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Vistaマシン完全作成マニュアル
TEXT:橋本新義
マザーボードはBIOSとドライバの対応がポイントに
imageVistaマシンを作るにあたって、マザーボードは非常に重要な役割を果たすパーツとなるのだが、直接的な動作条件が規定されていないため、ほかのパーツに比べると重要度は低く見られがちだ。しかし、実はBIOSの電源管理部に対してXPより高度な制御が要求されるなど、要求水準は意外にも高い。
パーツジャンル別解説

マザーボード編
古いマザーボードを使用してVista対応への要求条件を探る
 マザーボードはWindows Vistaの動作条件において、直接的な動作環境が規定されていないパーツである(CPUや搭載メモリといった間接的な制限はあるが)。そのため、一般ユーザーにとっては、要求される性能が今一つ分かりにくいものとなっている。実はマザーボードメーカーがVista対応ロゴを取得するためにはBIOSや基本機能、サウンド機能などに対して非常に細かく定められた条件をパスしなければならないのだが、こちらもユーザーにとっては分かりにくいものだ。

 では実際のところ、Vistaを快適に使うには、マザーボードに何が要求されるのだろうか? 今回はこの疑問の答えを逆説的に探るべく、動作環境下限ギリギリ程度のかなり古いマザーボードでVistaを動作させて、どんな不具合が出てくるかを調査してみた。

 使用したマザーボードは、およそ10年前のIntel 815EPチップセットを搭載したGIGABYTE製Socket370マザー「GA-6OXT-A」だ。まず目立つのは、全体的な処理速度の遅さ。Vistaのデスクトップが表示されてからHDDのアクセスが落ち着くまで、10分近くかかる。これはもちろんCPUがPentiumIII 1GHzであることも原因だが、おそらくそれ以上に悪影響をおよぼしているのが、メインメモリが512MBである点。しかも815EPはチップセットの最大メモリ容量が512MBなので、拡張は不可能だ。また、ビデオカードはAero対応の製品を搭載しても、メインメモリの容量がネックになってしまい、Aero表示は不可能となる。

 さらに、それ以上に大きな問題が、スリープ動作が事実上不可能な点だ。スリープ状態に入ってもCPUクーラーなどのファンが停止しない場合や、スリープには入るものの、復帰に失敗するといった現象が多発した。

 周辺機器の拡張性も考えどころだ。HDDのインターフェースがIDEのみである点やオンボードのUSBポートがUSB 1.1仕様のため、USB 2.0対応機器を接続しても速度が遅くなってしまうといったように、現在の目で見ると細かい制限がかなり多い。もし実用的に使うのであれば、USB 2.0拡張カードやSerial ATAカードの増設が必要だろう。

 このように、古いマザーボードへのVistaのインストールは、不可能ではないものの、搭載CPUやメインメモリ容量、周辺機器の拡張性能などで大幅な制限を受けることになり、電源管理系でのトラブル発生の覚悟が必要となる。裏を返せば、Vistaがマザーボードに要求する性能としては、現在のレベルで見て十分な拡張性や、電源管理でトラブルが起こらないことなどが必要になりそうだ。
PentiumIIIマシン
image今となっては懐かしいPentiumIIIマシンにVistaをインストール。起動まではできるのだが、正直実用には程遠い使い勝手となった
古いマザーボードでVistaを使用する上での注意点
1.電源管理(とくにスリープ動作)でトラブルが発生することがある。
2.最大搭載メモリ容量が少なく、Vistaでは基本操作が苦しい。
3.インターフェースの規格が古いため、増設が必要(とくにUSB)。
Vistaの安定動作にはデバイスの対応がポイント
 さて、Vistaマシンを作成する際、マザーボードで注意すべき点は、BIOSとチップセットなどのドライバの対応状況を調査し、必要と思われるドライバやBIOSをOSのインストール前に準備しておくことだ(これはVistaのみならず、新しいOSのインストール時には共通の作業だ)。

 そうした点で購入時に安心できるのは、付属CD-ROMにVista用のドライバが収録されている製品だ。各社によって対応は異なるが、パッケージ上にVista対応ロゴが貼ってあるなど、購入時に分かりやすいように配慮されている。なお、Vistaの一般発売前である原稿執筆時では、β版ドライバ収録の形で対応している製品が多いものの、Vista用のドライバはある程度検証作業がなされたものが多く、信頼性は比較的高い。とりあえずβ版ドライバで動作させることも可能だし、多くはVista発売とほぼ同時に正式版のドライバが用意されるはずだ。

 また、マイクロソフトが用意するドライバも、徐々に増えつつある。Vistaでは、ドライバがセットアップDVDに収録されていなくとも、ネットワークに接続されていれば、インストール時にWindows Updateサイトからドライバを自動検索し、インストールするという機能が搭載されているためだ。Windows Updateサイトからダウンロードされるドライバの代表例としては、Analog Devices製AC '97 コーデックチップのサウンドドライバや、ASUSTeKのマザーボードに搭載される電源管理チップ「ATK0110」用ドライバなどが挙げられる。

 なお、XPが入っている状態のPCであれば、Vistaのインストール前に自分のPCがVistaに対応できるのか、「Windows Vista Upgrade Advisor」(よりダウンロード可能)を実行し、環境をチェックしておきたい。これを使うことで、VistaのセットアップDVDとWindows Updateサイト上のドライバの対応状況や、Vistaインストール時にあらかじめアンインストールしておく必要がある(Vista非対応の)アプリケーションなどを確認できる。
β版ドライバ収録マザーもある
image原稿執筆時では、マザーボード付属のVista用ドライバはβ版のものが多いが、動作が保証されるだけで価値は高い。さらにそうしたデバイスの多くは、Vista発売後に正式版が登場すると見てよい
「不明なデバイス」をなくす
imageVista(に限らずWindowsの)安定動作のコツは、こうした「不明なデバイス」をなくすこと。ドライバが付属するマザーであればある程度安心だ
電源管理の鍵を握るのはBIOS 最新版のチェックを忘れずに
 Vistaマシンのマザーボードで、ある意味ドライバ以上に重要なのがBIOSだ。Vistaでは、ハイブリッドスリープ機能などの搭載をはじめとする電源管理機能の強化がなされているが、そうした機能への対応がBIOS側にも求められるからだ。

 Vistaでは、BIOS側の電源管理規格がACPI 2.0以上に対応すること(メインターゲットは同3.0対応BIOSとなる)を前提に設計されているが、これはXPでターゲットとなっていたACPI 1.0bや同1.2よりも多機能化され、同時に要件が厳しくなっている。その結果、古いACPI BIOSを搭載したマザーボードでVistaを使うと、前ページで紹介したように、スリープからの復帰時にハングアップするなどの重大なトラブルが発生する場合がある。こうした電源管理のトラブルは、比較的最近のマザーボードでも起こり得る(筆者自身も、855GME搭載のPentium M用マザーで遭遇したことがある)。このようなトラブルを防止するためには、インストール前のBIOSアップデートが実質上必須となる。また可能であれば、Vista対応認定を受けた(Vistaロゴの付いた)マザーボードを購入したい。こうしたトラブルが防げるだけでなく、Vista Ready PCの要件の一つである「スリープ/スタンバイ状態から2秒以内に復帰すること」といったような、ユーザーがより快適にPCを使うための多くの条件を達成しているからだ。
 
古いマザーには厳しいスリープ機能
imageVistaマシン用マザーボードで重要なポイントは、Vistaの電源管理機能への対応だ。ハイブリッドスリープ機能などは高度な機能である分トラブルも発生しやすいからだ
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