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Vistaの新機能によりワイド型の重要度が高まる
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XPマシンをVistaマシンにアップグレードする方法 3/4
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Vistaマシン完全作成マニュアル
TEXT:鈴木雅暢
Vistaの登場により使い勝手や性能が向上
imageHDDに関連したWindows Vistaの新機能としては、AHCIの標準サポートが大きなトピックだが、スーパーフェッチ、ロープライオリティI/Oなど、間接的に関連してくる機能にも注目だ。
パーツジャンル別解説

HDD編
Windows Vistaで求められるHDDの条件とは
 Windows Vista Premium Ready PCの要件として、HDDは最低40GB以上、空き容量15GB以上となっている。少々古い世代のPCでもこれを満たすことは難しくないだろう。Windows XP時代から1TB以上の容量を必要としていたユーザーもいたように、HDD容量がどの程度必要かは、OSと言うよりはユーザーそれぞれの用途の影響が大きく、直接的には、Windows Vistaに変わったからいきなり何倍ものHDD容量が必要になるということはない。

 それでも、3Dオブジェクトとしてデスクトップ全体を描画するWindows Aeroなどの影響で、全体的に扱うデータ量が底上げされていることは間違いない。またHome Premium/Ultimateの両エディションには、マルチメディアコンテンツに気軽にアクセスして楽しめる「Media Center」が標準で付属しており、大容量データを扱う機会が自然と増えることも予想される。外付けでの増設という手段もあるのでそう神経質になる必要はないが、従来よりワンランク余裕を持った容量選択が無難だろう。幸い、ここ1年ほどは垂直磁気記録の実用化の影響もあって、HDDの最大容量、記録密度ともに順調に向上し、容量単価もグンと下がっていて、400~500GBクラスの大容量HDDも買いやすくなっている。

 一方、HDDの速度に関しては、とくに最低要件は記載されていない。Windowsエクスペリエンスインデックスのテスト内容は、単純にHDDの転送速度を計測するものとなっており、全般的にほかのパーツよりもよいスコアが出る傾向がある。実際の製品のテスト結果を見てみると、さすがに5年以上も前の製品であるDeskstar 40GVは3.9だったが、最新の7,200rpm HDDで5.4前後、2、3年前の7,200rpm HDDでも5前後のスコアが出る。現行最速HDDである10,000rpmのWD Raptorでは現状の最大値である5.9をマークした。
Windows Vistaには40GB以上のHDDが必要
imageWindows VistaにおけるHDDの必須条件は容量40GB以上という点のみ。400GBのHDDが1万円台半ばで買える現在では高いハードルではないだろう
imageAHCIの利用が必須だったホットプラグ機能も、Windows Vistaの登場により使いやすくなった。eSATA対応機器などの普及が予想される
VistaにおけるHDDパフォーマンス
Western Digital
WD Raptor WD1500ADFD
imageマニア層に絶大な支持を受けるSerial ATA唯一の10,000rpm HDD。あっさりと現状での最高得点である5.9を記録
エクスペリエンスインデックス
5.9
Seagate
Barracuda 7200.10 ST3750640AS
image垂直磁気記録を採用し、最大容量750GBを実現した初の3.5インチHDD。5.5と高いスコアを出している
エクスペリエンスインデックス
5.5
IBM
Deskstar 40GV DTLA-305040
image旧IBM(現日立GST)の5,400rpm HDD。2000年に発表された製品だが、それでも3.9とまずまずのスコア
エクスペリエンスインデックス
3.9
VistaによってHDDのパフォーマンスが加速
HDDパフォーマンスを加速するWindows Vistaの新機能
 HDDに関連するWindows Vistaの直接的なトピックとしては、Serial ATAのネイティブインターフェースであるAHCI(Advanced Host Controller Interface)を標準でサポートしたことが挙げられる。現在のHDD市場ではNCQ(Native Command Queuing)などに代表されるSerial ATA 2.5の拡張機能をサポートしたHDDがほとんどだが、これらの能力を発揮するためにはAHCIモードでの動作が必須である。これまでのWindows XPではAHCIが標準サポートされていなかったため、メーカー独自のドライバを組み込む必要があるなど利用しにくい状況にあったが、Windows VistaではOS標準のドライバのみでコントローラのメーカーを問わず利用できる。Vistaの登場によって、Serial ATA 2.5の機能もようやく身近に利用できるようになったと言えるだろう。NCQは、コマンドをまとめて発行し、ディスクのシークや回転待ちが最小限になるよう最適な順番に並べ換えてから実行する機能。その効果はエクスペリエンスインデックスのスコアなどには影響しないものの、コマンドのオーバーヘッドや時間的なロスとなる機械的な動作が減るので、ランダムアクセス性能の向上が期待できる。

 また、直接HDDアクセスを高速化させる機能ではないが、間接的な関連機能として、スーパーフェッチ、ロープライオリティI/Oといった新機能の影響にも注目したい。前者は、アプリケーションの利用頻度を解析し、ディスクキャッシュを最適化する機能。後者は、バックグラウンドアプリケーションのI/Oアクセスを調整し、フォアグラウンドアプリケーションのレスポンス低下を防ぐ機能だ。どちらも、「HDDアクセスがPC全体の中で低速なボトルネックになっている」ということを前提として、できるだけHDDアクセスを避ける、あるいはHDDアクセスの遅延をユーザーに感じさせないことで、システムのレスポンス高速化を図っている。Windows XPではHDDのランダムアクセス性能がシステムの体感性能を大きく左右していたが、Windows Vistaではその比重が減ることが予想される。HDDの高性能化が反映されなくなるという点ではやや淋しいが、結果として操作感が向上することは大歓迎だろう。
image
【検証環境】
CPU:Core 2 Duo E6600(2.4GHz)
マザーボード:ASUSTeK P5B Deluxe(Intel P965)
メモリ:センチュリーマイクロ CD512M-D2U800(PC2-6400 DDR2 SDRAM 512MB)×2
ビデオカード:NVIDIA GeForce 7800 GTリファレンスカード
OS:Windows Vista Ultimate
HDDをサポートするVistaの新機能
スーパーフェッチ
image操作頻度の高いアプリケーションを優先してキャッシュメモリを割り当て、レスポンスを向上させる機能。ディスクアクセスをできるだけ減らす効果がある
ロープライオリティ I/O
imageフォアグラウンドアプリケーションの操作を妨げないよう、バックグラウンドアプリケーションのI/Oアクセスを調整する機能。ユーザーからHDDアクセスによるシステムの遅延を隠蔽する
自動デフラグ
imageファイルの断片化を解消するデフラグ機能では、スケジュールを指定しての自動デフラグが可能になった。従来どおり手動での実施も可能だ
BIOSでAHCIをオンに
Windows VistaではAHCIが標準サポートされたため、OSが持つ標準のAHCIドライバで、コントローラメーカーを問わず利用可能になっている。ただし、IntelのICH8Rなど、AHCI対応コントローラの多くは、従来のIDE互換モードとAHCIモードの2種類を持っており、デフォルトではIDE互換モードになっている。AHCIモードを有効にするためにはBIOSセットアップでSerial ATAのモードを「AHCI」に変更する作業が必要だ。
imageIntelチップセット搭載のマザーボードでは、Serial ATAは標準でIDE互換モードになっている。これを「AHCI」に変更する
imageOSのインストールは普通に行なえばよい。インストール後にデバイスマネージャを見ると「AHCI Controller」が確認できる
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