCパーツがビデオカードだ。その理由は、本誌読者にはもうおなじみだろうがVistaの新ユーザーインターフェース「Windows Aero」である。

 Aeroは、各種のウィンドウやデスクトップの背景など、基本的なデスクトップ画面の部品を3Dグラフィックス技術「Direct3D」を使って表示することで、ウィンドウ枠のすりガラス状表示や、新タスク切り換え機能「フリップ3D」に代表される従来のWindowsよりも精細かつ自由度の高いアニメーション表示などを実現する。さらに従来は大部分をCPUが行なっていたウィンドウの重ね合わせなど、負荷の高いグラフィックス処理をビデオカード(GPU)が担当することで、多数のウィンドウを開いた状態など、高負荷時の応答性向上などを果たす技術だ。

 Aeroのアニメーションは、これまではともすれば地味だったWindowsの基本操作を楽しいものにしてくれる。さらに、従来PCに不慣れなユーザーにとっては慣れるまで今一つ分かりにくかった基本操作の概念を視覚的に表現し、操作の習得を容易にするという効果もある。たとえば新規ウィンドウの表示において、何もないところからウィンドウの枠がフェードインするアニメーションや、ウィンドウ最小化→タスクバーへの格納において、ウィンドウが吸い込まれるように縮小するアニメーションが代表的だろう。

 ただしこのAeroは、ある程度高性能なビデオカードが必要になる。最低限の要件でも、DirectX 9(Pixel Shader 2.0)に対応するGPUにビデオメモリが最低64MB以上、そしてメインメモリが約1GB(実はビデオカードが対応していても、メインメモリが512MBではAero表示は有効にならない。なおGPU統合チップセットでも、ビデオメモリ領域を含むメインメモリ容量が1GB以上あれば動作する)。そして快適に使おうと思う場合は、実質的に現行製品でミドルレンジ以上の実力を備えたカードが望ましい。

 この“ハードルの高さ”こそが、Vistaがビデオカードに与える大きな影響だ。少々おおげさな表現となるが、これからはAeroが快適に動作しないビデオカードは、実質的に製品価値が激減することになる。言い換えれば、Vista時代のビデオカードは、ローエンドクラスを含めたほぼすべての製品が3Dグラフィックス性能を重視する情勢へと突入するのだ。
image急速に人気が拡大しているフルHDクラスの高解像度液晶ディスプレイ。高解像度ディスプレイでAeroを使うには、高性能カードがほぼ必須となる
imageVistaの発売により、PC全体の3Dグラフィックス性能が大幅に向上することが予想される。ゲームなどでもより高度な3D表現が一般的になるだろう
ビデオカードが重要になるポイント
Vistaの操作
imageAeroが有効になったVistaでは、ビデオカードの速度がOS全体の応答性や操作性にまでかかわってくる
3Dゲーム
image従来より3Dグラフィックスの主な用途だったゲームにおいても、高速なビデオカードは重要なパーツだ
動画再生
imageDVDの高画質化やHD解像度動画再生時にCPUへの負担を下げるなどの支援機能も最近では重要なポイントだ
Windows Aeroを快適に動かすためのポイント
シェーダーユニット数よりもビデオメモリが重要
 Aeroを快適に動作させるために重視される具体的な条件は、主に右に挙げた3点だ。といってもこれらの条件は、それぞれがビデオカードの基本性能に関連する。つまり乱暴に言えば、基本的には「高価なカード=高性能=高速」という図式は、従来と変わりはない。

 しかし、Aeroで要求される性能は、従来の3Dグラフィックス(=ほぼ3Dゲームと言ってよいだろう)で要求される性能とは必ずしも比例しない。とくに大きく異なる点は、シェーダーユニット(GPUに搭載された、3Dグラフィックスに必要な演算を行なうための計算機)の重要性だ。3Dゲームにおいては、クロックがある程度低くてもシェーダーユニットの数が多かったり、高機能だったりするほうが高い性能が出る傾向にある。しかしAeroではシェーダーユニットの負担はゲームほど高くないため、GPUの動作クロックやビデオメモリの容量といった要素が重視される。実際に最新世代の製品でローエンドGPU+1.2GHz動作メモリの製品と、ミドルレンジGPU+800MHz動作メモリの製品を比べると、Aeroでは前者の性能が高く、ゲームでは後者の性能が高くなる。

 また、ビデオメモリ容量の要求が意外に高い点には注意が必要だ。とくに、1,920×1,200ドット以上の高解像度やマルチディスプレイ環境では、256MBが推奨される。ビデオメモリが足りない場合、高解像度表示時に性能低下(多数のウィンドウを開いた状況では描画速度が遅くなるなど)が加わることがあるため、可能な限り余裕を持った製品を入手したいところだ。
DirectX 9/Pixel Shader 2.0に対応
これはAero動作の必須条件だ。GeForce FXシリーズやRadeon 9600シリーズ以降の製品であればほとんど対応していると言ってよい。なお、現行カードには高度な演算に対応した規格「Pixel Shader 3.0」に対応するものが一般的だが、Aeroは2.0対応製品でも十分だ
128MB以上の大容量メモリ
Aeroでは、画面上個々のウィンドウが(3Dグラフィックスの)テクスチャとして描かれることなどから、必要ビデオメモリが激増する。必須条件の最低は64MBだが、実質の標準は128MBで、高解像度で快適に使いたいならば256MBは必要と考えてよい
動作クロックなどの総合性能
基本的な性能である、GPUやビデオメモリの動作クロックなども性能に影響する。ただしAeroでは、シェーダーユニットなどの計算機の性能よりも、動作クロックが重視される。そのため、最新のミドルレンジクラスの製品より、数世代前のハイエンドクラスのほうが高速な場合が多い。とくにビデオメモリのインターフェースが128/256bitなどの高速で接続されている製品は、かなり有利な傾向にある
imageビデオカードの性能が低い場合
負荷の高い環境で使うと、フリップ3Dなどの動作開始時にコマ落ちすることが多くなったり、タスクバーのサムネイルやウィンドウの外枠/影の表示が省略されたりすることが多い
imageビデオカードの性能が高い場合
高性能なビデオカードを使った場合は高解像度環境でHD動画を再生させながらでもフリップ3Dがコマ落ちなく実行できる。もちろんエフェクトが省略されることもない
オンボードグラフィックス機能でAeroはどれくらい動く?
冒頭では、Vistaの登場で低価格製品の性能の急激な“底上げ”が起きていると紹介したが、その動向が顕著なのがGPU内蔵チップセットだ。とくにIntelの最新世代チップ「G965」はその最たるもので、ことAeroにおいては単体の低価格ビデオカードを脅かすまでの高い性能を発揮する。かなりの高負荷でなければ十分な性能だ。そのほか、Intel 945GやATI Radeon Xpress 1100、NVIDIA GeForce 6150などは低解像度であれば十分に使えるレベルで動作する。
imageG965のエクスペリエンスインデックスは、グラフィックスが3.8、ゲーム用が3.7とかなり高い
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