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Vistaマシン完全作成マニュアル
TEXT:鈴木雅暢
デュアルコアCPUなら複数アプリもサクサク動く
imageWindows Vistaでは複数のアプリケーションが同時に走るマルチタスク環境が当たり前。二つのコアでオーバーヘッドなく処理できるデュアルコアCPUが大いに威力を発揮する。
パーツジャンル別解説

CPU編
増加のBGアプリケーション マルチタスク環境が当たり前に
 Windows Vistaの最低動作条件を記載したVista Capable PCでは、必要とするCPUの能力を「800MHz以上」とし、より上位の基準であるVista Premium Ready PCでも「1GHz」に設定している。Windows Vistaの動作に求められるCPUパワーの条件は、メモリやビデオカードに比べるとかなり緩やかだ。しかし、これはあくまでも「動作する」条件。快適に動作する条件はまた別にある。そして、CPUの場合は、OSがストレスなく操作できるだけでは不十分。アプリケーションを快適に実行することも求められる。Windows Vistaでは、そのアプリケーションの動作に求められる性能が、Windows XPに比べて、確実に大きくなっていると言える。

 と言うのも、Windows Vistaでは、アプリケーションの裏で、別のアプリケーションが同時に走る「マルチタスク」環境がごく普通の環境として想定される。アプリケーションの利用状況を分析してインデックスを作成する「スーパーフェッチ」や、スパイウェアを監視する「Windows Defender」といった、バックグラウンドで動作するサービスが追加されているし、ガジェットと呼ばれるミニアプリケーションをいくつもサイドバーに常駐させられるようにもなっている。

 このようなマルチタスク環境では、CPUは、それぞれの処理を細かく切り換えながら順次実行することで、同時に動作しているように見せかけている。しかし、その処理の切り換え(コンテキストスイッチング)の際には一定のオーバーヘッドが生じ、一つ一つの処理がCPUパワーを必要とする場合はもちろん、一つ一つの負荷が低い場合でも、同時処理すべきプログラムが多い場合は、目に見えてレスポンスが低下してくる。

 Premium Ready PCの要件を満たすと言っても、3世代以上前になるPentiumIII 1GHzのようなCPUではまったく不十分。当時のチップセットの制限からメモリを1GHz以上搭載することも難しく、PentiumIII環境ではまったく使いものにならない印象だ。2GHz以上のPentium 4であればWindowsエクスペリエンスインデックスでは「4」前半のスコアが出るが、インストールした直後の状態でちょっと触れる程度ではストレスを感じることはないものの、やはりガジェットを多数配置しつつ、複数のアプリケーションを実行していくようなマルチタスク環境では荷が重くなるのが実状だ。
imageプロセスルールの微細化、拡張命令セットの追加、2次キャッシュ容量の増大など、3世代前のCPUとなるPentiumIIIから比べると、現在のCPUは劇的な進化を遂げたと言える
CPU世代別フィーチャー
  Core 2 Quad Core 2 Duo Athlon 64 X2
コア Kentsfield Conroe Windsor
コア数 クアッド デュアル デュアル
システムバス 1,066MHz 1,066MHz 2,000MHz
プロセスルール 65nm 65nm 90nm
2次キャッシュ 4MB×2 4/2MB 1MB/512KB×2
TDP 105W 65W 89~35W
拡張命令 SSE3+新命令 SSE3+新命令 SSE3
省電力機能 EIST EIST Cool'n'Quiet
64bitサポート
ソケット LGA775 LGA775 Socket AM2
  Pentium D Pentium 4 PentiumIII(1GHz)
コア Smithfield Prescott Coppermine
コア数 デュアル シングル シングル
システムバス 533~800MHz 800MHz 133MHz
プロセスルール 90nm 90nm 180nm
2次キャッシュ 2/1MB×2 1MB 256KB
TDP 130~95W 84W 29W
拡張命令 SSE3 SSE3 SSE
省電力機能 EIST - -
64bitサポート ×
ソケット LGA775 LGA775 Socket370
マルチタスクに強いデュアルコア CPUパワーが快適さに直結
 そんなマルチタスク環境に強さを見せるのが、Core 2 Duoに代表されるデュアルコアCPUだ。一つのCPUの中に「コア」(プログラムを解釈し、実行する部分)を二つ内蔵するので、マルチタスクの処理を二つのコアで分担して処理できる。その分処理の切り換えも半分ですみ、Windows Vistaのように動いているバックグラウンドアプリケーションが多くても体感速度が下がらず、サクサクとした快適なレスポンスが維持される。また、処理を二つ以上に分割して実行できるように設計されている「マルチスレッド」対応アプリケーションの場合は、二つのコアが並列して一つのアプリケーションを処理できるため、シングルコアCPUの2倍近い性能が得られる。3DCGレンダリングやビデオエンコードなどの負荷の高い処理ではとくに有用だ。

