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Vistaで自作。
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Vistaをより快適に使うためのパーツたち 1/2
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XPマシンをVistaマシンにアップグレードする方法 1/4
XPマシンをVistaマシンにアップグレードする方法 2/4
XPマシンをVistaマシンにアップグレードする方法 3/4
XPマシンをVistaマシンにアップグレードする方法 4/4
Windows XPの設定やデータをWindows Vista環境に移行する 1/2
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Windows Vistaインストールマニュアル 2/2
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Vistaマシン完全作成マニュアル
TEXT:鈴木雅暢
XPマシンをVistaマシンに
アップグレードする方法
Windows XP世代のPCのパーツをできるだけ活かしつつ、Vistaをスムーズに動作させるのに効果的なパーツにアップグレードすることによって、Windows Vistaを少しでも快適に動作させる方法を模索していく。
Windows XP世代のPCからの効果的なアップグレード
 これまではWindows Vistaを快適に動作させるためのPCを、1から自作する場合を前提にパーツ選びをしてきた。ここでは、すでにあるPCをベースに、パーツ単位のアップグレードによって、できるだけコストを抑えつつ、Windows Vistaが快適に動くようにするための方法を模索していこう。

 アップグレードの最優先課題は、まずビデオカードとメモリだろう。マイクロソフトが提示しているWindows Vistaの動作条件からも、メモリやビデオカードの条件が厳しいことが分かるが、これまでの単体パーツのテストからも、メモリ容量かビデオカードの性能のどちらかが不足していると、Windows Aeroの特殊効果が無効にされることが分かっている。Windows AeroがVistaのすべてではないものの、Windows Vistaの象徴的存在であるだけに、これが利用できないのは痛い。アップグレードの前提としては、最低でもWindows Aeroが動作する環境を目標にしたい。
imageWindows XPのユーザーインターフェース「Luna」の画面。これも2001年当時は「動作が重い」と言われることが少なくなかった
Windows XP Professionalの最小構成
・300MHz以上のCPU
・128MBのシステムメモリ
・2.1GB以上のHDD容量
・SVGA以上の解像度のGPU
imageAeroを動作させられるIntelのグラフィックス機能内蔵型チップセットは、945Gチップセット以降の製品に限られる
Windows XP発売時(2001年10月)のハイエンド構成
  CPU チップセット 対応メモリ ビデオカード インターフェース
Intelプラット フォーム Pentium 4(Socket478) Intel 845 PC133 SDRAM AGP 4X
AMDプラット フォーム Athlon XP(SocketA) VIA Apollo KT266A PC2100 DDR SDRAM AGP 4X
Windows XP SP2発表時(2004年9月)のハイエンド構成
  CPU チップセット 対応メモリ ビデオカード インターフェース
Intelプラット フォーム Pentium 4(LGA775) Intel 915P/G PC3200 DDR/PC2-4200 DDR2 SDRAM PCI Express x16
AMDプラット フォーム Athlon 64(Socket939) VIA K8T800 Pro PC3200 DDR SDRAM AGP 8X
アップグレードの障壁となる各パーツの規格の違い
 PCのアップグレードを考える場合、ベースとなるPC(とくにマザーボード、チップセット)の世代が古ければ古いほど制限がきつくなることを認識しておくべきだろう。CPUをはじめ、メモリやビデオカードは常に進化し、それに応じてインターフェースや規格も変わってきている。古い世代のマシン構成ほど、現在では対応パーツが入手しにくくなり、アップデートの選択肢は狭くなっていく。現在利用しているマザーボードが対応していないパーツは、マザーボードを交換しないかぎり使えないのだ。

 たとえば、上の表に示したように、Windows XP発売からしばらくの間主流となっていたPentium 4+Intel 845チップセット世代の場合、ビデオカードについては対応するものがまだ入手できるが、メモリのPC133 SDRAMは、現在のDDR2 SDRAMからすると2世代前であり、市場でもほとんど見かけなくなっている。また、CPUソケットはSocket478であるが、当時のCPUコアは0.18μmプロセスルール製造のWillamette(ウィラメット)。システムバスも400MHzでしかなく、現在それに対応したCPUを入手することは難しい。

 とくにIntelのCPUは、ソケットの形状が同じであっても、システムバスのクロックが異なっていたり、電源仕様の変更が行なわれたりと、細かい変更がなされている場合が多い上、生産中止になるスピードも早く、過去の規格の範囲内で高速なCPUを入手しようとしても、なかなか入手することが難しい状況になっている。一方、メモリとビデオカードは比較的古い規格でも入手しやすい。

 今回は、マザーボード(チップセット)の世代別に、アップグレード可能な範囲でアップグレードの事例を紹介していく。マザーボード交換まで視野に入れるとシステムの総入れ替えに近くなってしまうので、マザーボードを交換するのであれば、CPU以外のパーツは同世代のものを流用できることを条件に行なうことにする。

 現在Windows XPを利用しているちょっと古めのマシンの場合、メモリはSDRAMかDDR SDRAMを、ビデオカードインターフェースはAGP 4X/8XかPCI Express x16を利用していることと思うが、このメモリとビデオカードの規格を軸にアップグレードプランを紹介していくので、自分のマシンに合ったアップグレードプランを見付けてほしい。
メモリスロット
SDRAM
image主にPentiumII~PentiumIII時代に主力を務めたメモリ。PC100、PC133などの規格がある。デスクトップ用DIMMのピン数は164ピン
DDR SDRAM
imageSDRAMの2倍の転送速度を実現したメモリ。2002年以降に主力となり、現在でも潤沢に入手可能。デスクトトップ用DIMMは184ピン
imageショップによってはまだ売られているSDRAMだが、割高な上、チップセットの制限から大容量搭載は難しく、Vista環境への移行はお勧めできない
ビデオカードスロット
AGP
image1997年からビデオカード用のインターフェースとして採用されている規格。転送速度によって、AGP 2X、AGP 4X、AGP 8Xなどの種類がある
PCI Express x16
image2004年後半から、AGP 8Xに代わりビデオカードインターフェースの主力となっている規格。上り4GB/s、下り4GB/sの帯域を持つ
CPUソケット
image2001年から長く使われてきたIntelのCPUソケット「Socket478」。ソケットは同じでもマザーボードの世代によってサポート可能なCPUは異なる
アップグレードの際は電源にも注意
CPUやビデオカードをアップグレードする場合に注意が必要なのが、電源ユニットだ。2002年頃のPentium 4のTDPは55~68Wと意外に低く、当時のAGPビデオカードも現在の半分程度の消費電力でしかない。交換するパーツによっては、電源ユニットの交換も必要になる場合がある。また、電源ユニットは長く使っていると劣化は避けられない。使用頻度にもよるが、3年以上使っているのであれば、これを機会に交換を考えたほうがよいだろう。最近の製品は安価でも静音性に優れた製品が多く、最新規格に対応したコネクタが追加されていたりといろいろ便利になっているというメリットもある。
imageSeasonicのM12 SS500HM(実売17,000円前後)。出力は500Wで、着脱式プラグ、SLI対応、12cm角ファンといった現在のトレンドを押さえた1台
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