 Windows Vistaから追加されたロープライオリティI/O機能も、高速CPU利用のモチベーションを高める。Windows XPではCPUパワーに余裕があってもI/Oアクセスを伴うアプリケーションがバックグラウンドにあるととたんにレスポンスが低下していたが、Windows VistaではバックグラウンドアプリケーションのI/Oアクセスに足を引っ張られることがないため、CPUパワーがあってプログラムの実行部分で遅延さえしなければ、快適なレスポンスが維持できる。

 さらに、今後はHD DVDやBlu-ray Disc、オンラインで提供されるHDコンテンツの再生/編集なども大いに期待されるが、H.264などで高圧縮されたHDコンテンツは、再生だけでも強力なCPUパワーが必要となる。こういう用途まで想定すると、Windows Vistaではより高速なCPU、とくにデュアルコアCPUの利用がお勧めだ。

 下のエクスペリエンスインデックスのグラフを見ると、PentiumIIIは1GHzという条件は満たすものの、スコアは1.9と低い。とはいえ、同じシングルコアであるPentium 4やCeleron Dでは、4点をマークしていた。複数のプロセスがCPUを占有した場合、デュアルコアとシングルコアではかなり体感速度に違いが出てくるが、エクスペリエンスインデックスの数値だけではそれを測ることは不可能だ。

 そこで、Futuremarkの定番ベンチマークテスト「PCMark05」のテストから、Windows Media Encoderによるオーディオとビデオのエンコードテストを抜粋した(ビデオのみ掲載)。オーディオとビデオのエンコードを同時に行なうマルチタスクのテストでもあり、シングルコアとデュアルコアで明らかな違いが出ている。たとえば、Core 2 Duo E6600は、Pentium 4 640の2倍以上のスコアをマークするなど、デュアルコアの威力は絶大だ。ちなみにベンチマークにはクアッドコアのCore 2 Extreme QX6700も入っているが、現状ではアプリケーション側がクアッドコア用に最適化されていないため、デュアルコアのCore 2 Extreme X6800に負けてしまっている。今後の改善に期待したい。
image見た目も楽しいガジェットだが、デスクトップ上にたくさん配置すれば、その分プロセスが追加され、CPUリソースを持っていかれることになる
imageデュアルコアCPUは、二つのコアで並列して処理が行なえるため、複数のプログラムが同時に走る「マルチタスク」の環境で処理が遅くなりにくい
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image
【環境】
マザーボード:ASUSTeK P5B Deluxe(Intel P965+ICH8R)/MSI K9N SLI Platinum(NVIDIA nForce 570 SLI)/GIGABYTE GA6OXT-A(Intel 815EP+ICH2)
メモリ:サンマックス・テクノロジーズ SMD-512-48HP-8E(PC2-6400 DDR2 SDRAM、CL=5、512MB)×2/バルク(PC133 SDRAM 、CL=3、128MB)×2+バルク(PC133 SDRAM 、CL=3、256MB)×1
ビデオカード:GeForce 7900 GT(リファレンスカード)/Albatron AGP6200(GeForce 6200)
HDD:日立GST Deskstar 7K80 HDS728080PLA380(Serial ATA 2.5、7,200rpm、80GB)/日立GST Deskstar 120GXP IC35L120VVA07-0(Ultra ATA/100、7,200rpm、120GB)
OS:Windows Vista Ultimate
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